莉咎怺闌カkoccha-waccha讒_img0011

日本のお茶に、あたらしい一滴を。

新しいマガジンを作りました。今、仕事で相談を受けている兵庫県神河町で作られている「仙霊茶」。このブランドや企業の立ち上げをnoteで逐一公開していこうと思っています。

変な男との出会い

そもそも、なぜこのプロジェクトがスタートしたかというと、数年前に兵庫県豊岡の豊劇(最高の場所っす)で僕の講演会を開いてもらったことがきっかけとなっている。劇場で僕の仕事の話や考え方を色々喋り、その中にこのブランドオーナーの野村さんがお客さんとしていた。

確か当時は、会社を辞めて胡麻か何かの栽培を手伝っている新人農家です。みたいな自己紹介だったと思う。面白い人(変わった人)というのは、一言目くらいでわかる。年齢も僕よりやや上。その年齢でちゃんとした会社から、急に農家に転職?したエピソードが脳裏に焼きついていた。本人は飄々としている。その発言内容と本人の佇まいの感じを覚えていた。

それから少したって、茶農家をスタートし7ヘクタールの茶畑を引き継いだという連絡を受ける。7ヘクタールを想像できなかったが、なんとなく凄い広いことは想像できた。そして、その連絡を受けた時「あぁ、この人やっぱりおかしい人だわ。笑」と笑った。普通ではできない判断だよね。僕はそういう人が好きだ。

お茶の話で酒を飲む

それからしばらくして、僕はコーヒーの仕事に明け暮れて、コーヒー飲みすぎて具合悪くなるなんてことがあった。その時、家にあったほうじ茶を飲むとなんか優しい。美味しいなぁ、お茶と身体的にそう思えた。そこから冬はずっと朝にお茶を入れて飲み続けていた時に「そうだ、7ヘクタール継いだやつおるやん」と思い出し、野村さんに連絡をいれた。「お茶の話しながら京都で飲もうよ」って。

僕はお茶に関しては無知そのものだ。それが良かった。野村さんが話すお茶の話は面白いことばかりで、かつてはコーヒーよりもっと身近な飲み物だったし、一つの木から色んなお茶が作れたりとか、茶師がいるから安定した味が出せるとか、ペットボトルでお茶が出てからお茶の接し方が変わったとか。初歩的なことまで知らなかったので全部面白い。お茶おもろいやん、それがつい昨年末の頃である。

その飲み会の際に、野村さんが作る「仙霊茶」をいただいて、翌朝飲んだ。
これが美味しかった。飲んでるそばから連絡した「めっちゃうまいっすわ」って。僕は物の良し悪しは全て正直に伝えるので本当のことを伝えた。
スーパーで買ったお茶とは違う柔らかい感じがそこにはあった。

この時代にお茶ブランドを作る

300年も続いたお茶の文化を途切らせまいと継いだ7ヘクタールの茶畑を一人の脱サラ男が悪戦苦闘しているのだ。近くで見たい。そして、今この時代に新しいお茶のブランドやあり方を作っていくことができるのであれば、それはとても意味のある試みじゃないかと思ったのだ。

僕はこの仙霊茶やそれを作る株式会社 仙霊のコンセプトやクリエイティブ関連の戦略を立てている。そして、商品開発や販売戦略を練りだしている。さっきまで企業ロゴを作るためのディスカッションを語っていた。僕はお茶のことを学び、野村さんは僕から戦略のことを学ぶ。相互に学び合い育てていく。その行程を全てここで公開していく。

このマガジンのオーナーは、僕と野村さん。クリエイティブ視点でのドキュメントと、実際の茶葉を育て、農園をどう育てていくか現場視点で描かれるドキュメント。これが繰り返される。ルールもなく、双方の視点でアーカイブしていく。もちろん面白く良く新しくしていくのが僕の仕事である。同時に野村さんの想いも面白い。変な人なので特に面白い。

日本のお茶に、あたらしい一滴を。

そんなコピーを書きなぐった資料を見せたのが最初の頃。
長く続く日本のお茶の文化を一新するのではなく、野村さんが、仙霊が生み出す小さな一滴で波紋を描きたい。応援のほど、よろしくお願いします。

野村さん、まじで意味不明で面白いんですが、雛形さんがわかりやすく記事にしてくれています。気になった人はチェックしてください!


いただいたお金は子どもに本でも買おうかと思ってます。