こんにちは、スキャット後藤です。フリーランスの作曲家です。

僕には出来ないことが多いです。作曲家という職業やってる人の中で、一番出来ないんじゃないか？って思ってるくらいです。「謙遜でしょ」って言われることもありますが、完全に事実です。どれくらい出来ないかを書いていきます。

・楽器が演奏できない。
・譜面が読めない・書けない。
・コードネームがわからない。
・理論や和声を知らない。
・メロディーが覚えられない。
・メロディーにコードが付けられない。
・ハモリが付けられない。
・楽器の知識がほぼない。
・生っぽい打ち込みができない。

他にももっとあります。どれくらい出来ないかをこれから説明していきますが、作曲の仕事は出来てます。不自由はいろいろありますけども。

では順に。

▷楽器弾けない

楽器が弾けないのは、めちゃくちゃ困ります。アレンジにめちゃくちゃ時間かかります。ピアノ曲作れません。演奏できたらパパっと作れるだろうに、、、って落ち込むこともよくあります。ボーカルレコーディングの時、「このメロディー歌ってください」って演奏して示せないのでいつも歌って指示します。たまに歌いに来てくれるルルルルズのモミさんは鍵盤を弾きながら「この音であってますか？」と僕に確認します。ハモリもパっと思い浮かばないから「何かテキトーにお願いします」って指示したり。

▷譜面がわからない、コードもわからない

譜面が書けない・読めない。これもすごく困ります。6月くらいに仕事で横山だいすけさんに歌ってもらう機会があったのですが、めちゃくちゃ簡単な10小節くらいのメロディーの譜面が作れなくて鍵盤奏者の望月さんに譜面お願いしました。(このCMの後半のメロディーです)

コードネームがわからないので、いつもギタリストにはデモの音源を渡すだけ。しかもギター演奏を意識した打ち込みでもないので、ギタリストは結構大変だと思います。ギターらしくないフレーズをなぞって演奏してくれたりもします。すみません、、、

その他にも、人が作ったメロディーも覚えられない、自分で作ったメロディーもすぐ忘れます。CMくらいの短い尺ならなんとか覚えられるのですが、ポップス系の曲だと長くて覚えられません。

メロディーから思いついた時に、それに合うコードが見つけられないとか、、、そういう場合もあります。見つけられない時はメロディーを変えちゃいます。仕方がない、、、

耳コピもできないです。ベースの音がドなのかソなのかわからないことがあるレベル。倍音を拾ってしまうんでしょうか？自分の曲を耳コピしないといけない時があるのですが、ちょっとしたフレーズでも難儀します。まぁ、作曲はコピーするのが仕事じゃなくオリジナルを作るのが目的なので、これはそこまで不便ではないですが、引き出しを増やすためには耳コピできた方が絶対にいいですよね。

まぁ、こんな感じで、プロの作曲家だったら当たり前に出来そうなことが、片っ端からできないのです。ちなみに、そんな僕がつくった曲をまとめた動画があるので一度聞いてみてください。

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出来ないことだらけの僕が作曲家としてずっと活動できてる理由があります。ある時にこれらの弱点をカバーするにはどうしたらいいだろ？？？って。鍵盤が弾けるようになる努力をするってのが出来ない僕は今の自分を簡単に肯定できる方法を探しました。で、あることに気づいたのです。今のまま出来ないことが沢山あっても大丈夫な方法を。

出来ないことを必要とする楽曲は作らない。

　
どういうことでしょう？これについて今から説明していきます。