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日本の「怖い話」を英語で語ろう!【#2:カナダ人の英語教師にオオウケした「カズノリさんの話」】

「海外の人たちに向けて、日本の怖い話を、英語でうまく語りたい!」
という夢に向けて、今日も外国語勉強を頑張り中です!

さて前回、「自己紹介を兼ねて」と題しまして、
「カナダ人に英語で怪談をしたら大喜びされた」という出来事に簡単に触れましたが、
今日は、その出来事の詳細を、文章にしてみますね。

怪談『新耳袋』のエピソードを披露する

そのカナダの方は、私より少し年上(背は私よりずっと上、、!)の美人教師でした。見た目はツンツンしてそうに見える感じ(※少し話すと、めちゃくちゃ気さくな人だと判明)。
さて、彼女に、いったいどんな怪談を話したのか、というと、

古典怪談でも現代都市伝説でもなく、
あるオムニバス映画の1エピソードを、
多少、自分なりのアレンジを加えて、
英語で語ったのです。

その映画というのは、『劇場版 怪談新耳袋』。
そのオムニバス映画内の、
『約束』というエピソードをモトネタにしました。

そもそも『カズノリさんの話』とは?

この映画を見たことはなくとも、もしかしたら日本の動画サイトで、
「カズノリさん」というホラーマニア間のスラング(?)が
コメントで飛び交っているところを見たことがある人が、
いるかもしれません。
その「カズノリさん」の、モトネタもまた、この映画です。

おっと、あらかじめ申し上げておきますが、この『劇場版 怪談新耳袋』、何が怖いといって、「ポスターおよび予告編のサムネイルが一番怖い」(!)という厄介な代物なので、心臓の弱い方は、うっかり画像検索・動画検索をしないようにご注意ください!
自信がある方は、Youtubeで予告編を探してみてください。いろんな意味で、ブッ飛びます!本気で怖いですよ!

『カズノリさんの話』のあらすじ

主人公の若者は、ある日、叔父に長期出張中の留守番を頼まれる。
若者の叔父は、超高級マンションで一人暮らしをしている、
たいへんなお金持ち。
留守番として、そのマンションに数日、泊まれると、ウキウキ気分で乗り込んだ主人公。


「叔父さん、留守番の間に、何か気を付けることはある?」
「ひとつだけ、約束してくれ。一日に、一回、名前を呼ばれるから、そのときは忘れずに、返事をするんだぞ」
「え? 呼ばれるって、誰から?」
「いいから、約束だぞ」

そう言い残して、叔父は、スーツケース片手に去ってしまった。
残された主人公は、叔父の高級マンションで、
昼間からワインを飲んだり、
大型テレビで映画を楽しんだりと、
悠々自適なお金持ち気分。

ところが、突然、どこからともなく、若い女性の声が、部屋に響く。
「カズノリさん」
「?? ・・・は、はい!?」
翌日も、その翌日も、同じことが起こる。
ちゃんと返事をすると、それ以上は、何も起こらない。

主人公の若者は、最初は気味悪く思うのですが、だんだん、慣れてきてしまって、

「カズノリさん」
「ふわぁーい」

と、留守番日程の後半になると、反射的に、いい加減な返事をするだけとなっていきます(※いい度胸ですよね、、、)。

そして、留守番の最終日。
主人公が、しょうもない下心をもって、「ここがオレの家なんだ」とガールフレンドを部屋に連れ込んだところ、、、

うわぁぁぁぁ!!

・・・と、これ以上はネタバレになるので、あらすじ紹介はこれくらいに。

どこが英語教師にウケたのか?

このエピソード、「(たぶん東京山の手内の)高層高級マンション+地縛霊(?)」という取り合わせが現代っぽくもあり、とても面白い物語となっています。

ただし、オチについては、映像でバーンと(あるものを)見せる展開となり、ここは口頭での物語には合わないので、
すいません、勝手ながら、私が人に怪談として語るときは、オチについては独自アレンジを加えております。
こういうふうにして、怪談というもの、口から口へと渡っていくうちに、どんどんオヒレがついて、変形進化していくものなのですね。と、私自身も、いまさらながら、実感いたしました。

冒頭のカナダ人が喜んだのは、私がこの話を英語に変換して語った際の、

Kazunori-san!
Hai!

のやり取りの、繰り返し。
英語とはいえ、名前には「san」付け、返事も「Yes」や「I'm here」などに無理に翻訳せず、「Hai!」としました。「日本で起こった物語」としての雰囲気を出すためです。

特にKazunori-sanは、無機質に、機械的に、ベッタリな日本人発音で、ゆっくりと発音して、雰囲気を盛り上げましょう。これが、ウケました。

この怪談を聞いた、カナダ人英語教師、「面白かった!」と感心し、
そのお返しに、向こうからは、英語圏の怖い話を披露してくれまして、
とても仲の良い雰囲気で、その後のマンツーマン英会話プログラムが進んだ、という次第です。

まとめ

この出来事の後、日本の怖い話を英語で語る、という行為にすっかりのめりこんだ私、ほかにもいろんなことに出会いましたので、またおいおい、このノートで紹介していきますね。

ところで、「自己紹介」で紹介させていただいた、「私の英語人生上の、もうひとつの事件」、

調子に乗ってイスラエル人英語教師にも怪談話をしたら、「英語がなっちょらん」とボコボコにされた話ですが、、、

こちらは、次回の記事の話題といたしましょう!


子供の時の私を夜な夜な悩ませてくれた、、、しかし、今は大事な「自分の精神世界の仲間達」となった、夢日記の登場キャラクター達と一緒に、日々、文章の腕、イラストの腕を磨いていきます!ちょっと特異な気質を持ってるらしい私の人生経験が、誰かの人生の励みや参考になれば嬉しいです!