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珍フィルムスナップ:RETOCOLOR AQUA 400(栃木・日光)

 前回に引き続き、遅れてやってきた桜前線を追いかけて日光の温泉街をフィルムカメラで巡ってきました。前回は日中を暖色系のフィルムで撮影していますが、今回は日が暮れてから桜の名所として有名な鬼怒川温泉神社のライトアップを、寒色系のフィルム「RETOCOLOR AQUA 400」で撮影してきました。

パトローネ。。。

 色味によっていくつかシリーズがあるそうですが、AQUAは青みがかって色褪せた雰囲気の色づくりをしたフィルムで、粒状感も強め。以前紹介したタングステンフィルム・UMIのような真っ青な雰囲気にはならないようですが、本来は日中に撮影すると雰囲気が出るフィルムなのかもしれません。

 日中は別のISO100フィルムを使っていたのと、温泉神社のライトアップを目当てに鬼怒川温泉に向かっていたというのもあって、今回は日暮れ時の薄暗いに桜色の照明の中で撮影しています。色が中和されて白くなるかと思いましたが、想像以上に青みが強くて逆にいい感じになりました。見た目とはかなり異なる印象の写りになるのが、このフィルムの特徴だと感じます。

 日没直後の明るい時間帯だと、照明の影響を受けないところはしっかり青くなります。イメージ先行で勘違いされがちですがソメイヨシノは白い花なので、暖色系の照明と丁度いい感じに調和していますね。

 ちょっと暗くなってきました。F1.4レンズなので明るさはなんとかなっていますが、ファインダーでのピント合わせが苦しい。。。
 これくらいの時間帯から急に人の往来が激しくなります。以前から映り込む人も含めて撮影しているのですが、最近ちょっと「どう映り込むか」を意識するようになりました。いわゆる「決定的瞬間」というアレです。

 日が暮れるとピントが苦しいとか言う騒ぎではないですね。ファインダー内の露光計もよく見えないので、正直雰囲気で撮っています(笑)
 現場はもっと暖色よりの環境でしたが、フィルムの力で自然な写りになっています。本当は少し残して日中撮影もしたかったのですが、ライトアップが思いの外楽しくて全部使い切ってしまいました。


 本来は日中の白い太陽光を青く見せるタイプのフィルムでしたが、被写体の桜が白いので逆にフィルムの特徴を活かす撮影ができたように思います。普段デジカメだとWBはオートで撮ることが多いので、勉強になります。
 そういえばいつも珍しいフィルムを仕入れているチャンプカメラ 港北ニュータウン店が閉店してしまったそうです。他の店舗はちょっとアクセスが悪いので、どうしたものか。


【撮影情報】
フィルム:RETOCOLOR AQUA 400
カメラ:minolta SRT Super
レンズ:MC Rokkor PG 50mm F1.4
    Super Takumar 28mm F3.5
撮影場所:栃木県日光市 鬼怒川温泉
撮影日:2024/4/13

おまけ:デジカメで撮影したライトアップ(2022年)

本来はこんな感じ

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