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【海外マンガ事情】夏休みの読書感想文にオススメ!究極のアメコミこと『クライシス』!

夏ですね。私もあと少しで仕事に区切りをつけて子供らと夏季休暇を取ろうとしています。

夏休みならば、普段はとても読まないような厚い本を、しっかりと読み込む時期にしてみたいですよね?というわけで、お子様の読書感想文の題材にもピッタリな、壮大な大河物語を紹介しましょう!

『CRISIS on Infinite Earths』です!

「アメコミじゃないか!」と怒るなかれ。これこそ20世紀のアメコミを総括してしまう傑作、というか、怪作だと思うております!

一冊の豪華本に、全12話の物語が載っているのですが、名前のある登場人物数にして802人、登場する並行世界も(あとで説明します)5つという壮大さ。ページ数にして560頁!辞書みたいにズシリと重い!

どういう物語かというと、表紙にスーパーマンが二人いることが象徴的に語っていますね。

アメコミの歴史はとても長いので、スーパーマンだけでも複数の設定があり、バットマンだけでも複数の設定があり、そんなふうにキャラクター設定の矛盾とメチャクチャになっているわけですが、

それを逆手にとって、

アメコミの同じキャラに複数の設定があるのは、矛盾ではない、複数のパラレルワールドがあったのだ

と言い張ったのがこの作品。

そしてこの『クライシス』の中では、そのパラレルワールド同士が繋がり、設定違いのキャラたちが複雑に入り乱れ、協力したり対立したりしながら、ひとつの悪との戦いに収斂していきます。

わかりやすい例で言えば、この作品が描かれた時期には「スーパーマンは既に中年である」設定と「スーパーマンはまだ若い」設定との両方がごっちゃになっていたのですが、本書では中年スーパーマンと青年スーパーマンが手を取り合ってともに戦います。

スーパーマンの恋人ロイスもビックリです。そりゃそうですが。

なぜ読書感想文に向いているか?

これこそアメコミです、アメリカ文化です!つまりこれも他文化理解です!

アメコミというものが能天気なスーパーヒーローものばかりだと思っている人は、まさに数十年の歴史の重みを背負っている一大文化であることに衝撃を受けることでしょう!

何しろ、こんなに読みきるのが大変なマンガというものが世界にはあるのだ、ということを知るだけでも、お子様の世界観の開眼になるのではないでしょうか?

とにかく一冊のマンガ本に登場キャラクター802人(すべて過去のアメコミ作品にモトネタあり)の迫力はダテじゃない!

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子供の時の私を夜な夜な悩ませてくれた、、、しかし、今は大事な「自分の精神世界の仲間達」となった、夢日記の登場キャラクター達と一緒に、日々、文章の腕、イラストの腕を磨いていきます!ちょっと特異な気質を持ってるらしい私の人生経験が、誰かの人生の励みや参考になれば嬉しいです!