SCOUTERのVALUE作りから浸透まで

これまで人材サービスを提供する側として、数多くの企業の理念やミッション、またその背景について聞く機会があった。求められている人材に限りなく近い人材をマッチングさせるためには、学歴や職務経歴といった定量化できる情報だけでなく、思想レベルでの一致が必要であり、故に各社のそれを知っておくことが非常に重要なプロセスであるからだ。

ただその中で秀逸なものは正直少ないように感じていたのも事実。どれも似通っていたり、長過ぎて覚えられなかったり、実態とかけ離れていたり…。だからと言ってサービスの様にアップデートを繰り返すことは、それが文化として根付くことが価値という観点では好ましくない。

自分たちの会社も徐々に人が増え、サービスの方向性が定まっていく中で、僕らとしての正義とは何か?どんな人を採用すべきか?をその時々で判断していくことが難しくなってきたことから、行動指針となるVALUEの必要性が事業進捗に伴い高まっていた。

プロダクト開発から採用、人事評価まで幅広く使われることから、妥協したものにしたくないし、日々社内で飛び交うような言葉に落とし込まないと形骸化してしまうなど、いざ作ろうとするとこれが非常に難しい。そこで僕らは社外からお呼びしたファシリテーターに協力してもらった上で、下記の3つを重要視して絞り込んでいった。

①覚えられないものはダメ
②社外にも覚えてもらえるインパクト
③口に出すことが恥ずかしくない


「限りなくシンプルで、それでいてオリジナリティがあって、記憶に残るやつ」 (そう、AC/DCのリフこそが理想!!)

皆が納得して長く使い続けるには上記を満たす必要があった。作っただけでは意味がなく人に覚えてもらえなければ意味がない。覚えられないものは文化になるわけがない。かといって時間をかけて議論を重ね、シンプルにしようと思えば思うほど、最後の最後で「あっこれ、メルカリと同じだ…」となるのを何度も経験した(発狂しそうになる)

欲を言えば社内の枠を超えて社外の人にも覚えてもらい、社名を聞いてミッションが出てくるレベルにしたい。なぜなら知った上でジョインしてくれることは入社後のフィッティングに影響するからだ。

そのために重要なのは社員にとってそれを口に出すことが恥ずかしくないこと。発信すること自体をためらってしまう様では、理想にはたどり着かないし、発案者の熱い想いが空回りして痛々しい感じになっても、ミッションとしての役割は果たせていない。自分が納得できないものを他人に納得してもらえるはずがない。

その上で僕らはあるべき姿を大量に書き出しながら、取捨選択を繰り返し、残ったものを何時間も眺める中で、それを音楽ジャンルに例えた瞬間に確信を持てた。

音楽もスタートアップも誰かにやらされてやるものではなく、自分の想いを誰かに伝えるひとつの手段であり、作り手と聞き手(使い手)の双方がいて初めて成立するもの。

仕事も自分たちの意思で、人々の生活を豊かにしたり、世の中を良くしていく取り組みであり、その性質は音楽と共通する部分が多々ある。たった数人のアーティストが何百万人もの人々を熱狂させるアーティストと同じように、私たちもサービスやプロダクトを通して、社会により大きなインパクトを与え続けたい。
その想いを実現するための行動指針となるVALUEを音楽ジャンル、『ROCK』『JAZZ』『PROGRESSIVE』という3つの言葉で表現することになった。


ROCK
間違っているものに間違っていると声を上げる姿勢こそスタートアップなのであります。自分なりの正義感を持ち、時に争うことも辞さない、
自分の立場や古い慣習を超えて新しいものを生み出し続けなければ価値がない。常にROCKで居続けることがイノベーションにつながると信じています。
JAZZ
流れが非常に早い中で、絶えず勝負をしていかなければならない環境なので、その瞬間で求められてることとか役割も同じく変わり続けます。同じ瞬間は二度と来ない中で、スポットライトが当たった瞬間にベストな演奏をする、いつか、じゃなくて今、最大限のパフォーマンスを出すことが求められます。スタートアップにおける即興性こそがJAZZと思っています。
PROGRESSIVE
これまでの成功法や過去の経験のみを頼りにしていると、どこかで壁にぶち当たる瞬間は必ずくるわけであります。そして正解が見えていない物事に対して、常に実験的に取り組まなければならない。そう行った業界の掟(音楽でいうジャンル)に囚われない前衛的な姿勢こそ、PROGRESSIVEの真骨頂です。

最近では人事制度を整備するに際し、この3つを基にそれぞれのメンバーからの360°評価を行っていて、面談の中でも「あの発言はROCKだった」「このアイデアはプログレだと思う」という形で使われるようになり、一人一人のあるべき姿を象徴するようになって来た。もちろんこれが万人に伝わるものかと言われるとそれはNoだが、自分自身を振り返る時にも、また採用面談においても一定の尺度として機能している。何より改めてLed Zeppelin、Miles Davis、Pink Floydといった自分が骨の髄から敬愛する偉大なレジェンド達のような、そんな会社を作っていきたいという思いも込めて。

SCOUTERでは、この会社をアリーナクラスの会社にしていくために、ROCKで、JAZZな仕事を、PRORGRESSIVEにしてくれる幹部候補を求めています。ぜひ僕のTwitterに直接DMをください。心の底からお待ちしています。


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Taro Nakajima

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