見出し画像

人生の質を上げるための自分との約束

先週末は、熱海で開催された自己基盤合宿に参加してきました。

自己基盤とは、個人の内面の強さ、安定感やしなやかさを示すもので、人が自分の価値観、信念、目的などをしっかりと理解し、それに基づいて人生を構築していく基盤や土台のことを指します。この強固な基盤があると、外部の変動や困難にも動じず、自分の人生を主体的に進めることができます。

建物における基礎の役割と似ています。しっかりとした基礎があれば、地震や強風などの外部からの影響にも耐えられるように、人も自己基盤が強固であれば、人生の困難な局面でも自分らしい選択や行動ができます。

自己基盤を強化していくにはただ学ぶだけではなく(頭で理解するだけではなく)、学んだことを実践し続ける必要があります。実践してみてうまくいくこともあれば、そうでないこともあります。その全てが学びになります。まさに体験学習ですね。

さて、今回のテーマは「境界線」と「基準」。

思えばこれも「基準」だったなぁと思えることがあったので書いてみます。

今ひとつ「基準」を理解できていない気もするけれど、今の時点での私なりの「基準」の解釈は「人生の質を上げるための自分との約束」。

そういう意味で自分と約束して固く守り続けていることが一つだけあります。

それは妻の仕事場への送り迎えの際に“気持ちよく”「行ってらっしゃい」と「お疲れさま」を言うこと。

この約束を自分としたきっかけは、身近な人の死でした。

日々何らかの形で人の死を知ることは多々あるけれど、この時はなぜかわからないけど、人の死の不条理さを痛感し、大切な人との突然の別れと言うものが身につまされるように感じたのです。

それまでの自分は日常的に何かにイライラしていて、ちょっとしたことでムカつき、妻との別れ際に一方的に腹を立てていることも多くありました。

先の知人の死をきっかけに、ある日いつものごとく不機嫌なまま妻を見送りつつ「もしこのまま永遠の別れとなったとしたら後悔するんじゃない?」との問いが浮かんだのです。たとえ自分が先に逝くとしても。

その翌日から「気持ちよく見送り、気持ちよく迎える」との自分との約束がスタートしました。

この約束をしたことで起こった不思議なことがあります。

それは、この約束をしたことでそれまで頻繁に起こっていた車中でのイラつきがほとんど無くなったのです。

なぜならば、気持ちよく「行ってらっしゃい」を言うためにはイライラしていることが許されないからです。

「こういう結果にする」と決める(約束する)ことで、そこに至るプロセスまでもが変わってしまうのです。

もちろんイライラすることが皆無になったわけではないけれど、たとえイライラしたとしても別れ際には“気持ちよく”「行ってらっしゃい」を言わねばならないので、感情をマネジメントして怒りを収めることもそれまで以上にできるようになりました。

お出迎えにしても、この約束をするまでは妻がいつもの時間が過ぎても出てこないとイライラして仏頂面の無言で出迎えていたのが、その感覚は一切無くなりました。

今では動画視聴しながらのんびり構えて待ってるので、動画がいいところだったりすると「えっ、もう出てきたの?もっとゆっくりでいいのに」とすら思う始末です(笑)。

そして、ここから先の自分の課題は対象の範囲を広げていくことかなと思っています。

すなわち誰と接するかによらず「いつも穏やかな自分でいる」ということです。

外面のいい私は、身内以外の人にはイライラしてるところはあまり見せていないと思います。

いや、近しい人にはきっとバレてるだろうけど…😅

いずれにしても、自分がイライラすることってその多くは俯瞰してみたら大したことないことが原因であることが多いです。

「イライラしない」ではなく「穏やかでいる」という肯定的な結果を出すことを自分と約束することで、小さなことに気を取られることなく穏やかでいられるようになることを期待しています。

それは自分のためでもあるし、自分が関わる周りの人のためにもなると思います。

今回の自己基盤合宿では「境界線」についても思うところがありました。

振り返ってみると、これまでの10年は自己基盤を強化するための10年でもあったと思います。

私の場合は自己基盤が強化されるごとにビジネスもうまくいくようになってきたとの実感があります。そして、人間関係も。

自己基盤強化の体験的な学びは人生の質をあげることそのものです。

だからこそ、これからも学び続け、実践し続けます。

いただいたサポートは、「学習欲」を満たすことに使い、「最上志向」でより良いアウトプットにつなげます!