「パーマをかけてみたい！」そう思ってサロンのメニューリストを見てみると、その種類の多さにビックリ！「どれを選べば良いのか分からない…」となる方も多いのではないでしょうか？

今回はそんなパーマの種類について、なるべく分かりやすく解説します。一般の方はサロン選びや、オーダーされる際の参考に。美容師さんはお客様へのアドバイスの参考にしていただければなと思います。

基本的なパーマの種類

パーマの仕組みは薬剤（第1剤、第2剤）の効果を利用して、毛髪内の結合を外した後、再結合させることで髪に巻かれたロッドの形を髪に記憶させています。大きく分けるとパーマの種類は、下記の2種類です。

■　コールドパーマ
主に薬剤の効果を中心に施術を行います。

■　ホットパーマ
薬剤の効果に加え、熱の作用も利用したパーマです。使用する薬剤の効果はコールドパーマと同じですが、加温ロッドなどの専用機器を使用して熱を加えながら施術を行います。

この2種類をベースとして、さらに細かくパーマの種類が分かれています。それぞれの種類によってメリットとデメリットが違うので、その特徴を踏まえて解説します。

コールドパーマ

まずは、薬剤の効果を中心に施術を行う「コールドパーマ」について。一般的に「パーマ」と呼ばれるものは「コールドパーマ」を指していることが多く、髪が濡れたときにカールがしっかり出るのが特徴です。乾くとカールがゆるくなり、ふわっとした仕上がりになります。古くから広く親しまれており、時代とともにお客様のニーズに応えられるよう進化しつづけています。

おススメの髪質
どんな髪質でもOK（細毛などパーマがかかりづらい方は、後述のクリープパーマがおススメ）
施術時間（カット込）
約2時間
パーマの持ち
1.5か月～3カ月

■メリット

・同じ薬剤で施術した場合、ホット系パーマと比べるとダメージは少ない。
・ホット系パーマと比べると、施術時間が短い。
・根元からカールをつけることができる。
…etc

■デメリット

・ホット系パーマに比べると、短時間でカールがダレる。
・濡れていないと髪の動きが出にくい。
・乾くとカールがゆるむため、スタイリングに少しコツがいる。
…etc

上記のメリットやデメリットはあくまで一般的なものであり、美容師さんの技術や薬剤の使い方次第で、デメリットを少なくすることも可能です。今サロンで多く提案されているコールドパーマの種類には「クリープパーマ」などがあります。

クリープパーマ

「コールドパーマ」の工程中に、髪に負担のかかりづらい低温の熱を加え時間をおくことで、毛髪内のバランスを整えます（クリープ化）。普通の「コールドパーマ」と比べて、効率良くカールをつける事ができますが、施術時間は長くなります。

ホット系パーマ

続いて専用の機器を使用して施術中に熱を加える「ホットパーマ」について。使用する機器やサロンによってメニュー名は変わりますが、薬剤の力にプラスして比較的高温の熱を利用してカールをつけていくため「コールドパーマ」がかかりにくい髪にもしっかりカールを表現することができ、乾いたときにカールが出るのが特徴です。アイロンで巻いたような仕上がりも表現がしやすいパーマです。

おススメの髪質
どんな髪質でもOK（特に髪の硬い方にはおススメ）
施術時間（カット込）
約3時間
パーマの持ち
4カ月～半年

■メリット

・コールドパーマと比べるとカールをつけやすく、長期間持続できる。
・まとまりのいいカールを表現できる。
・乾いた時にカールが出るので、スタイリングが楽。
…etc

■デメリット

・熱の影響でコールドパーマに比べダメージが大くなる場合がある。
・「コールドパーマ」に比べて施術時間が長い。
・繰り返すと熱の影響で、髪が硬くなる場合がある。
…etc

髪に巻くロッド自体が熱を持つ「ホット系パーマ」だけでなく、空気を利用した「エアパーマ」、アイロンを利用した「アイロンパーマ」などがあります。

エアパーマ

コールドパーマでお話ししたクリープを利用しつつ、さらに中温程度の風を利用して髪を乾かした後、髪の結合を再結合させることで、一般的なホット系パーマと比べて柔らかくゴワツキの少ないカールを表現することができる。

アイロンパーマ

以前は理容室でのメンズパーマの定番（アイパー）でしたが、ここ最近メンズのパーマ人気が再燃したことで再び注目されています。ロッドでは無くアイロンを使用し、髪を巻きながら熱をかけることが特徴で、通常ではホット系パーマがかけられないショートヘアにもパーマをかけることができます。現在ではショートヘアだけでなく、太いアイロンを利用してロングヘアでも利用される場合があります。

いかがでしたか？上記以外にもパーマの種類はありますが、主なパーマの種類について解説させていただきました。

パーマはヘアスタイルやスタイリングの幅を広げてくれる素敵なメニューですが、担当の美容師さんと希望のヘアスタイルやスタイリング方法などについてしっかりと話し合い、自分にあったパーマの種類を決めることが重要です。

自分にあったパーマの種類が見つかれば、素敵なヘアスタイルをエンジョイできるのではないでしょうか！是非パーマスタイルに挑戦してみてください！！

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これまでパーマに積極的ではなかった美容師さんにもおススメの薬剤となっていますので、是非お試し下さい！！