【古代ギリシャ語・ラテン語学習者のつぶやき】日本の「国益」にもかなうハズ?!古代ギリシア語学習者を増やしていくことの意義
「国益」などというコトバを使うと誤解を招くかもしれませんが、「率直にそう思っている」話。だから思っている通りに話します。
「どうして古代ギリシア語などというマイナーな言語をやるのですか?」という質問に対して、
「やっていて良かったと思うし、むしろもっと学習仲間を増やしたいと思っています。そしてそれが日本の国益になるとすら思っています!」と答えられるようになった、という話。
というのも古代ギリシア語をやっておくと、コミュニケーションの幅が格段に広がるのです。
ギリシア人とのコミュニケーション、という意味ではありません。
古代ギリシア文明に憧れる「西欧圏のあらゆる国の人」とのコミュニケーションです。
私も最近になって気づいてきたことですが、西欧社会においては「古代ギリシア文明のファン」という方が、高等教育層(経営者とか、政治家とか、社会運動家とか)にたくさんいる模様なのです。
古代ギリシアは「困ったときに立ち返るべき理想の古典社会」「未来を考える時にもモデルになるユートピア」として教養層に前提されているところがある。それがいいことか悪いことかは別として、どうもそういう価値観になっている。
言われてみれば「イギリスの歴史」とか「スペインの歴史」とか、まして「アメリカの歴史」とか「オーストラリアの歴史」とかは意外に内容としては薄いのです。彼らにとって「見習うべき歴史」というのは「古代ギリシアの歴史」だったりするわけです(たぶん古代ローマもそういう扱いっぽいですが、こちらは私はあんまり詳しくない)。
そこで、こうなります。
西欧の教養のある階層と議論をする時、古代ギリシアの知識が豊富だと、とても実りのある議論ができる。哲学的な議論とか、政治的な議論にも、「古代ギリシアではこういう考えがあったはずじゃないですか?」と挟むと、おおいに議論が盛り上がる。
のみならず、どうやら西欧の人にとって「古代ギリシアの話に詳しい日本人」というのは、
「アジアにも古代ギリシア文明ファンがいてくれたのか!やはり古代ギリシアは西洋東洋を超えて人気なんだな!」という自信を深めるらしく、なかなか好意的に見てくれる。傾向論ですが。
それに私自身の意見としても、やはり「古代ギリシア」の面白さは人類の共有資産であり、西欧社会だけでなく日本人も「使うべき」過去の知恵の宝庫と思います。「西洋びいき」とかではなく、本当にそう思えるものなのです。
したがって、
西洋の古典と東洋の古典とのどちらが優れているか、といったような(肝の小さい)議論を超えて、古代ギリシアを人類共通資産としてみていきましょう!日本にも古代ギリシア文明ファンを増やし、そのムーブメントに日本からも乗っかれるようにして、人類全体で高いレベルに向かいましょう!
・・・という考えに至った私としては、「日本に古代ギリシアのファンを増やすことは、国際交流で超強力な効果を生み、けっきょくは日本の国益にもなるのだ!」と主張しております。
などと壮大な気分を盛り上げておいてから、さて、今日もギリシア語の勉強にいそしむことにしましょう!
子供の時の私を夜な夜な悩ませてくれた、、、しかし、今は大事な「自分の精神世界の仲間達」となった、夢日記の登場キャラクター達と一緒に、日々、文章の腕、イラストの腕を磨いていきます!ちょっと特異な気質を持ってるらしい私の人生経験が、誰かの人生の励みや参考になれば嬉しいです!