プロダクトローンチ1ヶ月の功罪②

前回のエントリー「プロダクトローンチ1ヶ月の功罪①」ではSCOUTERリリースから1ヶ月でやって良かったことを簡単にまとめた。その後、IVS Launch Padに出場したことや、新たなリリースに追われ、40日も間隔が空いてしまったが、功罪の罪について本エントリーで思い返そうと思う。

取り組んで良かったこともあれば、予想に反して悪い方向に行ってしまったことも当然あるが、それはあくまで結果論であり、無論いずれも良い結果につながることを第一に考え取り組んだのだから、期待値を超えるパフォーマンスが出なかったときは、怒りとも悲しみでもない敗北を喫した気持ちになる。

当然サービスが存続する限り、同じ過ちを繰り返さず、失敗から学ぶことができればプロダクトは改善されるが、それだけでは思い描く成長には程遠いものであることが多い。そのためにも下記3点は今後も自分たちが意識的に取り組んでいかなければならない。

①解決策を社内に求めるな

②本質的な価値になることならないこと

③問題を多角的に捉える


①解決策を社内に求めるな

言われてみれば当然のことも、当事者になると気付かないことは多い。自身が悩んでいることがあたかもこの世で自分だけが抱えている問題のように思うこともまた然り、ただそんなことは恐らく頻繁には起こらない。SCOUTERは私たちにとって初めてのサービスリリースであるが故に、これまで経験したことのない仕事に誰もが取り組まなければならない状況であった。加えて人数も極めて少ないなかで、ひとりひとりが背負う責任が乗じて大きくなっていた。

タスクが増え続け焦燥感が増す中で、どうすべきか判断に迷った挙句、社内の頭脳である共同創業者、山田にその判断を仰ぐことが常習化していった。「山田神化問題」と呼んでいる。彼は決して突き放すことをしない、専門外であっても必ず調べて回答を導くことができる極めて優秀なNo.2だ。それがかえって仇となり、分からないことは全て山田に聞こうという悪しき習慣ができていた、言い換えれば思考を放棄し始めていたということだ。恐ろしい。まして自分たちは、新しいことに挑戦してるにも関わらず、その正解がどこかにあると信じていること自体が今考えれば超ナンセンス、チームの成長には何一つとしてつながらない。そういう時こそ、同様の経験がある先輩やプロからのアドバイス、詳しく書かれた本といった"外"に頼ることで、結果的に組織の筋力になることを痛感した。何事も正解はない前提にたってやろう。もし既に成功方法があるとしたら、それは新しいことをしていないということでもある。

②本質的な価値になることならないこと

高速を時速100kmで走ってるつもりがメーターに目をやりハッとしたように、SCOUTERの初速は想像以上だった。本来ユーザーにとってベストな体験を提供することが最優先になるはずだが、伴って増えてくる批判的な意見や違法扱いするコメントに気を取られてしまった。もちろんその中にも有益な指摘はたくさんあったし、それが機能改善につながったものもあるが、大半はサービスを使いもしないSNSの住人による、いいね獲得競争の恰好の餌になってしまっていた。そこに費やした時間はマイナスを0に戻そうとする行為、すなわちプラスの価値にはつながっていない。ロックスターがあいつの格好ダサいと言われて、そのスタイルを辞めるほど滑稽なことはないだろう。だがそれに近いことをしていたのだから罪深い。少しでも価値を感じてくれた人々に対して、もっと喜んでもらうにはどうすべきか、ただこの一点のみを考えよう。

③問題を多角的に捉える

この問題は何故おこるのか?という議論は頻繁におこるが、その問題を多角的にとらえた議論は滅多に起こらない。どんな問題も平面で考えてしまう癖が自分を含めて強く根付いていると感じる。正と負、0と100、いやいや、それはあくまで一方向から問題を捉えたに過ぎず、自らの立ち位置を変えれば問題は別の形であったことに気付いた経験は誰もがあるはずだ。しかし複数の問題を同時に抱えていると、つい深く思考することを蔑ろにしてしまう傾向があるが、世の中2択で決められることの方が少ない。そんな中でうちではプロジェクト制を導入し、四半期のOKRを因数分解する形で、毎週新たなプロジェクトことにメンバーがアサインされ、解決方法の立案と実行を7日間サイクルで回す仕組みを導入した。開発プロセスを一人にしないことで「人の立場に立って考える」という基本原則に則り、あらゆる角度から考える癖をつける。誰かにとっての利益を優先するあまり、他の誰かが損をするようなことには絶対にしないのは大前提だ。

ということで後編、プロダクトローンチ1ヶ月の功罪②でした。これから何かプロダクトを出される方にとって少しでも有意義なものになれば嬉しいです。
途中に出てきた共同創業者の山田もブログ始めました。(こっちの方が有益だな)
とある人材会社のCOOブログ

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Taro Nakajima

SCOUTER 代表取締役 http://service.scouter.co.jp/ 70~80年代のハードロックのオタクです。HRのサービスを作っています。

SCOUTER開発記

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