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一日に4曲作れるくらいがちょうどいい。

こんにちは、スキャット後藤です。フリーランスの作曲家です。


*ササっと書いたので、適当に読んでください。


プロの作曲家を目指すなら!という前提で「一日に何曲も作れるくらいのスピードを!」という話題が一年のうちに何度もTLでみかけます。僕もそういう話題になるとついついツイートしちゃいます。いけませんね。

僕はわりと真剣に、とにかくスピードをあげてどんどん作るってのが正解だと思ってます。前提として「プロの作曲家を目指すなら」ってこと。あとは前提として「プロを目指してるのに一ヶ月に2曲くらいしか作らない人」ってのもあるのかも。一ヶ月に2曲くらいしか作れないような曲を作ってる人は問題ないと思うけど、そうじゃないとそもそも仕事としてやっていけない。いや、いきなりプロなりたてで凄い曲数の発注がくるわけもないので、徐々に慣れていけばいいのかな?とも思ったり。いやでも、仕事ってなると容赦なくいろんなリクエスト言われるので早くかけるにこしたことないです。一ヶ月に2曲じゃお話にならないと思ってます。プロを目指すなら。

たとえば、クライアントになりそうな人と知り合いになりました。「君、こういう曲かけないの?」って言われたとします。手持ちのデモにはそういうのがありません!となるとチャンスを掴むためには、その日のうちにパパっと2,3曲作って「こういう曲も作れますよ!」とメールしちゃうと「おー、いいね!」ってなって仕事になる可能性も生まれます。(こういうパターンは案外ある)一ヶ月後に送っても「え?なんでしたっけ?」って思われる。というか、会ったことすら忘れられてる可能性もある。

「一日に何曲も書け!」って言われるけど、そもそも曲調はどうなんだとか、どういうジャンル、曲の長さはどういうのを前提にしてるんだ?っていう人もチラホラみかけるけど、僕の場合はそういう話をしてないのです。たぶんツイート読むとわかると思いますけど...

オファーがあった時、「時間がなくてすみません、明日までに3分のを3曲お願いできませんか?」ってお願いされたりするわけです。わりとよくあります。別に早く作れない人はその仕事を断ればいいだけですけども「早く曲が作れないといけない場面がある」ということは事実です。忙しい時に限って、こういう依頼があるってのもあるある話です。これは頭の中に入れておいてもいいかもしれませんね。ちなみに「一日に4曲作れるくらいがちょうどいい。」だなんて全く思わないですけど。発注は計画的にしてほしいです。(強めに言いたい)


僕のまわりで「月に2曲しかムリです。」「月に3曲しかムリです」って言って仕事してる人もいます。そういう仕事のやり方してる人もいます。そういう人はだいたいパパっと作れる曲を作ってません。ちゃんと時間を確保して作ってます。それだけ時間が必要だってことです。量産できる曲調と、そうでない曲調があります。ただ単に時間がかかってしまうって人でも、クライアントがOKしてくれるなら、なんら問題ないです。

自分が時間かけて作るタイプなのであれば、それを貫き通せばいいだけだと思うので「毎日どんどん作りまくれ!」という意見は無視すればいいのです。ツイートって不特定多数の人にむけて発するものなので、自分にはあてはまらないことの方が多いはずです。そしてツイートって議論には向かないですよね。ザックリとしたことをザックリいうのがTwitter。

そうそう、ツイートをどういう風に参考にするかってことを書いてみたいと思います。その人が言いたいことと、事実をわけて読んでみることにします。

渡邊崇センセのツイート、いい内容ですね!たとえば、このツイートの中で事実を抜き出すとしたら「仕事だから自分が好きなタイプの依頼ばかりが来るわけがない」ってとこ。これは事実ですね。得意なジャンルとか、好きなジャンル以外の曲も書いてみるってことかもしれません。

このツイートを見ると、素早く重要な部分の優先順位をつけるのが大事なんじゃないかと思えます。時間がない場合の事実だと思います。ただ単に早く曲が作れればいいってわけじゃないかってことも見えてきます。時間がないってことはじっくり作れないってことです。早く作ることで重要なポイントを抑える訓練になるんじゃないかと。ちなみに僕の意見は、最初からテキトーでもいいから曲をどんどん作って完成させよう!です。細部にこだわるより、作曲という行為に慣れるのがいいんじゃないかなと。そのあとに精度をあげる。というのも最初から細かくやりすぎると途中で挫折しちゃう気がして、、、僕は早く完成形が見たいタイプなのです。全体像がなんとなく頭にある人ならいいんですけども、僕の場合それがないので出来上がるまで毎回不安ってのもあります。でもまぁ早く完成形が見たい!って気持ちが強いですね。趣味で音楽やりはじめた時からそんな感じでした。ということで、これは自分がどっちタイプか見極めてやればいいことかなと思ってます。(僕はいまだに緻密につくれるタイプではありません)

作曲も「地味な積み重ね」が大事ってのは、両者の意見の合致するところですね。いきなり上手い!ってことはなかなかないようです。


さて、そんな中、僕が暴力的な極論を放り込みます。

いや、音楽がしょぼくても「仕事がくる能力」をつければ仕事になるんだから一番必要そうに感じないですか?強そうじゃないですか?すごい曲を作れても依頼がこないパターンってかなりありますしね。仕事がくる能力があって、その仕事をこなす能力があれば一生やっていけますね。極論!

というか、これ全部請負で発注ありきを前提にしてますけども、自分がのびのび作った曲が売れてお金になるということも可能な時代なので、そういう人がこれらのツイートみたら「はぁ???」ってなりますよね。ツイートを読み取る力は大事ってことですね。

そうそう、最初に戻りますけども、

さらっと「質の高いもの」って書いてますけど、「質の高いもの」ってなんだろ?って思うクセをつけておくといいと思います。「いい音」とかそういう言葉に惑わされてしまうので。僕は「いい音」ではなくて「欲しい音」に置き換えると、まったく悩まなくなりました。「いい音にしたい」ではなくて「欲しい音にしたい」。

ということで、最後まで読んでいただきありがとうございました!


スキャット後藤


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