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Nue inc 無事に二日酔いのまま二期目終了

お陰様で本日、無事にNue inc2期目が終了しました。本当、パートナークライアント、一緒に作ってくれたみんな、支えてくれた家族、飲み騒いでくれた友達に感謝です。健全な経営と不健康なプライベートで楽しく今期を終えることができました。

1期目に続き、社員が増えながらも2期目も残業ゼロを達成できたし、弾丸だったけれど社員二人連れて社員旅行へも行くことができました。まだ1歳の子育てに悪戦苦闘しながらも、うちの対応が難しい不可思議な仕事に勤しんだイソさん。あまりの出張の多さに野放しで育ってくれてる新卒のムーさん。ありがとうね。お疲れ様。

案件数でいくと63プロジェクトに2期目で関わりました。
大小様々、アイデアだけを作るものから、大きなイベント、コラボレーションプロジェクト、パンフレットにWEB制作、コンセプト作成にコピー開発。ブランド立ち上げと商品開発。なんかいろんな事業のアドバイスなどなど。
たくさんの新しい挑戦の機会がありました。

3期目は明日からですが、すでに33プロジェクトが予定されていて僕にとっても社員にとっても、Nue incにとっても超チャレンジな一年になりそうです。5月6月の二ヶ月、半分以上出張だったわけで仕事が関西を超えて東京ではなく今まで踏み入れてない地方都市への広がりも生まれています。純粋に現地の酒と飯を食いたいという欲求が口に出て仕事になったみたいな感じです。口に出すの大事。

1期目で一人で稼げるお金を把握し、残しすぎた利益を一気に人件費、つまり仲間を増やすことに全額ベッド。2期目の折り返し地点で一人仲間が増え、4月に新卒加入。この360度全案件生み出すものがバラバラな業務になれるのにベテランでも1年以上かかるだろうということを考え、2期目の目標数字は1期目つまり一人で稼げる量の見込みで稼働。予定通り赤字にならない、程よい黒字で着地できた。

3期目は80プロジェクトを目指して稼働できるかを試していく。
仲間が二人増えたことで確実に僕が動ける可動域が広がったのを感じた半年。
3期目は出来るだけ根本たるコンセプトを発明していく時間を増やしていく。今までの資料作成などのペーパーワークは仲間にお願いしてく。色々資料から技と熱量を盗み学んでもらえたらいいな。

得体の知れない集団へ

この土日は福井へ出張していた。荒れ狂う日本海と祭りの太鼓の音が遠くから聞こえる。6年に一度行われる七年祭(開催年からカウントするから6年に1回)の男衆を眺め、あぁ〜こういうことだと気付く。

みんなバラバラの仕事をしている。数年に一度集まり、祭を起こす。
テクノのような太鼓のリズムに大雨に濡れながらも太鼓を叩き続ける男たちの表情は非常にカッコよく、この時のために結託する。かつては親父の背中を眺めていた少年が今は大人になり次の世代にその背中を見せる。白装束の集団は海へと向かって神輿を担ぐ。祭の意味などわからない。ただ確実に町のつながりを超え、信頼の更新作業のような営みを想像した。この地で生きることの約束。

そして、僕は根無し草だ。どの土地とも契約を交わしていない根無し草。
しかし、環境への対応力や繁殖力がある。一度そこに足を踏み入れたら、ぶわっと同じような植生を広げることができる。それを京都で広げていたら飲み会にいろんな根無し草が集まるようになった。多種多様で強烈な雑草集団だ。

福井や浜松でみた祝祭のようなものに僕は恋い焦がれているのかもしれない。
この異常繁殖する雑草たちを京都から外へ。スーパーハイブリッドな外来種たちとともにばら撒いていきたいと考えている。

会社という垣根なんてしばらく前にかき消えてしまった。
テーブル囲んで膝付き合わせて、交わした会話と盃は数知れず。
そこで結んだ約束が地獄のようなスケジュールでも膝から崩れ落ちない支えになっている。大きな同業企業が軍隊ならば、僕らは農民の一揆みたいなものかもしれない。鍬を持って戦うよ。怯えるのを忘れるくらい強力な仲間たちが周りにいる。僕らは毎月、毎日、毎秒を祭の中に生きてるのかも知れないな。

そういえば、前の会社ではバリバリ残業しまくっていた。
もう案件パンク状態でもきゃっきゃ笑って仕事をしていた。それを僕らは祭と呼んでいた。ハードコアや落語をかけて、デスクにはビールに日本酒。
僕らの祭りは続いたままだ。

遠くから太鼓の音が聞こえる。
Nue incの3期目は見たことないところまで飛ばしていくよ。
太鼓の音が聞こえたら、俺らが来たって合図だ。
まだまだ祭は終わらない。

いただいたお金は子どもに本でも買おうかと思ってます。