一時の感情で人を利用してはいけない

今日は久々に会社の人と飲み会でした。少人数の会食も、プライベートの会食も「クラスター発生の原因となりうる会食は控えろ」と言う会社命令を聞こえなかったことにして、こっそり参加してしまいました。コロナを軽視しているわけではないけれど、コロナと共存しながら我々も一般社会の生活を徐々に取り戻したいものです。

今日の飲み会のメンツには、短期勤務の方もいて、もう今日を境にお仕事で絡むこともなければ、きっと今後プライベートで関わることもなく。それなのに、彼をメインとした飲み会(送別会)にしてあげることが出来ず、私はなんだかそれがもやもやしてしまって。ずっとうちの会社で働いている人しか分からない話を9割近くしてしまうような飲み会になってしまったことが、私としてはすごく残念でした。主催者でもなく、私もいち参加者で、何度か彼に、彼も話せるような話題も振ってみたんだけど、結局話題はすぐ、内輪の話になってしまい。こんなとき、誰も傷つくことなく、みんな共通の楽しい話題を提供できるお話上手で気配り上手な人間になれたら良いのにな、と思うばかりです。

帰り道、私は彼と方向が一緒で、「なんだか会社の話ばかりでごめんね」と謝りました。謝るくらいなら、最初から飲み会の場で、何とかすべきだったのに、と自分でも思うくらいなのですが。「違う環境で働いてる人たちの話は新鮮だから、僕は面白かったです」と言ってくれた彼ですが、本心はどうだったのでしょう。

「君の話したいこと、話したりないこと聞くのに、もう一軒行こうか」と一瞬誘ってみようかと思ったけど、結論から言うと誘うのを辞めました。本当に彼のために、と思って言ってみようと思ったのが8割、とある人への当てつけで誘ってみよう、と思ってしまったのが2割。なんて最低なんだろう。そもそも私は”彼はきっと自分の思うこと、自分のことを話したりする時間が欲しいだろう”と思っていたけど、それも人それぞれで、自分に関わることを話すのが苦手な人もいるし、それはこの短期間では分からなかったし、誘うことで反対に彼に気遣わせることになったかもしれません。そして、下心なんてものは全く無いけど、男性と2人で2次会に行く、なんてことを当てつけでしてしまえ、と、何も悪くない何も関係のない彼を勝手に利用しようとしてしまった自分が、本当に最低で情けない。偽善者じゃないか。彼の話を聞くのは建前で、本当は彼ではなく、とある人から自分自身がどう見られるか、自分自身をどう思ってくれているのか、それを気にする私の自分勝手でしかないじゃないか。

きちんと家に帰ってきて、シャワーを浴びて、自分の私利私欲のために人を利用せずに済みました。私のためにも、彼のためにも、これで良かったんだ。

彼に絶対届くことはないのだけれど、ここで彼への最後の言葉を。「君の次のステップを応援しています。好きなことを仕事にしようとしている目標を聞いたので、君の好きなことで、誰かが笑顔になるようなお仕事を見つけてください。」

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