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【海外マンガ事情】西欧各国での日本マンガ・ご当地コミックの売れ筋ランキング分析(2019.07.15~2019.07.21)

先週の記事に引き続き、今週分の「海外市場での日本マンガ売れ筋データ」が揃いましたので、以下7/15~7/21分データの公表と考察を行います!(※データの収集方法はこちらの過去記事を参照ください)

■amazon.comでの日本漫画売れ筋トップ20(2019/07/15~2019/07/21)

銃夢(Battle Angel Alita)、ベルセルク、進撃の巨人(Attack on Titan)の強さは相変わらず、ティーンタイタンズの「日本漫画枠」への乱入も相変わらずの傾向ですが、今週のデータで気になるのは、毎回ジリジリと順位をあげていた伊藤潤二先生の『うずまき』がついに8位にまで入ってきたことでしょう。

↑日本語版がコチラ

↑英語版がコチラ

伊藤潤二先生は何を隠そう私も熱烈に敬愛する作家さんなので、英語圏で受け入れられているというのは嬉しい限りですが、でもなんでだろう

比較してすぐに気づくのは、英語版のほうがドンと表紙が豪華版で、単価も高く設定されていることですね。いかにもアメコミらしくコレクション用の装丁で作られているのかもしれません。それをもって一種の「アートなコミック」としてマニアに受け入れられているのだと仮定すると、マーケティングの勝利ではないでしょうか。あ、よく見るとこの英語版、私が過去のnoteでも熱く取り上げた会社、ビズメディアさんが翻訳出版していますね!

↑こちらがビズメディアを取り上げた際の私の過去記事。日本の漫画作家をアメリカに紹介するにあたってとにかくマーケティング戦略に抜かりのないこの会社さんのこと、伊藤潤二作品も緻密に展開している可能性あり!時間があるときにもっとリサーチしてみます!

■amazon.comでのアメリカご当地コミック売れ筋トップ20(2019/07/15~2019/07/21)

アメリカご当地のコミック(=アメコミ)の売れ筋も確認しておきましょう。

The Adventure Zoneは、昔懐かしいダンジョンズ&ドラゴンズをベースにしたプレイポッドキャストです。コミックではないですが、昔懐かしいテーブルトーク文化を(少しだけ)知っている私としてもこれが突然1位に出てきた現象は気になるところ。もうちょっと調べます、、、!

■amazon.fr(フランス)での日本漫画売れ筋トップ20(2019/07/15~2019/07/21)

フランスの日本漫画に行ってみましょうか。

先々週くらいから大暴れしているDr.Stoneは、確かに、タイムズスクエアで広告キャンペーンを展開したり、ちょうど世界に打って出ている戦略の真っ最中のようですね。

■amazon.fr(フランス)でのご当地コミック売れ筋トップ20(2019/07/15~2019/07/21)

フランスご当地のコミックの売れ筋が以下となります。

1位のGastonは、ベルギー発信の古典ギャグ漫画、ガストン・ラガフのことです。

2位のBlake and Mortimerもベルギー発の探偵モノの古典。

後者のほうが日本でイメージされる「フレンチコミック」の印象に近いかもしれません。

■amazon.es(スペイン)・amazon.it(イタリア)でのコミック売れ筋トップ20(2019/07/15~2019/07/21)

例によって、スペインとイタリアは結果の掲載のみにします。特筆すべき動きが滅多に起こらないのです、、、。

▼まずはスペイン▼

▼そしてイタリアです▼

あえて指摘する点としては、最近の毎週の指摘となりますが、スペインになぜか「化物語」がずっとランキングインを続けていること。現地でアニメが放映されている最中など、何か理由があるのかもしれません。

それではまた、次回分のデータがたまったところで、ランキングを集計し公開します!


子供の時の私を夜な夜な悩ませてくれた、、、しかし、今は大事な「自分の精神世界の仲間達」となった、夢日記の登場キャラクター達と一緒に、日々、文章の腕、イラストの腕を磨いていきます!ちょっと特異な気質を持ってるらしい私の人生経験が、誰かの人生の励みや参考になれば嬉しいです!