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「キリガイ」にみる、プロテスタント系の教育の限界

キリガイ: ICU高校生のキリスト教概論名(迷)言集 有馬平吉

https://www.amazon.co.jp/dp/4400527220/

ICUHSの教育を象徴する授業の筆頭であるキリスト教概論。これについて指導者がまとめたものがこの「キリガイ」です。以前にも紹介しました。


最もリベラルなプロテスタント系という土壌


僕は全国の学校の中でも最も好きなタイプの2つのうち、1つがプロテスタント系です。JG・神女・ICUHSのほか、東洋英和あたりもそうです。
その理由は自身のよって立つ価値に対する自問自答を授業の中でストレートに問いかける土壌があるためです。この「キリガイ」の巻末でも近い将来の日本の中等教育が、対話ベースに振り戻すことになるであろうことを予見しています。
そしてこの土壌は他の属性を持つ学校ではまず見ません。カトリックは型に嵌め、仏教系・右寄りはじめっとしていてそもそも他者を直視する土壌がなく、学生も自身の心に蓋をしがちです。無宗教の学校はネオリベラルなりリバタリアンに煽られ野放しにし、無力になる傾向があります。

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