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岡江久美子さんの追悼番組放送を望む

(久しぶりの長文(弔文))


昨日、テレビ朝日で2時間サスペンス『終着駅』シリーズ(主演 片岡鶴太郎)の最新作が放映されてた。岡江久美子さんの追悼番組かと思ったが、そうではなかった。

岡江さんは主人公の鶴太郎の奥さん役で、登場シーンは少ないけど前作まで事件解決のヒントをつぶやいたり、シメの言葉を述べてきた重要な役だったのである。昨日の放送には登場したのだろうか。

こんな風につぶやくのは、テレビ朝日は昨年、岡江さんの追悼番組として、終着駅を放映したからである。
バラエティ番組による追悼が多かったなか、2時間サスペンスドラマは2本あった。
テレビ朝日とテレビ東京だったのだが、テレビ東京はまさに岡江さんの代表作を芯を突いて放映した。
「密会の宿シリーズ」。
宿の女将に扮する岡江さんが、従業員の東幹久と謎解きをするという安定の路線だ。


そして物議を醸したのは、東京テレビよりも早くに放映したテレビ朝日だった。
「終着駅シリーズ」の最新回を放映するとは!
確かに岡江さんは重要なキャストではある。
しかし家庭シーンにしか出ないから無茶苦茶出番が少ない!
「詐欺にあった」とsnsでつぶやく人もいた!
あのエピソードは、森口瑤子さんと黒川芽以さんが中心の回なのだ!岡江さんがちょい役の老け役にみえるではないか!
山村美沙サスペンスの山村紅葉よりもずっと出番が少ないなんて、追悼番組として成り立っているのか!
もっと岡江さんと岡江ファンのことを考えてやれよ、テレビ朝日。


......というような記事を、一年前に書いた。


しかしとても不謹慎で、大和田獏さんのことを考えると逆に自分が凹んでしまい、昨年は公開はしなかった。
でも、今年、この時期に追悼なのかよくわからない終着駅の最新作が出てきた。
そして、多分、オリンピックの忖度もあって、COVID.19と死を結びつける追悼は全体に押さえがちになっていると考えられる。
そこで公開へと踏み切った次第である。(そんな大層なもんではない。)

(ところで、志村さんの追悼は大人しすぎると感じた。これまでのいろんな災害の象徴的な時期に行われた報道からすれば、追悼番組からCOVID.19で苦しんだ人々を延々と思い起こす番組を半日中流していてもおかしくないと思う。”ソーシャル・ディスタンスの今こそ、絆を深めて立ち向かいましょう”とか、言ってそう。実際に、気を緩めてはいけないと言い続けているのだし、一年前から何も事態は好転していないのだし。注意喚起の大番組はあってもおかしくない。でも、COVID.19と死を振り返る報道は少ない。)

(ここからが、昨年書いたもののママ)


さて、問題のテレ朝である。(もう短縮形で呼ぶ)

テレ朝よ、なぜ、伝統の土曜ワイド劇場の遺産を使わない!
今こそ、デジタルリマスターじゃないのか!

コロナ禍の今こそ、大人の事情を乗り越え、女優岡江久美子を見せるべきではないのか。
こうはいうが、僕は火サス派で土曜ワイド劇場は、あまり見ていない。
というか、地方出身でチャンネル少ないから、とんでもない時間か、とんでもないタイミングでしか見てない気がする。

昔から、土曜ワイド劇場は、オープニング映像で、キャスト紹介に続いてスタッフまでキャッチーに紹介する演出が、なんか萎えるのだ!
けど、それも今ふりかえると、オツに見えるはずだ!

岡江さんの追悼番組で足らないのは何か。
それは、「清純派女優 岡江久美子」なのだ!
岡江さんはポーラテレビ小説だったかの出身なのだ!
名取裕子(57')、岡まゆみ(56')、山本みどり(57’)、樋口可南子(58')、かとうかずこ(58')…(( )の中は生年)
ポーラテレビ小説出身者をふりかえると、昼の顔だった清純派女優が、だんだん、2時間サスペンスの女優になっていく、岡江さんは、あの路線の人だったのだ。


同世代にはかたせ梨乃(57')、余貴美子(56’)、佳那晃子(56’)という体当たり女優さんたちもいて、佳那晃子さんなんかお色気要員や殺され役でどんどん出てきた頃だ。
もうちょっとすると、岡田奈々(59’)、片平なぎさ(59’)、神保美喜(60’…60まで行ったから止めよう)がサスペンスに登場してくる。
岡田菜々さんあたりからは…アイドル歌手がだんだん2時間サスペンス女優へ進出するようになってくるのだ。

岡江さんは、アイドル進出がはじまる手前の女優らしい女優なのだ(多分)。
だから、テレ朝にしかないお宝があったはずなのだ。

「茶目っ気たっぷりな無邪気な新人事件記者(女性)が、刑事でもないのに取材の好奇心から事件の謎を追いすぎちゃう」

とか、

「怪しい彼氏に騙されて、お金持ちの家に潜入ごっこで一儲けすると思っていたら、遺産相続をめぐる殺人事件に巻き込まれ恐怖でおびえるお嬢さん」

などという、岡江さんが「お転婆な記者」とか「巻き込まれお嬢さん」をやっている話があるではないか!
清純派女優の登竜門のような2時間サスペンスという貴重なメディアを、なぜ利用しないのだ!
ああ岡江さんもやっていたんだなー。いろんな才能があったんだなーとファンを感慨にひたらせてあげなきゃ。

また、清純派女優の岡江久美子があってこそ、
大和田獏さんとの結婚会見やいろんなインタビューで、ちょっとイラっとした感じで答えるとか、男っぽい感じの地が出る面白さがあったんじゃないの!

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