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スノーボードの大会でハイクオリティなライブ配信を行うための準備丨COWDAY SLOPE2024

SCENE.のタカヒロです!世界レベルのスノーボーダーたちが参加するスロープスタイルの競技会「COWDAY SLOPE2024」の開催日が近づいてまいりました。2024年2月26日〜28日の3日間、今年も長野県白馬村のHAKUBA47 Winter Sports Parkで開催され、28日の決勝戦はYouTubeでの無料ライブ配信を行います。昨年はリアルタイムに約1,000人の方が視聴してくれました。

COWDAY SLOPE2024のライブ配信は「スノーボード業界ではかなりハイレベルなライブ配信環境を行っている」と各方面からお墨付きをいただいています。そんなライブ配信の準備の裏側を少しご紹介します。

昨年の配信風景

スキー場でのライブ配信の準備

今年はライブ配信場所を屋外ではなく、屋内に設置することになったので、屋内からどのように選手会場までカメラやマイクのケーブルを通すかが1番の課題です。なので、どのような導線で設備を配置するかを現場で検証しました。

カメラと本部を繋ぐのケーブルの配置

大会会場とライブ配信本部は50メートルくらい距離が離れているので、機材から本部までケーブルを通します。通常であれば普通にケーブルを通せばいいだけですが、スキー場という特性上、お客様が滑走していたり、スノーモービルが通ったりすることを考慮しなければなりません。今回の現地調査では何にも干渉しないようなケーブルの通し方を検討しました。

ケーブルが実際に通る場所
メジャーを使ってケーブルの長さを検討
測った数値をメモ
この日は猛吹雪で計測には厳しいコンディション

スキー場の電波環境の確認

ライブ配信に欠かせないのが、配信用の通信環境。スキー場は山の起伏の影響を受け、安定した電波を享受し続けるのが難しい環境です。専用の機器で、キャリアごとの電波の強弱を検証し、最適な電波を検討します。加えて、最新の衛星インターネットアクセスサービスや、施設の固定電話回線なども候補の一つとして検証しました。

キャリアごとの電波の受信状況を確認
どの程度の速度が出ているかを検証

全体の配置図を落とし込む

今回調査した内容を具体的に図として落とし込みます。体育館やスタジアムで行うライブ配信を違って、スキー場は天候など不確定要素が多く難易度は高めです。

具体的な配置図を書いてイメージを膨らます

まとめるとかなり簡単に見えますが、大体4時間くらいを使って入念に検証を行いました。この後はスキー場側との調整を行い、導線を決定していきます。


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