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万年筆デビューしたら、なんか大人の階段登った気がした

最初に言っておくが、わたしは34歳だ。

「若いな〜」と思う人もいるだろうし「おばさん…」と思う人もいるだろう。「同年代だ」と、親近感を持ってくれた人もいるかもしれない。

それぞれ大人の定義はあるのは重々承知なのだけれど、このnoteでは成人式を終えた人たちを大人としたい。

でも、成人式を経験した〝大人〟たちは「成人って、もっともっと大人だと思ってた」と言う。わたしも「20歳は大人と思ってたけど、全然そんなことないなー(オッパッピー)」くらいのテンションで生きていた。

今でも「34歳って、もっと地に足がついているものと思ってた…」と感じているくらいだ。


ところが。地に足がついていないわたしでも「なんか、今大人かも」と思えるアイテムを手に入れた。そう、万年筆だ

「万年筆くらいで何を言うてるんや」と思われるかもしれない。でも、よく考えてみて欲しい。万年筆を持っている人、周りに何人くらいいるだろうか?

わたしが思い浮かぶのは、家族・友人・職場の人たちを総動員しても、せいぜい3人ほどだった。(もしあなたが10人以上思い浮かんだなら、ごめんなさい)


だからなのかもしれない。万年筆を買って、かなりテンションが上がった。どれくらい上がったのかと言うと、自分のブログで語るほどだ。

わたしが買った万年筆は、パイロットの「コクーン」という商品。エントリーモデルとして位置付けられており、高級な部類ではない。が、やはり万年筆を初めて持つわたしは「ペンに3000円かぁ」と感慨深い気持ちになった。


「ペンに3000円払う=大人」とまでは言わないが、それでも「大人になった気分だ」と感じる自分がいる。

一体なぜこんな気持ちになるのか。考えてみた。

わたしの考える万年筆の大人ポイントは、紙に書くときのカリカリ感。そしてインクを吸入する時の文豪感にあった。


「文豪?何を言ってるのか」と思ったかもしれない。でもこの写真を見たら、10人中2人くらいは「おぉ、文豪っぽい」と思ってくれそうな気がする。

インクは色彩雫シリーズ「山栗」

インクの吸入シーンが文豪っぽいと思ったのだが、いかがだろうか。これ以上続けるとさすがに文豪に失礼だ、と言われそうなので、ここら辺でやめておく。でも、やはり初めてのインク吸入は「大人っぽい!」とテンションが上がった。


あと、紙に書くときのカリカリ感にも触れておきたい。実は去年、良い紙質のノートを買っていた。

京都にある鳩居堂のノート

原稿用紙を思わせるような紙質で、普通の大学ノートのような薄さではなく、しっかり厚みがあり、色もクリームっぽい。

買った当時はなんの変哲もないペンを使っていたので「万年筆で書いたらどんな感じだろう」とぼんやり思っていた。そして今回念願かなって使ってみると、カリカリとした書き味を感じながらも嫌な引っ掛かりがないことに感動。

紙にインクがじんわりと馴染んでいく様子が、とても心地よかったのだ。

試し書きの様子

あぁ、万年筆を買っただけで、こんなにも「大人感」を満たされるとは思ってもみなかった。我ながら、すごく良い買い物をしたと思っている。


と、まぁ、34年生きてきて万年筆でしたためたことのない〝大人〟がハシャいだnoteでした。

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