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【古代ギリシャ語の効用の話つづき】複雑な動詞の活用を覚える為に自力で「ゴロ」を発明してみました!「王様へ、椅子をエイッ!!」

以前「グラフ」の語源γράφω(グラフォー)についての記事で述べた通り、古代ギリシャ語学習の最初の難関と言えるのが、動詞活用が複雑なこと。

英語なんぞは現在形については「三人称単数の時にsがつく」くらいしか暗記することはありませんが、古代ギリシャ語は現在形だけで6変化します。

γράφω(グラフォー):1人称単数
γράφεις(グラフェイス):2人称単数
γράφει(グラフェイ):3人称単数
γράφομεν(グラフメン):1人称複数
γράφετε(グラフェテ):2人称複数
γράφουσι(グラフゥシー):3人称複数

のように。

これはあくまで現在形だけであり、ここから過去形とか未来形とかさまざまな形態にさらに分岐していくことを考えると、ひとつの動詞の活用形だけで無限とも思える「暗記すべき事柄の大海」が広がっているのが古代ギリシャ語の特徴と言えるでしょう(もっとも動詞について暗記事項が多いのは古代語だけではなく、フランス語やスペイン語といった現代ロマンス諸語も似た状態ですが)。

私の場合、どんな言語を勉強する時もそうですが、「まる暗記」する必要に迫られたときは、自分でゴロを開発するようにしています。歴史年代暗記でいう「いいくにつくろう」みたいなやつですね。

こういう場合、人から教わったゴロではダメで、自分で編み出してみる、というのがコツです。

私は上記の古代ギリシャ語現在活用をまる暗記する際、それぞれの活用語尾が、

γράφω(グラフォー)⇒「オー」
γράφεις(グラフェイス)⇒「エイス」
γράφει(グラフェイ)⇒「エイ」
γράφομεν(グラフメン)⇒「メン」
γράφετε(グラフェテ)⇒「テ」
γράφουσι(グラフゥシー)⇒「ウーシー」

とカタカタで読めることを利用して、次のようなゴロを作り出し、現在活用を突破しました。

「王へ椅子、エイ! 面! 手! うー…死」(オー・エイス・エイ・メン・テ・ウーシー)

です、いちおう古代ギリシャ語にあわせて「古代の王が椅子で暗殺される」場面を思い描きながら作りました。そのココロを絵で表すと、

という感じです。

くだらないですね。はい、わかっております、くだらない(w)

でも、このくだらないゴロを自作したおかげで、私はギリシャ語の現在6活用を「忘れたくても忘れられない」ほどにシッカリと暗記でき、テキストの該当の章を突破しました。

私が外国語学習を進める上での秘訣のひとつとして、こういうくだらないお遊びを交えて無味乾燥な文法の暗記も楽しくやっている、というご紹介でした!

※古代ギリシャ語のように実生活で使うチャンスがゼロの言語については、こういう自分流の楽しみを見出していかないと、さすがにたまにやってられなくなるので、、。

本日は息抜きの記事でしたが、何らかの参考になれば、幸甚です!

子供の時の私を夜な夜な悩ませてくれた、、、しかし、今は大事な「自分の精神世界の仲間達」となった、夢日記の登場キャラクター達と一緒に、日々、文章の腕、イラストの腕を磨いていきます!ちょっと特異な気質を持ってるらしい私の人生経験が、誰かの人生の励みや参考になれば嬉しいです!