見出し画像

コインチェック騒動に見る、仮想通貨の金融論上の問題


【コインチェック】会見で記者に論破され黙る経営陣【仮想通貨流出】

http://www.nicovideo.jp/watch/sm32645252


暗号通貨(仮想通貨)の投機目的での取引が加速する中起きた昨日のハッキング騒動。もともと暗号通貨は、従来の商業銀行に口座を開設するだけの信用を得られない人々のために導入された技術でした。しかしスティグリッツをはじめとする多くの経済学者は、その危険性に警鐘を鳴らしてきたわけですが、案の定最悪の事態が起きた形です。尤も、580億円程度で済んでよかった、とも言えます。


ノーベル賞の経済学者はビットコインが嫌い-非合法や大恐慌に言及
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-11-30/P08LR9SYF01T01


この記事では改めて、仮想通貨のどんな点が危険なのか、ざっくりと金融論の視点から指摘して見たいと思います。筆者も日頃仮想通貨を追っている人間ではないので、細かい制度面も含め見落としもあるかと思いますが、まず理解の及ぶ範囲で記してみました。

ここから先は

2,272字 / 1画像

¥ 500

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?