最近は手のかからないおやつばかり作っていたので、久しぶりにタルトを焼いてみた。
タルトといっても、ケーキ屋のショーケースに並んでいるような波模様の縁が美しく調ったやつではなく、気どらない田舎風タルトだ。
田舎風タルトのことを、わたしは決してイケメンではないけど、超絶フレンドリーなクラスの中心男子的存在だと思っている。
手間が多くて敬遠されがちなタルトをぐんと身近な存在にしてくれる。
なんてすごいやつだ。
うちでは幸水系の梨が人気で、いただきものの二一世紀梨がずーっとテーブルの上に転がっていたのでこれを使う。
コンポート
きび糖でしたので、茶色い。ほんとうは上白糖で、梨の全身がしっかり浸かるぐらいの量でやったほうがきれいに仕上がるけど、田舎風は寛大だ。
なんならレモン汁とはちみつはなくてもいいし、この日はちょっとブランデーをたした。
砂糖の配分だって好みだ。
タルト生地
もちろん手でやってもいいけど、タルト生地作るときの冷えたバターをもろもろにする作業って地味に大変なので、ミキサーの素晴らしさに気づいてからは機械まかせに…。
ダマンドクリーム
ダマンドクリームはいろんなアレンジを見かけるけど、四同割、と呼ばれてる基本の配合が覚えやすくて好き。
バター・粉砂糖・卵・アーモンドパウダーを同量配合するだけ。今日は卵2個で95gだったので、全部95gで作った。
組み立て
焼き上がり
すぐにできるおやつもいいけど、時間をかければかけただけ、おやつへの期待感は高まる。
製菓はいかにレシピ通り材料を揃えて計量して、混ぜて焼くかがおいしく作るポイントだと思っていた。
もしかしたらそればかりではないのかも、と思い始めたのは本当に最近のことだ。
そのレシピだって誰かが試行錯誤して作り上げた配分だ。もっと自由でいいのかもしれない。