見出し画像

雑草に学ぶ

土曜日は偏頭痛と喉の痛みを感じてこたつに突き刺さって寝ていた。どう考えても風邪の兆候を見て見ぬ振りをして、日曜日目覚めて、これは風邪だと自覚する。
しかし、仕事があるのでできるだけ着込んで自転車を走らせる。これから1週間休んでる場合ではない。

仕事というのもあり、この1年、身の回りの自然に目を向けることが増えた。
というか気づけるようになった。当たり前にある自然に足を止めて覗き込むと様々な個性に目を奪われる。空き地一つとっても小さい生態系が独自に広がり個性が違う惑星のようだ。

草花に触れ、見渡す視界が半径1mも満たない視野には無数のユニークな存在がある。その植物の名前の由来や特性を教えてもらうとぐっと存在感が増す。今まで意識の外にあった風景に知り合いが増えるような不思議な感覚がある。雑草を知ることで、もっと大きな自然の存在を感じれるようになる。

とても文学的な名前の草花があったり、種を広げようと実直に進化を推し進めた美しいフォルムを見たり、見ていて飽きない。雑草一つとっても背景に物語がある。むしろそこに物語を見出せる人間だからこそ、図鑑にこんなにも草木の分類がされているのかもしれない。

12月にも関わらず陽が暖かく、風邪の兆候もふわりと消しとばしてもらえた。
いろんな場面で思うが、全体をつかむのであれば、最も細部なところから目を向けるべきだと思った。最小限の細部から脈々と繋がり、全体を成している。
草花の世界は、自然の世界を超えて無数の知恵をあたえてくれる。

いただいたお金は子どもに本でも買おうかと思ってます。