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スプリングバンク 19年 2000 頃末商店向け - SPRINGBANK 19Y 2000 FOR KOROSUE

ここは読み飛ばすセクション

どうも僕です。某バーでブラインド大会がありまして、大会と言っても出題は一つで、それを皆で当てる、蒸溜所、エリア、年数、度数を答えてそれぞれの点数の合計が最も高い人が優勝という企画でした。僕自身もギリギリ締切の前日にやってみて蒸溜所、エリアは当てることができました。ちなみにティーニニックでしたが、年数は若いと思っていたら20年ということでガッツリ外してしまいました。ただ、ティーニニックらしい味わいというのは何となく掴めていたんだなと少し嬉しくなりました。年末年始も違う店舗のブラインドテイクアウト企画で6本当てないといけないので、3本以上は当たるように頑張りたいと思います。真面目!

今夜もすこっつだけお付き合いください🥃

本日のドラム

今夜は、神戸の頃末商店さんのプライベートカスクから、
「スプリングバンク19年 2000」をテイスティングしていきます。

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DB
キャンベルタウン
スプリングバンク 19年(2000-2020)
PXシェリーバット
53.6%

神戸の頃末商店さんの3代目が購入していた樽を4代目が詰めたという時代を感じるボトルですね。バンクのプライベートボトルなんていうところも時代を感じますね。貴重ですね。貴重さに惹かれて300本以上が5分で売り切れたということで、僕もその1人です笑

ちなみに価格は3万中盤でしたが、バンクのPBでPXがこの価格だと手を出したく価格ですよね。果たして味はどうなんでしょうね。

ってことで、スランジバー🥃

テイスティングコメント

Nose:シェリーの甘さ、アプリコット、麦、焚き火、オイル、古い漫画、加水でパパイヤ、焼きパイナップル

Palate:おこげ、オーキー、硫黄、厚いボディ、加水でシェリーの甘味、柿のニュアンス

香りはPXの甘味とアプリコット系のフルーツを感じつつも、古本屋の漫画のような香ばしい香り、硫黄と言わないまでの焚き火の香ばしさ、スプリングバンクらしい麦の甘さも感じる、加水で香ばしさが和らぎ、パパイヤやパイナップルのような酸味と甘味のあるフルーツが顔を出す

味は完全にビターでサルファリー、度数なりのボディがありつつもスパイシーさは感じない、加水で焦げ感は和らぐが香りほどのフルーツは出てこずシェリーの甘味や柿のニュアンスがある

総評

「普通」

最初に言っておくと、ストレートでの評価で"普通"です。ただし、加水すると一気に"美味しい"になり、今後それ以上になるポテンシャルも感じます。なので、現時点では完全に加水案件かなと思います。

そもそもPXで19年なので、当然シェリーの要素や樽感は支配的だろうという予想でしたが、予想通りの樽のビターネスやサルファリーなどの個性はありました。

多くの人が気にしそうなサルファリーに関して補足すると、味にはしっかりあります。ただ、面白いのが、そのサルファリーがほとんどネガティブに感じない点です。少し前に投稿したベンリアックなんかはネガティブとしてのサルファリー全開だったのですが、このバンクに関してはしっかりとサルファリーでありつつも、酒質と馴染んでいるというか、アクセントになっていて個人的には驚きました。個体差(ボトル毎の差)があるかもとの噂も聞きますが、これでサルファリーを感じないというなら耐性の問題かなと思います。

そして加水すると香りに、最近オールドパティキュラーのシェリーラフに感じたような黄色く熟したフルーツが出てきます。もちろんサルファリーが消え去るわけではないのですが、ストレートよりも断然バランスが良くなります。味わいも加水によって樽感やサルファリーがマイルドになり、それに代わって原酒の甘味が出てきます。同じサルファリーと言っても、原酒に馴染んでアクセントになっているか否か、そして加水によって出てくるバランスの良さをどう感じるかによって、評価は分かれそうなリリースでした。

※評価基準はコチラ

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