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アートフェス鑑賞に対して思うこと

小豆島を旅行してきました。

ほら、瀬戸内国際芸術祭やってるから。前売りパスポート買ってたのに一度も行けてなかったので慌てて行ったのでした。


今回参加してみて感じたこと。

こうした野外芸術祭は、身体的に健常でないとなかなか楽しめないのだなあということ。(今、自分はなかなか家から出られなくて、かなり体力が落ちた状態で参加したから余計にそう感じたのだけれど)

インスタレーションアートにありがちな、狭いところを歩くとか、不安定な階段を上り下りするとか、「むずかしい動作」を作品鑑賞にて求められることが多い。特に瀬戸芸では空き家を利用した作品が多く(家プロジェクトとかに代表される)足場の悪さは鑑賞ハードルの高いものだと感じた。

また、作品を見て回る体力が持たない。作品群が列挙されているわけではなく、点々と離れた場所に展示されており、かなり長距離を移動する必要があることが多い。

もちろん、鑑賞に「むずかしい動作」を求めることや、離れたロケーションでの作品展示は制作者の意図するところでもあるし、尊重しないわけにはいかない。

しかし、歳を重ねたり、身体に障害を持った場合、作品を体感したくともできない。作品鑑賞の意志や、感性はあるのにも関わらず。

もう少しバリアフリーを意識したフェス、あってもいいんじゃないかなあ。

まずはアクセスの改善とか。瀬戸芸に関しては離島だし、なかなか現実的には難しいとは思うけど。。

何年か前に、アートフェスでの火災事故があったことも記憶に新しいのですが、こうした体感できる作品においては、見栄えだけでなく、安全に鑑賞できる作品をつくることがいかに大切かと改めて感じた今回の芸術祭でした。

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2019.10.19 追記

ART SCAPE - 美術鑑賞における情報保障とは何かhttps://artscape.jp/report/curator/10145712_1634.html

アート鑑賞における障害について調べていたら、上記の記事を見つけた。

情報保障とは「身体的なハンディキャップにより情報を収集することができない者に対し、代替手段を用いて情報を提供すること」。例えば聴覚障害を持つ方に”音声での発表の際に手話通訳を用意したりすること”と記事内で紹介されている。

今回のわたしの意見文と少しだけ関連するかと思ったので載せておきます。

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