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京都の魅力

京都拠点で生活してる時間と地元北海道で過ごした時間がそろそろ同じくらいになる。
故郷と呼べる場所以上に長く住む街は故郷になり得るのか。ここで育つうちの子たちは京都が故郷となるのだろう不思議な感じ。

京都に住んでいると観光地にはいかなくなる。
行ってないところでも行った気になってしまう。
もっぱら飲み屋と自宅の往復が多い。

京都の魅力は観光以外に飲み屋じゃないかと思っている。もうほんとピンからキリまで無数の店があり、個性がある。上流は高く上品で下流は雑で安くてメニューすらない。

ここの良いところは下流も上流以上の魅力があるところだ。僕はもっぱら呑底という店にいて、ここは上も下もない木屋町でもパブリックエリア的な拠点となっている。

そこを始点にゆらりと流れる。下へ下へと下って行きいつも大抵落ち着きどころは定まっている。上流ももちろん美味いが下流も下流の美味さと良さがあり、飲みが多い人間としては自然と下へと下っていく。

またまだ見ぬ良店も無数に生まれ、愛されない店は淘汰されていく。お店の美味しさは誰が作ってくれてるか誰がビールを持ってきてくれるか、何気ない会話や世間話も含めて美味しいに加味される。

誰もが愛すべき店を持ち、そこを起点に新たな出会いが生まれる。別の店であった人がふらっと入った店でベロベロだったり名前すら知らない人と久しぶりやなぁと杯を交わす。

歴史を観光する京都の魅力。
人との出会いを楽しむ飲み屋の魅力。
肝臓が死ぬまで楽しみは尽きないと思っている。

#日記 #エッセイ

いただいたお金は子どもに本でも買おうかと思ってます。