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教育系新聞からの情報収集も悪くない【新年度準備】

教育系新聞とは?

 その名の通り、教育に特化したニュースを扱う新聞のことです。
授業のことから、部活動、教育課程、働き方改革などの教育行政について、
はたまた、国公私立に関わらず、幼稚園から大学、特別支援学校や海外の学校に至るまでの実践の紹介など、ありとあらゆる教育に関するニュースを扱っています。

その教育系新聞を今年度の新たな試みとして、1年間の定期購読をしてみました。それも、各新聞社の特徴を比較するために、2社から定期購読を行ってみたんです。

今回の記事では、定期購読を通して感じた、教育系新聞の良さや各新聞社の特徴についてまとめられたらと思います。

定期購読した感想

 率直な感想としては、「新聞から情報を得ることも良いなぁ」です。
間違いなく、「情報収集」という点で、インターネットやSNSにはない良さがあるのは確かです。

ただ、先に大事なことを述べておきますと・・・
仕事に関する記事を読むのは、意外に時間がかかるし、頭も使うということです。

今思うと、一つひとつの記事を丁寧に読むことは出来ていなかったとも思います・・・。
では、どうやっていたかというと・・・
新聞の「見出し」をバーッと流し読みし、目に留まった記事を読むと言った感じでした。

やはり、手軽(気軽)に情報を入手するなら、インターネットやSNSにはかないません。
ですが、そんな読み方であっても、教育系新聞にしかない良さも感じる事ができたのも確かです。

私が感じた教育系新聞のメリットをいくつか紹介します。

教育系新聞のメリット

1.最新の教育情勢を把握

 あまり前ですが、今の教育界で起こっていることを大まかに把握する事ができます。
また、上でも述べましたが、先進的な実践を行なっている学校の事例を知る事ができる点も大きな利点です。

個人的には、イエナプランを推進している学校の実践や北欧の学校で行われている授業の連載記事が私の楽しみでした!

2.フィルターバブルからの解放

 私の中では、これが一番のメリットです。
というか、フィルターバブルから意図的に解放されるために、教育系新聞を購読したと言っても過言ではありません。
(まあ、それでも「教育」という大きなバブルの中にいることには違いないのですが・・・)

私たちは、インターネットやSNSから情報を受け取る際、知らず知らずのうちに、フィルターバブルの中にいます。
私で言うと、「ICT」「GIGAスクール」「理科」「特別活動(生徒会)」「生徒指導」などに関する情報が多く入ってきます。

私が、上記の単語を調べれば調べるほど、それらに関する情報がどんどん私のところに集まってきます。
(それがSNSやインターネットの良いところでもあるのですが)

その点、新聞であれば私の興味のない情報も掲載されています。

ただ、それが良いのです!!

きっと教育系新聞をとっていなければ、イエナプランや北欧の学校の情報を得ることはなかったはずです。

少し興味はあるけど、自分から調べるほどでもないレベルの情報は、新聞の「見出し」の流し読みで、きっと引っかかるはずです。

こういった、何気ない情報収集から授業のアイディアが生まれることも多々ありました。
教育系新聞を読むことによって、思いもよらない視点から実践のヒントが得られるもしれません。

3.電子版も利用可能

 私が購読していた2つの新聞社では、電子版も利用する事ができました。
電子版では、過去の記事をさかのぼって読む事ができます。
もちろん記事の検索も容易です。
気になる新聞記事をスクラップしなくても、ブックマーク機能があるため、簡単に保存しておく事ができるのも優れた点です。

ちょうど定期購読を始めた頃、「1人1台端末」のルール作りに関する実践を調べていたので、電子版で検索して過去の記事を読んだりしていました。

そして、実践が掲載されていた学校に(いきなり)電話をして、担当の先生とオンライン会議をする機会を頂き・・・
最終的には、沖縄と北海道で生徒同士のオンライン交流会を行うまでに至りました!(新聞ってすごい笑)

私が定期購読した教育系新聞

1.日本教育新聞

 日本教育新聞は、「1946年創刊の日本で最大の教育専門全国紙」だそうです。(学校にも届いていたりしますよね)

①特徴
毎週月曜日(月4回・第5週休刊)に発行され、毎号郵送で届きます。
記事は、だいたい15面〜20面くらいまであります。(全国紙の新聞の朝刊くらいのイメージです)

②料金
・月額:2,750円(本体価格:2,500円+消費税:250円)
・年額:33,000円(本体価格:30,000円+消費税:3,000円)

③感想
定期購読するともらえる「オリジナル教育専門書籍」が地味に嬉しいです。

あと、書評のコーナーが好きでした。
それを見ていくつか書籍を購入したこともあります。
例えば、以下の書籍などです。

1回に送られてくる情報量は「2.教育新聞」よりも多いです。
この辺は、どう捉えるかは人それぞれだと思いますが、私は「よし!読むかッ」と気合いを入れながら読んでいました。

※購読の申し込みはこちらから

2.教育新聞 

 教育新聞は、「教育を変えるファクトがある」をタグラインに掲げて、教育の変革をリードするジャーナリズムを提供しているとのことです。

①特徴
週2回(月・木曜日)発行されます。(月数回の休刊日あり)
こちらも毎号、郵送で届きます。
新聞紙面は一般新聞のサイズと同じで、記事はだいたい6面くらいです。
日本教育新聞と比べると1回で送られてくる情報量は少ないです。
(全国紙の新聞の夕刊よりちょっと少ないくらいのイメージです)

②料金
・電子版年割プラン 月額990円
・電子版4週プラン 週330円
・宅配版+電子版セットプラン 月額3,300円(税込)

また、1週間 110円のお試しプランや学割プラン、法人プランなどの様々なプランが用意されているのも特徴の一つです。

③感想

 あくまでも個人の意見ですが・・・
私は「教育新聞」の方が好きでした。
なぜなら、自身にヒットする記事が圧倒的に多かったからです。

世界の学校教育の様子を知ることのできる「世界の教室から」や、特定の人の生き様を記録した「先を生きる」、目の前の教育課題に対して専門家が見解を述べる「オピニオン」などは、私自身の教育観をあらためて見つめ直すきっかけにもなりました。

また、電子版も教育新聞の方が使いやすいように感じました。
その理由として、読みたい記事を探しやすかった(ワード検索機能がしっかりと機能していた)事が挙げられます。

※購読の申し込みはこちらから

おわりに

 いかがでしたか?
いよいよ始まる新年度に向けて、教育の最前線の情報を教育系新聞から得るのも悪くないかもしれません。

年間購読にしなければ、合わないと思った時点でやめることができるのも良いところですね。

今回もICTから少し外れた記事となってしまいました・・・。
次回は、教員向けICT認定資格のすゝめの番外編についてです!

次回の記事も楽しみにして頂けると幸いです。


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