見出し画像

SOPHIA Premium Symphonic Night

ロックバンドSOPHIAとオーケストラのコラボコンサート。控えめに言って最高の夜でした。

コラボというのは楽しいものです。わたしは写真家なのでカメラ教室を月1くらいでやるのですが、別の教室とコラボしたりなんかするときもあって、そんなときの特別感はとてもよいものです。

子どものときから共に育ってきた名曲たち。アルバム15を初めて聴いたときのような驚きが終始漂う特別な城ホールでした。

録画されて未見の方もいらっしゃるでしょうからネタバレは書きませんが、特にアレのアレがこうなったのか!? という忘れられない想い出ができました。スカパー観るのはもうちょっと生の余韻に浸ってからにする予定です。

今日は午前中に漁の撮影があって海にいたので、グッズ列に並ぶことができませんでした。案の定、公式は売り切れにて買えず、なんとか手に入れた新しい向日葵1本をunpluggedの黒バッグに突き刺してアリーナに続く階段を降ります。

お友だちのカメラマンがスチールで入っていたので挨拶を済ませたのち、いつもと違った並びのステージを見て昨日に引き続きココロオドル開演待ち。定刻。まずはシンフォニック・オーケストラの皆さんがステージに上り、満を持して〝時間通りに〟始まったシンフォニック・ナイト。

幸せな時間はあっという間に過ぎていきます。

念願だった復活を約束の場所で見届けて、そこからの大阪城、MTV、シシツバなどなど。これでもかと新しい青春時代を体験させてくれるSOPHIAが、ここに来てオーケストラとコラボだなんて最高だけど、どこか不思議でノンスタンダードな気分もありました。

つまりは、復活したSOPHIAが、オーケストラとコラボしなくてもいい。

でもSOPHIAはコラボしてくれて私たちに夢を魅せてくれました。既に完成されているかの名曲たちをオーケストラに溶け込ませるアレンジは途方もない作業だったと聞きます。

それをしなくてもSOPHIAnsは、これからまたSOPHIAと年を重ねていける事実に歓喜と満足していたわけですから、その途方もない作業を必ずしもしなければならなかったわけではない。

だけど、やるだけやっちまえという声が聞こえてきたかはわかりませんが、SOPHIAはそうしてくれたのです。

これが
アートであり、クリエイティブであり、
夢なのですね。

私は写真家なので、お客様の望むもの、リクエストしてくれたものを120点で応えられるようにシャッターを切ります。

だけど、そのシャッターの奥深くに、別にやらなくてもいいような途方もないクリエイティブがあるのかどうか。いや、ないよね。

私にとってシンフォニック・ナイトはとても楽しい遊びの時間でした。だけど、遊びと遊びの間には仕事があります。学生の頃の自主制作には、心の奥深くに、途方もない夢と希望が詰まってはいなかっただろうか。それが今の仕事でできているのだろうか。

いつしか、やるべきことをやるべきようにこなして120点を量産する生活を続けていなかっただろうか。シャッターの奥深く、レンズの向こう側に本当はあるはずの私が本当にやりたいこと、アーティストとしてのあと20点をおざなりにはしていなかっただろうか。

SOPHIAが私の糧になったように、わたしが誰かに糧になれるような仕事をしないといけないな、とまだ向日葵を差したまんまの帰り道、アリーナ席14番のチケット片手に、明日から140点を目指してみようかな、やるだけやっちまえと、なんかそんなことを思いながら余韻に浸る22:30です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?