夜の匂い

夜ごはんの材料を買いにスーパーへ向かう。
子供達とアニメ進撃の巨人見すぎて遅くなった。
外はもう真っ暗でもほんのり暖かい。もう春の夜。

ふわっとなんてことない香りだけど夜の匂いがした。とても説明しにくい冬には感じない夜のかおり。
夜露が暖かい気温で発露したのか湿った土の匂いがふんわりと。

北海道で生まれ育った僕はこの香りが少し懐かしい。東京に住んでいたころ、この香りがないことに驚いた。本当に作られた大地しかないことをそこで理解した。

上京前はよく夜中に散歩に出かけた。
寝静まった田舎町は人の生活音だけが消え虫や森の静かなざわめきだけが聞こえる。
スーッと息を吸い込むと今日のような夜露の香りが体中に広がる。

その時、なぜかやっと一人になれた不思議な安堵を感じる。何故だろう待ち焦がれていた孤独の香り。
それが僕にとっての夜の匂い。

#エッセイ #日記

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