見出し画像

10灯式

ファンという言葉より推しという言い方が多く使われるようになって久しい。わたしの推しは90年代に流行ったロックバンドのSOPHIAで中学生の頃からだから、もう彼此25年くらい推しているアーティストである。

SOPHIAは9年ほどの活動休止期間を経て最近復活した。ほとんど音楽を聞かなくて流行りの曲も歌えないシングルベッド的なわたしが、その9年の間に唯一注目したのが大原櫻子だった。

大原櫻子は女優・歌手として活躍し最近はよくバラエティでも見かけるようになった10年選手のアーティストである。表題の10灯式というのは彼女の10周年を記念したライブツアーの名称のことで、その帰りにわたしはnoteを登録して想いを書き記しているということである。

大原櫻子は「圧倒的な歌唱力に裏打ちされた軽やかなあざとさと若干の天然」が魅力なのだが、本当に歌声が凄いのである。このエントリーを一言で言うなら、「大原櫻子って歌うまいよね」と12文字で済んでしまう結論であり、それ以上でもそれ以下でもない。

なんだよ、そんなことを再確認するために読んでいたのか、損した。と思われた方、申し訳ない。ただ、人生にはムダというものも往々として必要ではあるのでご容赦いただきたい。

大原櫻子は先述したその圧倒的な歌唱力のため一般的には歌手のイメージが強いのではなかろうか。しかしデビューは歌手ではなく、佐藤健と共演した映画なのである。まぁ、映画の中の役柄が歌手であったので少しややこしいことは否めないが、映画公開の2013年の末はSOPHIAが活動休止して松岡充がMICHAELというバンドを稼働させ始めた時期と被るので、わたしは完全にスルーしていた。知らなかった。

わたしが大原櫻子を認識するのはサンキュー。という曲を仕事で聴いてからである。ミスチルの365日や、ワンオクのwherever you areが定番だった結婚式のエンドロールのBGMに、たまたまそのサンキュー。が入ってきた。

当時わたしは土日のアルバイト的なことで結婚式のエンドロールを作る機会が多かったわけなのだが、そこで会社(新郎新婦)から指定された曲がサンキュー。だったのである。

あれ、これは何て曲だろう。誰が歌ってるのかな。

エンドロールに関しては今も少しは作ったりもするのだが、大原櫻子が使われたのはわたしの現場では後にも先にもそれ一度きりだった。余談だがSOPHIAの曲も一度だけ別のスタッフだが使ってるのを見たことがある(青空の破片)。

10灯式に話を戻そう。大原櫻子のライブは今日参加したもので2018年のEnjoy 2019年のCAM-ON! 2021年のWhich? 2022年のFor Youに続いてビルボードやリリイベ時のミニライブを除いて5回目だった。

これは口パクではないんだろうかと錯覚するほどにCD音源そのままに歌唱してくれるその迫力にまず圧倒される。それでいて繊細にギターを弾くしなやかさに目を奪われる。今回は幸運にも300番台のチケットを引き当てたので、指先の動きまでキチッと追えて幸せだった。

会場はZeep Nambaという文字通り難波にあるライブハウスだったが、徒歩2分の距離に最大600円の駐車場があってびっくりした。この記事に添付の8,000円のジャケットを買ってから、徒歩1分のLAWSONでからあげクンを買って車で食べながら時間まで待機。開場10分前にジャケットのポケットにペンライトを突っ込んで入場待機列へ。

櫻子がライブ中のMCでも言っていたが、ジャケット人口少なっというくらい割とマイノリティだった8,000円のコーチジャケット。ロングTシャツはみんな着てたのに、背中全面の櫻子プリントがインパクト大きすぎたのか。わたしはライブグッズは思い切り普段使いする派なので撮影現場でも着るつもりなのだが、デカいか? プリント🤔

番号が呼ばれるとドリンク代の600円を握りしめて初めてのZeep Nambaの中に。わたし飲み物はコーヒーとポカリと梅酒と葡萄酒しか飲まないのでバーカウンターはスルーして1Fへ。なんと座席が並んでいてびっくり。奥から詰めて座ったら前から10列目くらいでとても見やすい。

そこでアンコール含めちょうど2時間ほどの幸せな時間を堪能したわけだが、改めて圧倒的な歌唱力に裏打ちされた軽やかなあざとさと若干の天然を再確認することができてとてもよかった。

1推しではないので遠征はしないが、大阪に来るたび必ずチケットは申し込む。この4日後に1推しであるSOPHIAのライブが控えているので横浜まで遠征。その帰りにまたnoteを書こうと思う。2000文字くらい書いてきたけれど、結局言いたいことは「大原櫻子って歌うまいよね」の12文字であることに変わりはない。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?