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和梨の田舎風タルト

最近は手のかからないおやつばかり作っていたので、久しぶりにタルトを焼いてみた。

タルトといっても、ケーキ屋のショーケースに並んでいるような波模様の縁が美しく調ったやつではなく、気どらない田舎風タルトだ。

田舎風タルトのことを、わたしは決してイケメンではないけど、超絶フレンドリーなクラスの中心男子的存在だと思っている。

手間が多くて敬遠されがちなタルトをぐんと身近な存在にしてくれる。

なんてすごいやつだ。

実家で売れ残った二一世紀梨

うちでは幸水系の梨が人気で、いただきものの二一世紀梨がずーっとテーブルの上に転がっていたのでこれを使う。

材料メモ 
直径12cmぐらいのタルト2個分 | 180度 25分

【コンポート】
梨…ひとつ
水…400ml
砂糖…80g
はちみつ…大さじ1
レモン汁…大さじ1

【タルト生地 パートシュクレ】
薄力粉…150g
バター…100g
砂糖…60g
卵黄…20g
アーモンドプードル…30g

【ダマンドクリーム】
アーモンドプードル…100g
卵…100g前後
バター…100g
砂糖…100g

※タルトとダマンドの砂糖は粉糖がベスト

コンポート

1. 梨を半分に、種をスプーンで取る。
2. 水(400ml)砂糖(80g)はちみつ(大さじ1)
レモン汁(大さじ1)を軽く沸騰させて、梨を投入。5分ほど煮ると、アクが出るので取り除く。トータル15分ほど加熱。
ジップロックに入れて1日ぐらいつけておく。

きび糖でしたので、茶色い。ほんとうは上白糖で、梨の全身がしっかり浸かるぐらいの量でやったほうがきれいに仕上がるけど、田舎風は寛大だ。

なんならレモン汁とはちみつはなくてもいいし、この日はちょっとブランデーをたした。

砂糖の配分だって好みだ。

タルト生地

1. 薄力粉(150g)砂糖(60g)アーモンドプードル(30g)をミキサーにかける。
2. 冷えたバター(100g)を角切りにしてミキサーにかける。
3. もろもろしてきたら卵黄(20g)を加えて、ミキサーにかける。
4.まとまったらラップして冷蔵庫で4時間以上休ませる。

もちろん手でやってもいいけど、タルト生地作るときの冷えたバターをもろもろにする作業って地味に大変なので、ミキサーの素晴らしさに気づいてからは機械まかせに…。

ダマンドクリーム

1. ボールにバター(100g)を入れてクリーム状に、砂糖(100g)を加える。
2. 砂糖とバターをすり混ぜる。ふわふわにする必要はなし。
3. 4回5回に分けて溶き卵(100g前後)を加える。
途中までうまくいってたのに結局分離した😇
4. アーモンドプードル(100g)を入れて混ぜる。

ダマンドクリームはいろんなアレンジを見かけるけど、四同割、と呼ばれてる基本の配合が覚えやすくて好き。

バター・粉砂糖・卵・アーモンドパウダーを同量配合するだけ。今日は卵2個で95gだったので、全部95gで作った。

組み立て

コンポートは水気をとっておく
タルト生地は大体2分割
1. タルト生地に小麦粉をふって、15cmほどにの丸型にのばす。適当でいい。
2. ダマンドをたっぷり乗せる。
3. コンポートを真ん中に
4. 縁を餃子の皮みたいに折りたたんでいく。
もう一つも同じように。
5. 180℃に予熱したオーブンで25分-30分。
きれいな焼き色がつくまで様子を見ながら。

焼き上がり

和梨のサンド感が良い感じで残っている。
リッチな味わいのダマンド、好みの焼き色。
タルトのサクッと感は当日ならでは✨
翌日以降はちょいしっとり

すぐにできるおやつもいいけど、時間をかければかけただけ、おやつへの期待感は高まる。

製菓はいかにレシピ通り材料を揃えて計量して、混ぜて焼くかがおいしく作るポイントだと思っていた。

もしかしたらそればかりではないのかも、と思い始めたのは本当に最近のことだ。

そのレシピだって誰かが試行錯誤して作り上げた配分だ。もっと自由でいいのかもしれない。

タルトだけど、気軽に作れる。
田舎風のすげえやつ。

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