あっという間の結婚10周年

結婚して10年が経った。厳密にいうと入籍したのは11/29(いい肉の日)。いい夫婦の日を無視して、いい肉の日を選ぶあたりが僕らっぽい。
25歳で結婚と今の時代では少し早い方かもしれない。お付き合いをして半年で結婚しているので周りからは「はや!」と驚かれた。

北海道の親がちょうど遊びに来て、これはいい機会だと思い子供を預けてデートへ。お買い物したり、たこ焼き食べたり、映画を見たり、ディナーを食べたり。あっという間やったね、そうだね〜と大きく育った子供の小さかった頃の話や、これまた大きく育った愛猫の話。いつもと変わらないなんてことない話であっという間に過ぎ去る記念日。

この10年、子供を二人育て、黒猫二匹、野良猫子猫一匹を育てた我が家。僕はというとベロベロで帰って来たり、子供生まれたタイミングで独立したり、それ抜けてもう1社作ったり、自由にやりたいように生きさせてもらっている。

妻がいない酒の場で、こんなに遅くまで飲んで大丈夫ですか?と聞かれる。ベロベロすぎたら怒られるけど、今まで文句を妻はいったことがない。どうしようもないやつめと思ってることだろう。結婚10年と聞いて、夫婦円満の秘訣はなんですか?とも聞かれる。なんだろう。即答できなかった。

家で妻とタバコを吸いながら、果たして秘訣はなんなのか?と話していると「ダメなところも、魅力だとおもえること」じゃないかと意見が一致した。それと同時に良いところは尊敬をしている。彼女がミサンガから始めた物作りが、今は新作を心待ちとしてくれるようなブランドへと成長している。彼女の戦いを横目に眺めて、僕はそっと後ろで応援するくらい。全て彼女と彼女を支える仲間の力だけでここまで来ている。その純粋で嬉々とした物作りの風景を僕は尊敬している。

ほんとダメだなぁってところもある。真夜中ゲームに真剣すぎてムッチャでかい声だしたり、夜型人間すぎて朝寝ておやつの時間あたりに起きて来たり。でも、真剣なゲームも彼女が没頭すべき何かを見つけたのであって、まぁいいかーと寝室のドアを締め切って僕は早々に寝る。結果、なんかすごい次元でゲームの戦いを繰り広げている。目標としていたランクに到達したときの彼女の溢れ出すぎた喜びを見て、可愛いやつだなと思う。

人にはそれぞれ良いところも、悪いところもある。でも、友達でも家族でもダメなところも含めて「好き」である。僕ら夫婦は結婚に対して大きな期待もしてなかったように思う。今まで一緒にいた日常がそのまま続いていく。周りで少し結婚生活がうまくいってない人の話を聞くと、自分が正しいと思うことに寄せていこうという意思を感じることが多い。

僕の結婚生活10年は、あぁーそういう考え方もあるなと思うことが多かった。タオルの畳み方一つでも人それぞれ違う。僕はこうだった。私はこうだった。だからこちらの方法でやってください。ではなく、僕らの方法を作っていく。夫婦ってそれが面白いと思う。

そうやってこうやって、お互いの好きとか嫌いを知っていくうちに、同じ人間のようになっていく。心の中で、今日あれ食べたいなぁ〜とか思ってると妻も同じメニューを食べたいなとなっている。夫婦って顔似てくるよね。雰囲気も、他人だったところからお互いを知っていって共同体見たくなっていくのだと思う。

以前、独立するとき、もし上手くいかなくて貧乏になったらごめんな。と夜のリビングで話したことがあった。そのとき彼女は、貧乏になったらそれはそれで楽しめるやろ。一部屋しかない安い部屋に引っ越して川の字で寝るのだって楽しめるよ。と言ってくれた。

その言葉が勇気になって今いろいろな挑戦ができている。
この人と結婚してよかったなといつも思う。
結婚25周年は銀婚式、50年は金婚式いうやん。俺らの金婚式75歳やん?
その上あるんかな?って調べたら55年でエメラルド婚式、60年でダイヤモンド婚式だわって情報でてきて85歳には僕らダイヤモンド婚式。もう名称がバリバリ後付けやんけって爆笑して、家路を辿る。

ずっとこうやって笑って一緒に生きていけたらと思う。
いつも本当にありがとう。良い夫婦の秘訣は、自分たちで作ってくれ!

いただいたお金は子どもに本でも買おうかと思ってます。