こんにちはこんばんは、テルチカです

今回は個人的に期待しているAdrian Morejonについて書いていこうと思います。2016年に国際アマチュアサイニングで11Mで契約し2021年にトミージョン手術を受けて今年が手術明け2年目のシーズンを迎えようとしています。

今回はMorejonに対して希望を持つための+思考的なnoteになります、データサンプルは少ないですがご了承願います。

データから見よう

2022年
IP34.0/ERA4.24/SO28/WHIP1.18/FIP3.88

FB%は50%と典型的なフライボール投手です。

【球種別割合】
投球の約70%がフォーシームで占めており、変化球としてスライダーとカーブを13%ずつの割合で織り混ぜチェンジアップはあまり投げられていません。

【リリースポイント】
下記画像はMorejonのリリースポイントを示したものですが、リリースポイントがどの球種も5.9ft～6.0ftと非常に安定しており打者から見れば球種を判別しづらいのではないでしょうか？

【Swing＆Takeによる得点増減】

上記を見るとShadowゾーン(ストライクゾーンの周りを囲むゾーン)が46%と1番多く投げられています、そしてSwing Runsでは－4を記録していました。

【フォーシーム】

やはりMorejonの投球で注目すべきは投球の70%を占めるフォーシーム、被打率は.215でRV/100は－1.5を記録しました。
Fastball Velocity(直球の球速)は96.9mphとメジャーでも上位8%に入る速さであり、Fastball spinも2498と上位4%に入ります。Extensionは
契約延長という意味です！違くはないですが違います、打者に向けて投手がリリースした位置の距離を表します。これに関しても平均より上の数値が出ています。

次にMorejonのフォーシームで空振りを奪ったコースです、全体的にまばらですが多くは高めに集まっているのが分かります。

上記から上位4%のスピン量であったり高めのコースで空振りが奪えるなど、打者からしたら打ちづらい直球ではないでしょうか。

サンプル数は少ないですがスライダーとカーブも簡単に見てみましょう。

スライダーは主に右打者の膝元に食い込むコースに投げられておりRV/100は+1.1、xwOBAは.276、Whiff%は28.6%となっていてVertical Movement(縦変化量)はメジャーでも上位に入るvsAVG4.0あり有効な変化球の1つでしょう。

カーブはまだコースが甘い印象を受けており
RV/100は+1.0、xwOBAは.307、Whiff%は30%となっています。

見えた課題点とは

Morejonは昨シーズン左打者に対して158球、右打者に対して382球を投げました。今回は右打者限定でピックアップします。
(左打者に対しては特に大きな問題は無し)

右打者に対して
投手有利カウントの場合は
(23-2).087/wOBA.074/K%29.2

ツーストライクカウントの場合は
(47-6).128/wOBA.191/K%32.7

しかし
打者有利カウントの場合を見てみましょう
(25-9).360/wOBA.504/K%6.1/被HR2

ここから明らかに悪化してるのが分かります。
この時の球種割合を見ると約90%がフォーシームを投げており、ZONE CHARTを確認してもカウント有利に比べてゾーン内への割合が増加しています。恐らく不利なカウントを覆すコマンドがまだ無く置きにいったフォーシームを痛打されているのでは無いでしょうか？

ここからは個人的な所感ですが、先程述べた課題点も含めて意図的な高めスライダーを上手く使うことで投球の幅が広がるのではないかと考えました。

Namikiさんのnoteを参考にさせて頂きますが
(右vs左/左vs右)の場合には
CSW%（Called Strike + Whiff %)やRV/100なども最も結果が出ており、ストライク稼ぎでも決め球としても有効なボールとなっていました。

また、もう1つ活路を見出だすなら右打者相手に外角へチェンジアップを落とすのも有りなのかもしれません。

まとめ

今回はMorejonについて書いてみました。
結論として打者有利カウント時の対応が肝になってくるのでしょうか、フォーシームのバリューは中々に良いものを持っているのでリリーフに収まらず是非ともMorejonには先発として大成してもらいチームの顔になって欲しいです。

サムネ引用

参考にしたサイト