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今、ミュージシャンこそ動画撮影が必要だと思います。

音楽を仕事にしたい、あるいは現在、すでに音楽を仕事にしているという方々こそ、もっと動画撮影が必要です。そしてnoteを活用すべきだと思います。

宣材動画

 宣材としてスチールなどを撮影すると思いますが、そこで全てが終わった、と考えると中々厳しい結果が待ち受けていると言わざるを得ません。宣材写真を撮るという事はスタートでしか無いのです。スタート地点で立ち止まっていては勿体無いです。アーティストとしての魅力を全て伝えられているのか?というと静止したビジュアルの中で容姿や、ある程度の雰囲気、音楽的方向性のイメージ程度しか伝えられないのです。「顔が好みのタイプじゃ無い」などの理由で素敵な音楽を聴いてもらえない、なんて残念だと僕は感じます。SNSの力が大きくなり尚且つ動画コンテンツを誰でも発信出来る時代だから、ミュージシャンこそ宣材動画の撮影が必要なのです。そして作り続ける事発信し続ける事が大事なのです。では、どんな映像を撮ればいいのでしょうか?僕が考えるnoteを活用したミュージシャン向け撮影プランをまとめてみました。

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自己紹介動画

まずは自己紹介動画です。テレビやラジオで取り上げてもらったら、きっと自分は有名になる、という考えをお持ちのミュージシャン志望の方も多いようですが、テレビやラジオに取り上げてもらえるまで待つ必要は決して無いのです。「自分を知って欲しい、自分の音楽を知って欲しい。」という部分が大事な訳ですからセルフプロモーションで自己紹介動画を作るべきです。誰もがテレビ局や出版社みたいな事が出来てしまう時代となっていますので、とにかく挑戦してみる事が良いと思います。可能であれば自己紹介コメント後に軽くアカペラでも良いので歌ってみたりするのがオススメです。1分程度のコメントの後で歌唱シーンを入れたり(一般的に人が興味を持って見続けられる時間は1分程度のようなので、何かしらの変化を入れる事で長く見ていただける仕掛けが必要なため)、MVのサビを編集して入れたりして変化をつけるのも良いと思います。youtubeにアップした後はnoteに入れて固定記事にすると良いと思います。twitterだと固定tweetが1個、プロフィールが1個掲載できますが文字数制限もあるので魅力を伝えきれないと思います。noteのマガジン機能とテキスト入力を使う方が効果的に自己紹介やインタビュー、歌唱デモなどをまとめられるので便利だと思います。その後でtwitterなどSNSで随時発信して行くのがスムーズな気がします。

こちらは「ひなた日姫さん」、渋谷でスチール撮影の合間に思いつきで突然撮ってみました。撮影時間は3分くらいです。

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演奏デモ動画

ミュージシャンにとって一番大事な動画が演奏のデモです。「もっと上手くなってから撮ります。」「もっと痩せてから、、」など理由をつけて撮影を後回しにするのはよく無いです。上手くなっていく過程も素敵になっていく過程もファンにとっては嬉しいものです。大事な事は今できる自分の最高のパフォーマンスを記録する、という事です。そして当然オリジナル曲で撮るべきです。アカペラでもギターやピアノ弾き語りでも良いと思います。カバー曲の場合は著作権問題もありますのでアップには注意が必要です(せっかく撮ったのに後から版権問題でyoutubeに削除されてしまいます)。そしてカバー曲の場合、一人カラオケ状態にならない事が大事です。どんなに上手く歌ってもモノマネの評価をされてるだけ、、という状態は悲しすぎます。一人のアーティストとしてカバーをしましょう。「どんな風にすればアーティストなの?」という疑問が出ると思います。まずはとにかく自分らしさを入れたテクニックや楽曲の解釈、素晴らしい楽曲を製作してくれたアーティストへの尊敬と敬意を表現したカバーを作りましょう。僕のオススメはコーラスをアレンジして多重録音したオリジナルトラックを作成、そのトラックをバックに歌う、あるいはトコトンシンプルにしてアカペラで歌うけどセンスの光る新しいメロディラインにする。歌っている場所が不思議。楽曲製作中の撮影。レコーディング中の撮影。カバー楽曲イメージの大幅変更(パンクの曲をR&Bにアレンジする)などです。こちらもnoteにアップしてマガジンなどにまとめましょう。歌唱シーンや演奏シーンを撮影して自分自身で見る事により、客観的に自分を見る事が出来るのもミュージシャンとして一歩前進出来て良い事だと思います。気付かなかったけど目をつぶって歌っている時間が長いな、、、とか、変な手の動きしてるな、、とか色々発見出来たりします。自分のパフォーマンスを魅力的にする努力は後々きっと財産になりますよ。


こちらはシンガーソングライターの「 木歩 (きほ)」さん。アメリカから一時帰国中の一コマです。スチール撮影の打ち合わせ中に「札幌駅にストリートピアノがあるらしいですね」「あ。弾きたいな。」という事で駅に駆けつけ、いきなり製作中の新曲を演奏、そして撮影したものです。goproをピアノに固定、手持ちのカメラで動きながら撮影でした。その場のフィーリング一発での撮影ですがキホさんのキャラクターやリアリティとかがあって良い撮影だったと思います。

ライブ動画

ライブ撮影に関してはカメラを複数台用意して撮るのがオススメです。固定での撮影も良いと思いますが、少し動きがあった方が良いと思います。

手持ちでの撮影で臨場感をアップするのも個人的には好きです。

Goproなどの小型カメラと他のカメラを使用した複数アングルからの撮影もオススメです。ピアニストさん、キーボードプレーヤーさん向けですね。カメラを固定して撮れているのでワンマンオペレーションでも同時にスチール撮影出来てしまうのが強みです。

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ライブ告知、ライブ後の感謝の挨拶

ライブをするミュージシャンの方は告知も動画で撮る事をオススメします。フライヤー画像がSNS上に出てきて日時、場所告知をしても一般の方からはスルーされる事が多いのが実情です。フライヤー画像も大事ですが、ぜひ動画で撮ってお客様に語りかけている告知の撮影をオススメします。「ご当地の美味しい食べ物教えてね」や「近況報告的なコメント」などファンとの距離を近くにする機会でもありますので案外大事な動画になります。撮影に関しては他のスチール撮影やデモ動画撮影などの合間に撮るのがオススメです。前日リハーサルなどのオフショットを撮る方なら、長い期間(告知3か月前〜本番前日)で告知動画を数本作るのもオススメです。そしてライブ終了後にお客様への感謝の言葉を伝える動画もオススメです。ライブ終了後、徒歩や電車などで帰るお客様がSNSを見ると、今、ライブを見てきたばかりのアーティストが自分に向けて感謝の言葉を動画でメッセージしてくれてる。というのは嬉しいに決まってます。お客様をバックにステージで記念撮影というのも素敵だと思いますが、そこにさらに動画で感謝のメッセージがあると嬉しさ倍増かと思います。その際はアカペラでさらりと歌う、共演者とサラリとコラボで歌う、等もアリかも知れません。

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ドキュメンタリー形式

音楽性を深く伝えたい、人間としての魅力を伝えたいというミュージシャンの方はドキュメンタリー形式がオススメです。長い撮影期間になりますが出来上がった映像をライブ前に上映するとお客様との一体感が更にアップします。売れない時代にあんな事や、こんな事があった、でも音楽を諦めなかった。みんなが支えてくれたから、、。この新曲は、こんな思いで作ったよ。みんなありがとう今日は感謝を込めて演奏するよ。という流れの映像はライブ前にシンパシーが溢れて良い結果に繋がります。撮影はライブやレコーディング、ツアー移動中、オフの時間を少しいただくなど同行撮影が必要になります。ドキュメンタリー形式のストーリーを写真メインにnote記事にすると良いと思います。音楽特番や音楽雑誌を自分自身で作っている感覚ですね。色々なカメラマンに撮影していただく時に「スチールだけじゃなく動画もちょっと撮ってね」ってオーダーしておき何年かストックしておいてから作成するのも有効だと思います。

インタビュー動画

ファンの方からの質問やある程度、自分自身が発信したい内容(楽曲紹介やレコーディング秘話など)で受け答えするインタビュー形式の動画も良いと思います。インタビュアーがいなくてもテロップで文字入れをして質問に答えるというのも良いと思います。twitterで見かける質問箱のようなテキストで質問に返答する方法もありますが、やはりここは肉声、動画で答えるというのが魅力を伝えるのには良いと思います。アットホームな雰囲気を出して自宅で撮ったりする方法もありますが、可能であれば色々とシチュエーションとライティングを変えた方が良いと思います。ミュージシャンがミュージシャンっぽく見える場所としてレコーディングスタジオやリハーサルスタジオ、おしゃれな喫茶店やホテルロビー、自然光、照明etc、背景にこだわって撮影した方が見ている人は楽しんでくれると思います。

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こだわりの機材紹介動画

ミュージシャンならではのコンテンツとして機材紹介などもファンの方に喜んでいただけると思います。使用しているギブソンやフェンダー、ゴダンetcなどのギター紹介やエフェクト関係、アンプなどの紹介も良いと思います。自宅録音派のミュージシャンであれば作曲やレコーディングのフローを紹介する動画なども面白いと思います。マイクへのこだわりやセッティングなどの紹介etc、もしかすると、機材紹介の動画や写真をアップしているうちに思わぬ楽器メーカーさんからのサポートがあるかも知れません。余談ですが僕はプラグイン全盛の時代にあえてアナログアウトボードを使用しているミュージシャンやエンジニアが好きだったりします。彼らの作り出す音は実際プラグインでは再現できない音だからです。録音方法や録音ブースの作り方もプラグインでは再現できないものばかりなので撮影にお邪魔するたび新鮮な驚きがあります。ギターなんかは傷が付いてるのが好きで、どんな弾き方してるのか見えたり、長く愛用してる機材には物語があったりするので好きです。こちらもmy equipment的なマガジンをnoteにまとめる事をオススメします。

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レコーディング関係者インタビュー動画

ダウンロード販売が中心になって僕が一番悲しいのはエンジニア達の顔が見えなくなった事です。以前はCDのジャケにクレジットされてましたが現在は全くと言っていいほど本当に裏方というか名前が見えません。これは残念です。ぜひレコーディングエンジニアさんの動画なども撮って欲しいです。マスタリングエンジニアさんの動画も撮って欲しいです。音楽を、どんな想いで閉じ込めたのか?興味深い動画になると思います。「ここの歌詞がすごくいいので、ここをこういう風にしたんですよ」「色々なパターンがあったのですが今回、実は自宅録音時のデモをメインにしてます。このカッティングの雰囲気を超えるテイクがなかったんですよ」とか深い話が聞けるとファンとしては楽しいと思います。音楽専門誌が次々と廃刊となっている現在ですからセルフプロモーションで発信していく事が大事だと思います。レコーディングサポートメンバーさんのインタビューや紹介動画も、ぜひ撮っていただきたいですね。

即興ご当地ソングの録画

ちょっと普段と離れた場所でライブをするミュージシャンの方々にオススメはご当地ソングを即興で作る事です。ご当地の名物や名所etcをリサーチしてライブで歌うとチョット盛り上がると思います。可能であれば即興ご当地ソングをライブ中、もしくは後で撮っておいてライブ後にyoutubeにアップ。ファンの方々に楽しんでいただくオリジナルコンテンツにするのも面白いと思います。次回、その土地に訪れた時に「みんなで楽しめる曲」になる可能性や地元企業さんや関係各所と意外な繋がりが生まれるかも知れませんよ。曲を作って聴かせるスタイルもありながら、みんなで作る曲もある、という二刀流ミュージシャンは、いかがでしょうか?こちらもnoteにアップ。マガジンにすると面白いと思います。

各種SNSとnoteとの連携は凄い

twitterやfacebook、インスタ、あるいはyoutubeなどなどSNSやネットメディアは沢山ありますが栄枯盛衰が急速に進むのも現実だったりします。そして各社の技術革新が進む中で最近ユーザーからの不満点はズバリ、関係ない広告が多すぎる!という事です。幸いnoteには今のところ目立った広告は無いみたいです。次いでSNSごとの年齢層の住み分けも進んできています。若いユーザーにアプローチしたいのに年齢層高めのSNSに発信し続けていても的外れになります。そして流動的に変化するので、どのSNSに力を入れるか?というのも難しいところです。今のところ本当の意味で各種SNSのプラットホームやハブになれる可能性があるのはnoteなんじゃないかな、と僕は期待しているのでみなさんにオススメしてしまいます。文字数を気にせず、気ままに記事を書いたり(写真も使えて見出しだって作れます)、心が動いて撮った写真をアップしたり(1枚でも最大30枚でもコメント付きで)、それらをまとめてマガジンを作ったり、各種SNSに絡めて発信出来て、さらにnoteだけの機能としてファンの方からサポートとしてお金をいただけるって凄いじゃないですか!?。まるで、投げ銭ライブみたいな感じです。

撮影依頼

なんだか興味が出てきちゃったなぁ、というミュージシャンの方からのご連絡お待ちしております。モデルさんや役者さんも、この動画撮影プランは有効かと思います。iphoneなどの携帯で動画撮影するのも良いと思いますが、品質の高い映像、複数台のカメラで撮った方が本気度が伝わります。撮影場所などにもこだわって撮る事をオススメします。twitterのDMもしくはprogap@gmail.comにご連絡お待ちしております。


「売れないカメラマンにコーヒーを一杯飲ませてやるよ」っていう心優しい方、サポートおまちしております。コーヒーは我慢して交通費や制作費に充てさせていただきます。