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日本の女子高生が、女性蔑視の暴力的な理系の環境に行きたがらない理由

先日以下の記事を見つけた

日本の女子高生はなぜ理系になりたがらないのか | 舞田敏彦のデータで読み解くDUALな疑問 | 日経DUAL http://dual.nikkei.co.jp/article/034/28/?n_cid=DUALTW03

表題の、「日本の女子高生はなぜ理系になりたがらないのか」の問題設定はややズレていて、「日本の女子高生が女性蔑視の暴力的な理系の環境に行きたがらない理由」くらいの方が妥当です。それくらい女性側からは軽蔑されている。

先に断っておきますが、僕の教え子の2/3は女子学生で、如何にないがしろにされてきたか、また息苦しい思いをしながら学んでいるかは重々承知しているつもりです。むしろ力になりたい。負の連鎖を断ち切りましょう。

ただ当事者が戦意喪失状態ではどうすることもできない。それくらいの転換期に今はあります。おそらく新大学入試の21年にだいぶ良くなりますが、制度の変化を待っている程度の姿勢ではどうにもなりません。

まず親が(多くの場合自身がきちんと修めていないので)偏見に満ちた物の見方で強烈なバイアスをかけていること、親世代自体が男女の雇用機会が均等である環境で働いていないこと、そして当事者も数学から逃げる体質が染み付いていて、向き合うことすらできないこと、大学側も男社会で全く受け入れ態勢が整っているとは言いがたいこと、いろいろあります。加えて特に女子校は設備や指導する人材も痩せている。聖書とか歴史なんかはしっかりやるのはいいんですが。

男子学生、特に男子校側にも大きな問題があって、とにかく平気で女子学生にセクハラをするような人種が多すぎで、全く治らない。気遣いができるどころか言葉が出てこないレベルの人間も山のようにいます。当事者に任せていてはこの悪辣な状況を変えることはできません。

文理の別なんてないんです。必要だからやる、それだけです。女子学生側も当たり前のことが当たり前にできていないんです。やらないための理屈を無数に捏ねまくるのはもうやめましょう。戦う気があるならサポートはします。僕もデリカシーのない男子学生とこれを生み出すあらゆる環境は全く許せません。


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