はなぢ北条海岸のコピー

GetWild祭り、音と映像の作り方。

(この記事は無料で読むことができます。)

今、ぼくのまわりでは「Get Wild」が流行ってる。まわりの作曲家たちが、新たな「Get Wild」を生み出しまくってるのです。そして僕もこんな動画を作ってみました。主婦DTMerの#宅録お母さんが作ったトラックを借りて、僕がパフォーマンスしてます。ぜひ見てください!(制作時間一時間半。)


そして、その祭の様子はコチラから。いろんなゲワイが聞けますよ!各パートをネットで集めるって面白い企画もあります。

<僕のゲワイ解説>

僕も何かで参加しなきゃ!と思ったんです、直感的に。TM Networkといえば、僕が音楽を志すキッカケになった人たち。むっちゃリスペクトしてるわけです。中途半端にあの名曲をいじるなんて出来ない、、、そして「ウケたい、、、」って気持ちも、、、

まず最初、トラックを聞いて、本来「Get wild」に入ってる美味しいフレーズが全然入ってない!って思ったので、オクターブのベースラインとかタラララタラララジャジャジャジャってキメとか、TMのライブでよく演奏されてたシンセストリングスのフレーズを歌ってみようかなと思ってたけども、これがやってみると難しい、、、イマイチ伝わらないし、そもそもTMファンでないとわかんない、、、却下。
普通に歌ってみたら、普通に歌えないので却下。演歌調にねばっこく歌おうとしてもムリ、早すぎるぜ16分音符。だいたいウツですら「スリル」ってちゃんと歌えてないんですよね。

次の案は、小室進行を使った別曲を歌うというもの。ラーーーファーーソーー、ドー、シーってコード進行は、まったく音楽やってなかった頃の僕ですら「あ、また一緒のコード進行だ!」ってわかるほどアレやコレやで使われてました。で、パっと思いついたのが「ムーンライトダンス」のメロ。

これも歌ってみたけど却下。小室ファンしかわかんないし、そもそもやってみたら全然面白くなかった...。そんな中、前日にこんなツイートしたのを思い出しました。

ずっと使ってたキーボードのオクターブスイッチの「▽」が壊れてしまってたのです。それにイライラしてる動画をアップしてたんです。フォロワーがこの動画を見てくれてるという仮定して、、、この動画をアップした時すでに新しいキーボードをAmazonでポチっとしてました。で、届いてました。

これなら映像もすぐ作れる!壊れたキーボードから新しいのに入れ替える映像を作ればいいんだ!思いついたらすぐ行動です。午前中にやろうと思ってた仕事をあとまわしに。

MV完成後のFinalcutの画面です。オーディオトラックに「ゲワイ編集用」というのがあります。

<撮影をはじめる>
必要な要素を順に撮っていきます。Aメロからしゃべり出すと決めていたので、そこに至るイントロは「いかにも歌い出すぞ!」っ空気を出さないといけません。フリの部分ですね。僕が持ってるGetWildグッズをいくつか。まずは「Get Wild」しか収録されてない3枚組。4時間20分、ずっとGetWild。他にも「Gift For Fanks」というアルバム、シングルのEPもあるのですが東京の事務所なので今回は使えず。
 
Aメロに入ると、まずキーボードが壊れてることをつたえなきゃいけません。トランスポーズの「△」は無事だけど、「▽」は壊れてるね、どんどんイライラしてくるねってことを伝える。はじめは冷静だけど、だんだんイライラしていく様子も映像で伝える必要があります。こういう時は、ヨリで手ブレですね。効果的です。ここのセリフ、あらびき団におけるとろサーモン村田さんな感じ。

BメロはAmazonから届いた箱の開封です。この撮影が難しい。片手にiPhoneX持ってるので、もう片方でダンボールを開けないといけない。カッターで切る様子を撮影、上から撮るといまいち切ってる感じがしないので、別カットも用意。横から撮ったことで「切る」感じが増しました。

サビですが、箱をあけてみたら「あれ?ネタとして使えるんじゃない?」って思い、開けて閉めてる様子を何パターンか撮影。これも「開けてる!」感じとか勢いが必要なのでそこを注意しつつ。

で、そのあと箱から取り出して、古いキーボードと新しいのを交換するシーンとか、USBケーブルを差し込むとことか。新しいのは「▽」がちゃんと使える!って伝えるシーンも撮影。ここまでの撮影時間は10分くらい。

ここ、撮影してる時に注文したキーボードの色が間違ってたことに気づき、少しショック受けました。笑 が、結果的に「古いの→白」「新しいの→黒」というのが視覚的にわかるので良しとしました。白と白じゃ、その辺伝わりにくいですしね。

すぐにiPhoneからMacBookProに動画をAirDrop使って転送。それをFinalCutに並べる。まずはガイド用に#宅録お母さんのトラックを貼る。イントロ並べる。あー、素材足りなくて間延びしてるなーと思いながら。最終的に、「アスファルト」と「タイヤ」を画像検索してる様子を追加で撮影。イントロはフリにつもりが「あれ?なんかヘン?」って思わすカットって意味合いにしました。雑なタイミングですが、Aメロ前のジャジャジャジャで小室さんが点滅してますね。Aメロ前に盛っておきたかったんです。ちなみに「切りつける」も画像検索したのですが、ナイフで切りつけられる画像が出てきたので却下しました。怖い、、、、

で、AとB。この時点ではまだセリフは入ってないので、なんとなく素材をならべただけ。で、サビは開ける閉めるのシーン。ここもガイドとして適当に素材をつなぐ。そうそう、ストのサビの演奏は、撮影前にネタとして思いついてたんでした。なので、ガイド用のには僕がNexus2を演奏してるフレーズがすでに足されてました。この時点では、サンプリングの「get wild & tough」のネタは入ってませんでした。演奏した音源を聴きながら、演奏シーンを撮影したと思います。なので、鍵盤押すタイミングと発音は合ってないです。で、一通り素材を並べ終わり、全体の雰囲気と課題が見えてきました。

仮で組み終わった映像をStudioOneに立ち上げ、次は仮の音声を入れていきます。映像を見ながらアドリブでセリフを入れます。ノープランでしゃべるもんだから思わぬフレーズが出てきたり。この時点ではしゃべり口調はもう少し穏やかでした。ここで完成したのが「ゲワイ編集用」です。より動画の精度をあげるために。

だいぶイメージが固まってきました。でもまだまだダメです。編集がゆるい。例えば、Bとサビの落差とか必要じゃないですか。ちなみにAのセリフ直前にトラックの音量を落としてます。言葉を聞かせるためですね。サビの「開けたぁぁぁぁー」でガツンとこないといけないので直前でオケの音量を元に戻してます。

オケの音量がMaxなので、サビでは過剰に演技しました。僕は本来こんなキャラじゃないのです。仮ボイスに合わせて映像を編集していく。あくまで仮なので、最終的に「このセリフはこのタイミングにしよう」とか「ここはこういうセリフに変えよう」とか考えながらつなぎました。このあたりでラストの「Get Wild & Tough」のサンプリングネタを入れた気がします。DAWとFCPXを行き来するわけです。開けた閉めた、取り出したの数をとにかく増やしました。で、精度があがった映像が完成、また書き出します。(映像は95%完成してる)

その映像を見ながら、本番のセリフ録りです。このvocal2ってのが最終的なボーカルトラックです。映像のカットに合わせるために一部だけエディットしてますが、なるべく流れを重要視したいのでエディットしないようにしました。完成後、セリフと映像のあたりで気になる部分も出てくるのですが、比較的よくできたんじゃないでしょうか。ちなみに1:47あたりの「白から黒に」ってところ。USBケーブルを挿す直前にすこし黒いキーボードを見せておけばよかったなーと。するとちゃん「黒に」ってセリフと絵が合いますね。クソーー!!ちなみに本番の録りの時「MIDIケーブル」って言ってしまってたので、あとで「USBケーブル」ってセリフを録りなおしました。

サビの開け閉めのタイミングが頭に入ってないままアドリブで録ったので、ここが一番難しかったです。1:33の「開けたんかい」は、もうひとりの自分に対してのツッコミですね。決めてたわけじゃなくて、とっさに出た言葉。こういうのがあることで、作品(?)の熱があがりますね。計算されてない部分があるのは大きいと思います。このとっさの言葉が出た時に、すっちーのドリルネタ思い出しました。あのパターンや!

ラストのサンプリングの音は、映像に入ってる音を使ってます。Twitterにアップできる2分20秒でギリギリおさまるように調整。

そうそう、「my new gear」を「new my gear」って言っちゃってたので、あとで別トラック(vocal3)で録りなおしました。ここ、むっちゃ好きなん ですよねーw  ほんとは冷やかす感じで賑やかに二度目の「my new gear!」って言いたかったのをグっとこらえてます。というのもここで盛り上がると、サビ頭の「開けたぁぁぁぁあああ」のインパクトがなくなるからです。サビ前の映像に黒みを入れてるのもサビの印象を作るためです。(イントロでもやってる、小室さんの顔の印象つけるために)

で、こまかくアレコレして完成!!

かなり勢いよく作ったので(制作時間 : 一時間半)、制作過程の話で前後してる可能性はあるのですが、仮の映像、仮の音を交互に繰り返し完成しました。むっちゃ楽しかったです! 

ということで、この制作過程を知った上でもう一度見てみましょう!



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