お袋

起床時間14時間余りの内、7時間は液晶画面の光を目に照射している。

人と話すと嘘が出る。嘘が真になり過去が覆る。

将来のスケジュールは明日には無かったことになっている。無かったことにしていることが多い。

最近人と目を合わせた時に目が力を持ってしまう。野生的な、どう猛な心地になり目を伏せてしまう。

新しいコーヒー豆は今日も9部挽き。これからもずっと。

休日のスーパーは人だかり。人の声が塊になって包まれる。声が音になると、丁度読書に心地よい。

夜道で人に道を尋ね、素通りされた。18歳くらい、ピンクのコートをきた大人しそうな女性だった。あの、すみません。と言ってから、そうですよね。と呟いてしまった。

視界に入った貧乏ゆすりはずっと揺れている。隠した手の向こうで、気配が揺れている。

コーヒー豆を買いに行ったお店は入り口でコーヒーの試飲ができる。なんだか気が引けるのでいつも出口から入る。今日もそうした。出口ですれ違った人が試飲カップを片手に「今日量が多い」と困り気味に出て行った。

200g ¥506

コーヒー豆はレジで頼んで挽いてもらう。1番粗く挽いてもらうのはフレンチプレスのフィルターが金属式で穴が大きいから。挽いた豆をその場で袋詰めして渡してもらう。だからか袋が暖かい。その袋を入れたレジ袋もあたたかい。なんでだろう。

1月の17日から21日まで長崎にいた。最終日祖父と祖母のお墓を洗いに墓地へ行き駐車場で柵に突っ込んだ。母親は自分の独り立ちに混乱していたし自分は平然を装っていたが少し気をおかしくしてしまった。その日約束していた食事も体調を理由に流したのだが、崩れた体調でも行くべきだった。

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