■週末の法則

■週末の法則(やすだのほうそく004)

「週末の天気は…」と聞くと、土曜日、日曜日の空模様のことを考えます。「来週のアタマには…」と言うときは、月曜日のことを意味しています。月曜日から金曜日まで仕事・勉強し、日曜日に休む。つまり、「週」とは日曜日で終わり、新しい週が月曜日から始まる、ということなんですね。

そこで、壁に貼ってあるカレンダーをふと眺めてみました。それは月間カレンダーなのですが、見慣れていたはずなのに、新たな発見があったのです。なんと、左端は日曜日で、以下右側へ「日月火水木金土」と並んでいるではありませんか。先頭が日曜日、つまり「週」は日曜日から始まっていることを示しています。

文房具屋さんで探してみると、一般的な「日曜日始まり」に混じって、「月曜日始まり」のカレンダーも売っていることに気付きました。土日がお休み、という人が多いのでしょうから、土曜日と日曜日が連続して並んでいる「月曜日始まり」カレンダーが、今風といえるのかもしれません。いわゆる”週末”、土日の旅行の予定が書き込みやすいですからね。

最近は、あえて月曜日に祝日を設定しているパターンがあり、三連休になることが多いです。そうすると、感覚的には、”週末”は土日月となります。そのうち「火曜日始まり」の月間カレンダーが登場するようになるのかしら。

次の日曜日に動物園に行く計画がある、とします。もし日曜日が週の始まりならば「来週の日曜日に動物園に行く」となり、日曜日が週の終わりならば「今週の日曜日に動物園に行く」となります。実際には「”今度の”日曜日に〜」と言うことが多いわけで、日曜日に対して週の区切りを明確化するのは似合わないのかもしれません。

日曜日は、終わりなの、始まりなの、どっちだろう。「終わりは始まり」なんて表現するのは、ただかっこいいだけです。なんともあやふやだなあ。それが日曜日らしい、といってしまえばそれまでなのだけれど。
(やすだ)(初出は2010年10月23日)

■「やすだのほうそく」シリーズ設定の意図 はこちら
https://note.mu/science_air/n/ne466f10894b7

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?