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販促イベントは、出版社さんが企画してくれる

シナリオ・センターのあらいです。
プロ作家・脚本家たちが使っている シナリオ・センター式 物語のつくり方』(日本実業出版社)は、3刷だそうです。
なんだか、すごい話です。

そんな「『シナリオ・センター式 物語のつくり方』が1冊の書籍になるまでをレポート」しています。今回は、9月28日(木)に実施するジュンク堂書店池袋本店さんでのイベントの準備について、レポートします。


9月20日現在。まだ、準備をしていない!

レポートというよりも、このnoteを書きながら、どんな話にすればいいのかを考えようと思っています。
話があっち行ったり、こっち行ったりしたら、ごめんなさい。

イベントは、出版社が企画してくれた!

今回のジュンク堂池袋店さんでのイベントは、日本実業出版社のマーケティング部の小川さんが、企画してくださいました。
ジュンク堂書店池袋本店さんは、芸術書の類が多く手に取られるとのことで、今回の企画にも前向きにOKをくださったそうです。

なかなか池袋に行く機会はないのですが、ジュンク堂書店池袋本店さんでも、本書はなかなかいい調子のようです。
書店にもカラーのようなものがあるのだな、と改めて感じます。

我が青春のジュンク堂書店池袋本店

皆さんは、興味ないと思いますが、私はジュンク堂書店池袋本店さんには、結構思い入れがあります。
というのも、大学も大学院も江古田だったため、何かというとフラッと立ち寄っていたものです。座って本が読めちゃうって、当時は画期的でした。
ぼくは専門が、古代ギリシア悲劇だったので、よく関連書籍を探しに行きました。なかなか高くて買えはしないのですが、「え、こんなこと書いてある本があるの?」と、ジュンク堂に行くたびにワクワクしたものです。

そんな思い出の地で、坂口理子さんとトークイベント

個人的に、思い入れのある書店さんで、トークイベントができるなんて、なかなかの機会です。小川さん!そしてジュンク堂のご担当者さま、ありがとうございます!!
とはいえ、新井ひとりでは、集客が心許ないので、みんな大好きな脚本家の坂口理子さんをゲストにお招きしました。
二つ返事で、OKをくれた坂口さんにも感謝です!!

坂口理子(脚本家・劇作家)
『おシャシャのシャン!』で第31回創作テレビドラマ大賞の最優秀賞を受賞し、NHK制作によりドラマ化される。主な作品は、映画ではスタジオジブリの高畑勲監督との共同脚本による『かぐや姫の物語』の他、『メアリと魔女の花』『恋は雨上がりのように』『フォルトゥナの瞳』『チェリまほTHE MOVIE』、2023年5月公開の『銀河鉄道の父』など、またテレビドラマでは『女子的生活』『昔話法廷』などがある。舞台作品としては、フランク・ワイルドホーン作曲のミュージカル『四月は君の嘘』を東京及び各地で上演。その他、テアトルサマーミュージュカル『WITH』、たねびとの会ミュージカル『しあわせのタネ』、岡山県こども未来ミュージカル『ハロルド!』等がある。

ジュンク堂書店池袋本店 イベントページより

坂口理子さんのおかげで、集客も堅調なようです。よかった、よかった。

やっと本題。どんな話をすればいいのか……

と、ここまで経緯を書いてきたものの、実際にどんな話をすればいいのか、本当に考えられていません。
というのも、これは新井個人というか、シナリオ・センターというか、特殊な事情があります。
シナリオ・センターでも、公開講座をやっております。9月は、9月で目白押しなわけです。
緊急開催が決定しました。

9/22(金)TBS NEXT WRITERS CHALLENGE ゲスト:韓 哲(TBSプロデューサー)
 https://miso0922.peatix.com

・9/26(火)橋田賞新人脚本賞 ゲスト:山崎恒成(TBSプロデューサー)
 https://miso-0926.peatix.com

シナリオ・センター公式サイトより

で、こういう講座では、ゆるく進行をやったり、結構しっかり目に聞き手をやったりします。
ですが、こういう時は、聞き役として、相手が話しやすいように水を向けたり、もう少し深く聞きたいところで深掘りしたり、と黒子の役割でいいわけです。

ですが、今回は違います。『シナリオ・センター式 物語のつくり方』の話を中心に、坂口理子さんにもお話を伺うという形になります。
なので、いつもと立ち位置が異なるのです。つまりいま現在、内容を考えられていないのは、立ち位置のチャンネルを合わせられないからです。
チューニングがあっていない状態とも言えるかもしれません。

こういうときは、「結」から考える

で、こういうときは、「結」から考えるようにしています。そして、今から考えます。う〜ん、うん。

今回のイベントに時間を使い、お金を払って、わざわざ参加してくださるわけです。そんな方に、どんな状態になってもらいたいか、考えます。つまり、参加者の皆さんの余韻です。

・なんか、物語書きたくなってきたなぁ〜
・シナリオ・センター式でやれば、うまく行きそうだな!
・創作って、やっぱり楽しいものだよなぁ〜
・シナリオ・センターにも、興味出てきたなぁ
・私も坂口理子さんみたいに、なれるのかな

とか、でしょうか。
この時の表情もイメージします。皆さん満足気で、少し高揚した感じ。ベタですが、『シナリオ・センター式 物語のつくり方』を胸に抱えて、ギュッてしながら、エレベーターを降りていく……みたいな。

そしたら、「転」のテーマを考えてみる

「結」が考えられたので、次は、「転」です。
ぼくは、皆さんの満足気な表情を引き出すために、何を伝えればいいのでしょうか。考えてみます。う〜ん、うん。いや、本当に今、考えています。

・創作は楽しいものですよ
・「どう書くか」という創作の悩みは、早めに解決しちゃいましょう
・表現技術は、皆さんの可能性を広げるもの

なんか、ここら辺なような気がしています。
どれもこれも伝えたいものですが、一つに絞ります。本書にも書いてあるテーマを考えるときの、コツでもあります。
いまは暫定的に、「創作は楽しいものですよ」にしようと思います。

次に「起」アンチテーゼを考える

ぼくが伝えたい「創作は楽しいものですよ」に対して、皆さんが持っているであろうアンチテーゼを考えてみます。

・いやいや、創作は難しいよ!
・楽しむ前に、嫌になってしまうことが多いです
・プロの世界はなおさら厳しいから、楽しめないでしょ
・楽しくやれる方法を教えてよ!
・シナリオ・センター式って、本当に意味があるの?
こんなところでしょうか。

講座の構成を考える場合は、物語のテーマとアンチテーゼの関係性とは少し違います。こういう場合はアンチテーゼは結構たくさん考えます。この時も、参加者の皆さんのことをイメージして考えていきます。どうでしょうか?皆さんがイベントの参加者だとして、当てはまりますか?

今回は、天地人も考えてみる

普段は、「転」「結」「起」のアンチまで考えたら、大体イメージが湧きます。ですが、前述したように、今回はスイッチを切り替える必要があります。というか、今まで使ったことないスイッチを入れる必要があります。
なので、丁寧に「天地人」も考えてみたいと思います。

天(時代):2023年
地(場所・舞台):ジュンク堂書店池袋本店
人(人物):参加者の皆さん
      坂口理子さん
      新井一樹

いつもより丁寧にいきたいので、「人」を深掘ります。う〜ん、うん。
・シナリオ・センターの受講生の方
・『シナリオ・センター式 物語のつくり方』をお読みの方
 ※けっこう気に入ってくださった方が参加する可能性が高い
・創作の世界に興味のある方
・脚本家の話に興味がある方
・創作に行き詰まっていて、ヒントが欲しい方
・シナリオ・センターを知らなけど、本書から興味を持った方 
・坂口理子さんのファン
・なんだか、漠然と興味を持ったという方
→すべての候補に、本書の購入済み/未購入がある。

ざざっと考えてこんな感じかなと思います。

あとは「起」と「転・結」を結ぶ「承」を考える

こんな皆さんに、最終的に「創作は楽しいものですよ」が伝わって、

・なんか、物語書きたくなってきたなぁ〜
・シナリオ・センター式でやれば、うまく行きそうだな!
・創作って、やっぱり楽しいものだよなぁ〜
・シナリオ・センターにも、興味出てきたなぁ
・私も坂口理子さんみたいに、なれるのかな

高揚感たっぷりに、池袋をあとにしてもらう感じです。

なるほど。だんだん、整理がついてきました。
そして、今考えている中で、足りないものに気づきました。モチーフです!

モチーフは『シナリオ・センター式 物語のつくり方』

ふだんのシナリオ・センターでの公開講座のモチーフは、ゲストの方です。ゲストの方の考え方や、創作術を引き出すことが、講座のモチーフです。

今回のイベントは、違います。モチーフは、『シナリオ・センター式 物語のつくり方』です。
いや、そりゃそうだろ!ここまで読んでくれた方は思うかもしませんが、ぼくは、いま気づきました。
本書の内容を紐解くパートナーとして、坂口さんにご協力をいただく、そんな建てつけだと思います。だから、ここがいつもと違うんですね。
あ、スッキリした。

ここまできたら、なんかできそう

一人で問題を抱えて、一人で解決しました。ここまで、3500字以上にわかってお付き合いくださった方、ありがとうございます。そんな人、いないかな?
ということで、ここまで整理できたら、当日の内容は多分バッチリです。まだ席ありますので、お越しください。
それと、本書では分量の問題で掲載できなかったカット部分も、特典としてつきます!
皆さんにいい余韻を残したイベントにして見せます!!
お待ちしております!!!

シナリオ・センターのあらいでした。


どんな本なのか?甚だ簡単ですが、まとめています。

・レポート記事の目次ページ

・マガジンにまとめています


『プロ作家・脚本家たちが使っている シナリオ・センター式 物語のつくり方』(日本実業出版社)7月28日より好評発売中。

シナリオ・センターは『日本中の人にシナリオをかいてもらいたい』と1970年にシナリオ講座を開始。子ども向けキッズシナリオも展開中。アシスト、お願いします!! https://www.scenario.co.jp/project/kids_assist/index.html