はなぢ北条海岸2

どういうふうに仕事が来るのか全然想像できないっていう人に向けて。

こんにちは、スキャット後藤です。フリーランスで作曲家やってます。日焼けしすぎて、腕の皮がベロンベロンに剥けまくってます、、、

さてさて、、

DTMerなら誰もが知ってる、作曲家・こおろぎくんも有料noteで仕事について書き始めたようです。僕もさっそく購入してみました!僕の仕事とはまた違って面白かったです。今って仕事の依頼経路だったり、進め方だったり、内容そのものが多様化していて、「こうやれば間違いない!」ってことは無いに等しいです。いろんな人のやり方を知ると自分の引き出しもどんどん増えるので、できるだけ偏った情報ではなく、まんべんなくいろんな情報を得て、自分で試して、ほんとに使えるものに、自分にあったやり方に落とし込んでいくといいと思います。

ということで、今日はこおろぎくんがツイートしてたのを、少し広げて書いていこうと思います。☟これこれ。


まだ仕事がゼロって段階の人は、音楽の仕事がある場所がわからないことが多いでしょう。だから想像できない。それ以前に、どんな音楽の仕事があるかも知らないんだと思います。音楽の仕事をしてる人だって、意外と自分がやってる範囲外の仕事についてあまり知らないのです。

僕の場合は、ちょっと特殊で、ゲーム業界からキャリアをはじめて、テレビ番組や映画、webとか、かなり昔なら玩具でなる音も作ったり(たとえば変身ベルトの音みたいなの)とか、毎年やってることがバラバラなくらい、いろんなことやってきてます。僕ほどいろんな仕事について知ってる人はいないんじゃないか?って思うことも多いです。それでも未だに「こんな仕事あるんだ」って思うことがあります。

さて、僕は「フリーランス作曲家のためのケモノミチ講座」ってのをやってまして、その講座の一回目に、どんな音楽の仕事があるのかを細かく話してます。音楽の仕事が欲しい人は、まず日常の中で音楽が流れてるものを意識するといいと思います。気付いてないだけで、いろんなところで誰かが作った音楽が流れてます。音楽をつくることを職業にしてる人はむちゃくちゃ沢山います。ちなみに、電子マネーを使った時の音も誰かが作ってるのです。(音楽というよりMEとかSEですが)

どういう経緯で仕事がくるの?

どういう経緯で仕事が?と考える前に、そもそも仕事の発注が来そうなツテはありますか?ツテがなくても仕事がくるパターンがあります。こおろぎくんの場合はネット上に自分の作品(ブログ・ツイート含む)がたくさん置いてあって相手が見つけてくれて仕事依頼が、という流れなんだと思います。僕に仕事依頼してくれてる何人かにも「こおろぎさんって知ってます?」って聞かれたことあります。「よく知ってるよ」って言うと驚かれます。笑 それくらいネットでは有名人なのです。知名度があるのです。ということで、「コネってなんだろう?」ってツイートしてるのは、彼がコネやツテで仕事をとってないからです。

僕はこおろぎくんにはじめて会ったくらい時に「むっちゃ効率悪いことしてるよね...」って言ったことがあります。曲をどんどん作っていってAudiostockなどにあげていって、相手が見つけてくれるのを待つ。毎日どこの誰かわからない人に対して営業活動してる感じです。とにかく時間かかるし、いつ結果でるかもわからないし、、、でもアップしつづけてたら反応があって、いつのまにか発注がくるようになって、リアルなツテがいろいろ出来ていって、仕事がうまくまわるようになったという事ですね。たぶん年々仕事発注されてる状況は変わってるはずです。

こおろぎくんのやり方って「見つけてもらう才能」がないと実現できないんです。日々、いろんな楽曲がTwitterのTLで流れてきますけども、そんなのではなかなか仕事に繋がらなくて、ネットを使って見つけてもらうなら何かしら圧倒することで存在を示さないといけない気がしてます。先駆者だったから目立ったということも大きいと思います。なので、全く同じことやっても、絶対に結果出ないのです。

そして、こおろぎくんの性格にはこのやり方があってたんだと思います。どんどんといろんな人に会って、人脈広げてではなく、彼にしか出来ないやり方ですね。やりながらも試行錯誤したのかもしれないし、軌道修正していったのかもしれないし、そこは本人に聞いてみないとわかりませんが。こおろぎくんは、むちゃくちゃ才能あるってことです。(正しい努力をした)

彼のブログを見て勇気をもらったり、夢が叶うかも!って思った人も多いと思うのですが、結局同じことをトレースしても意味がないわけで。ネットを使うなら、自分に合う自分のやり方を模索して、どうやったら結果がでるか作戦立てながら進めていくしかないのです。そもそもネットで有名になったとしても、仕事を発注してくれる人に全く届かなければ、仕事にはならないのです。(効率悪いですよね...)

見つけてもらう才能より簡単なことがあって、それは「僕は音楽制作をしています。何かお仕事あればよろしくお願いします。」って、自ら仕事がある場所に行くってことです。見つけてもらうんじゃなくて、「こんな人いますよ」って自分からその人のところに行くのです。見つけてもらうには「圧倒的な何か」を持ってないと知ってもらえない上、すごく時間がかかります。たとえば、このnoteを読み終わったら、どこかの会社に電話をかけてアポを取って、その担当者に会う約束をすれば、一日で"未来のクライアント"に知ってもらえます。そういう「仕事を発注してくれる立場の人」を増やしていけば、仕事につながる可能性が広がります。

地方の人はどうすればいいんだ?っていう声もあると思いますが、仕事がある東京に出てくるとか、地方で仕事をつくるとか。TwitterのDMやFacebookでメッセージ送ってみるのも手だと思います。(地方の人は、影山さんとか、よさこい作曲家・山口さんとか、新潟のハヤシユウくんとか参考にするといいと思います。大きなヒントをもっている。僕も参考にしてます。)

「そもそも、どこに連絡すればいいんですか?」

どこまで人に頼るんだ...って感じですねw  ネット検索したら、むちゃくちゃいろんな情報が出て来ます。音楽を発注してそうな会社も腐る程出て来ます。音楽を発注してそうなところ、例えばゲームを作ってるところ、映像を作ってるところ、タレントさんを抱えてるところ、とか。とにかく自分で情報を収集すること、その上でどうやったらその人たちと繋がれるか考えること。作曲家としてのキャリアをスタートさせてボチボチ軌道にのってきたくらいの人の話を聞くと、この辺りは自分で考えて自分で動き、安定して仕事が来るようにしてます。会ってみた一人目で仕事が来たらむっちゃラッキーだし、たくさんの人に会ったけど結果が出なかったら、なにかしら改善してまたトライすればいいし。

連絡して、人に会って、知ってもらって、信頼を得て、、、、これはこれで長い旅ですが、それまでに自分が何をやってきたかが相手に伝われば仕事になるタイミングはすぐ来るかもしれないですね。そのためには、実績を可視化できるようにしておくってのも大事です。

望月さんがツイートしてるように。依頼する側をまず経験してみるのもいいと思いますよ。名刺のデザインをお願いするとか、演奏家に依頼してみるとか、なんでもいいので発注を経験すると、どういう人を求められるのかってのが客観的にわかります。「どういうふうに仕事が来るのか全然想像できない」ってのもわかるようになると思います。だって発注する立場になれば「誰にお願いしよう」って自分が考えるわけですから。誰にお願いするかあてのない場合、どうするかとか。あてのない立場の人ってどういう人なのか、とか。発注側の思考や状況のパターンがひとつふたつ知れますね。

とにかく一手目をつくれば具体的な悩みにぶち当るので、行動するしかないですね。トライ&エラーした人だけが仕事になる。ちなみに僕はラッキーなことに「仕事が来るにはどうしたらいいか」って2年くらい前まであんまり考えてこなかったので、そういう感じで仕事してる人も多いと思います。

最後に、、、こないだ強引にリプしたツイートを載せておきます。この後、DMで作品集送りました。コラボすることになるかどうかはさておき、これで一人知ってくれる人が増えるわけです。(これだと圧倒しなくても相手には知ってもらえますね。)

もし、仕事に対してイメージを持ちたいのであれば、僕の300円のマガジン読んでみてください。音楽の仕事の裏側について、いろんな角度から書いてるので。どうやったらツテが広がり仕事に繋がったかとか、仕事の内容もイメージしやすく書いてます。7月は具体的な制作の話とか、新しい出会いからの仕事について沢山書いたので参考になると思います!

ということで、最後まで読んでいただきありがとうございました。


スキャット後藤



www.cutecool.jp

<代表作>
徳山大五郎を誰が殺したか?(欅坂46)
豆腐プロレス(AKB48)
君は放課後、宙を飛ぶ(私立恵比寿中学)
女囚セブン(剛力彩芽)
きらきらアフロ
青春高校3年C組
NON STYLE LIVE2019「Re:争論~リソウロン~」



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