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準々決勝 クロアチア×ロシア 死闘が続くクロアチア

クロアチア×ロシア 2-2 PKでクロアチア勝利。

2-1でクロアチアと予想していたものの、まさかのクロアチア決勝2戦連続PKでの勝利。どうしてクロアチアはこう死闘が続くのか。

両チーム共ほぼいつものスタメン、前半31分に先制したのはロシア。シンプルかつ綺麗なボレー気味の軌道で驚いた。が、すかさず8分後クロアチアも返す。強いチームは取られてもすぐにとりかえず傾向があったりするが、前半を折り返す前に返したのは大きかった。

後半は両チーム共に3枚を交代し、特にクロアチアは体力の摩耗をなるべく防ぐいつもの交代だった。辛かったのは後半AT直前に恐らくは筋肉系のトラブルを起こしたスバシッチ。表情からも尋常ではない事態であったことは間違いなく、ゲームを5分程度止めて様子を見ていたものの、既に3枚を交代していたため交代するわけにも行かず、そのまま本人の気迫だけで結局延長前後半&PKも乗り切った。厳しい局面も多かったにも拘らず幾度も危険を排除した。

延長前半に先に2点目を入れたのはクロアチア。CKから難しい角度を頭で合わせ、グラウンドに落としたボールはチョルルカの体をスルーしてゴールへ。延長後半終了間際でロシアが2点目を返しPKへ。

スバシッチが筋肉のトラブルを起こしていつもの動きができなかったものの、ロシアは二人目が枠を外すなど相当緊張というか、高揚状態にあったのではないかと思われた。結局PKに持ち込めたものの目論見を外したロシアと、延長で勝負を決めたかったもののPKになり、それでもデンマーク戦に引き続いて決めきったクロアチアと、対照的な表情を浮かべていた。

クロアチアは98年以来のベスト4.偉業をこの時点で達成した。2戦連続延長を経ているので疲労もピークにきていることだろう。今日の試合も後半は足が攣ったり立てなくなっている選手が続出していた。体はボロボロのクロアチア。これが小国の宿命であり、だからこそこの偉業が如何に凄まじいものであるかがわかる。

いずれにせよこれで文句なしの4強が出揃った。次戦クロアチアはイングランドだが、イングランドの成長力と疲労の少なさから見てもどうなるかはわからない。

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