ダブルダッチと技術とチーム

さて、長らく放置していたnoteですが、今年度こそ、定期的に更新していこうかなと。その思いとしては、せめて、ダブルダッチの世界にはひとつでも何かを残していきたいとふと思ったのです。

さて、どんな記事が良いかということを考えた時に、読んでくれるみなさんにとって少しでも役に立つものが良いなと思いながらも、そんな立派なことを書けるかどうか極めて怪しいので、どこかで頑張っている誰か1人にでも勇気やヒントを与えたり、解決の糸口となり得たら良いなとか、一緒に頑張ってきた人たちがちょっと懐かしい気持ちになってくれたりとかしてくれても嬉しいなとか、そんなささやかな希望を持って好き勝手更新していこうと思います。

読みやすさや見やすさという点はずいぶんと雑になるかもしれませんが、その点はご容赦いただきたいと思います。じゃないと、自分が続けられない。

さて、何について書こうかというところなのですが…今回は「技術」について、思うところを述べてみようかなと。

僕はこれまで教えてきた経歴上、よく「縄を教えてください」と言われる。人の役に立てることは嬉しいから、きちんと挨拶から入って来る人には教えようとするのですが、なぜ毎日毎日練習していてこの段階におるのだねと、8割以上の確率でそういう局面を目の当たりにする。

ヒアリングを入れてみると、みんな「練習の練習」みたいなことを毎日行っている。ほぼ例外なく、この無意識に陥る状態によって、本番にミスり倒すチームになっている。本番を想定した定量化、本番と同じ意識の練習ができていない。練習の一本一本のターニングと本番の一つ一つのターニングに差があって良いのか。

練習を練習としか思ってない人が、本番いつも通りの意識でって…何かのギャグかとすら思う。また、技術が整ってないから本番期日までにデモを仕上げることに精一杯になって、内容の精査を行う時間など取れなくなって、もうしっちゃかめっちゃかで最後の勝負の舞台を迎えることに至る。

どんな練習をしているの?と聞いてみるとみんなしっかり答えてくる。次に、何故その練習をしているの?と聞くと、それなりに答えられるけど、チーム1人1人微妙にニュアンスが違う答えが返ってきたりする。(この辺からだいぶ怪しい)

そして、その練習の強度はそれで足りているのか?とか、本当にその練習は必要なのか?とか、何ができるようになったら、その練習は本番に生きる?とか、なんでその練習毎日やっているのにデモのここで簡単に引っ掛けているのか?とか、そういう話をし始めると、いよいよどれだけ練習の効果や狙いが曖昧なまま練習を繰り返しているのかを痛感してくれる。ここがとにかく毎回のスタートとなる。

ここで追記しておきたいのが、肘を固定して回すことを意識していますと言っている学生さんに、何故肘を固定する必要があるのか?と聞くと、半分以下しか返ってこない。これじゃいけない。僕が考えていることが必ず正解ではないと思うけど、まずは自分なりの答えは持っておくべきである。

また、遠心力を意識していますとかもよく言われる。でも、それを何故大切かってのを定義しないと、その遠心力を変に意識するが故に、どうしようもない癖を身につけてしまい、毎日練習しているのに引っ掛けることをくり返してしまう。

表面的な知識ばかりを得ようとすることは大変な危険性をはらんでいる。事実として間違っていないことでも、本質を理解していないと、練習で見に着くものが偽物になるから…

知っているつもり×大量の練習により、頭でっかちの分かったつもりのチームになり、情報の取捨選択がめちゃくちゃ下手になっていき、自分達にとって聞き心地の良いものを信じて進んでいく。そんなに罪深いことではないかもしれないけど、それでは結果はどんどん遠ざかる。

さて、本格的なスタートを切ることができた、過去に教えたり、相談に乗ったり、関わったチームで結果を残したチームの共通項は、たしかに一理ある!と思った瞬間、それまでの自分たちを崩してフルスピードでチームの技術の再構築を図る。ここの素直さ、潔さが全てを分けている。

もちろん、僕の言ったことを全て鵜呑みにするなとはいっているので、チームでしっかり取捨選択、優先事項の取り決めをした後に全力疾走するのである。ここでそれまでのガムシャラな練習で身につけたことの絶対量があるチームはベクトルを変えただけですごい速度で成長していき、半年後には目標達成がぐっと近づいたチームとなる。

こういうチームになるためには、まずはチームでみんなが同じ立場になって発言ができるチームにならないといけない。自分の方がわかっている、賢い…そう思いたい気持ちは分からないでもないけも、あなたがもし本当に現段階で優秀なら、もうチームは残り想定している練習を実施することで目標達成できる状態になっているはずです。

特定の誰かが偉そう、みんな怒られないようにだけ練習している…そんなチームが技術の共有を本当の質でできるわけない。この場合、偉そうにしている奴がチームを潰していることがほとんど。僕はこういう人に潰されて、いやいやダブルダッチをしている人を何人も見てきた。そして、それが改善されなかったチームはもれなく負けている。今のところ例外はないのである。

余談ですが、sddcでやっているチームもシビアな練習をするチームが多い。練習中に注意や指摘をすることはしょっちゅうだし、たまに誰かがめちゃくちゃ怒っていたりもする。けれど、彼らは立場に上下は作らない。そして、人の尊厳を守り、お互いのリスペクトを忘れない。それがあれば、練習中の指摘のしあいは、成長に必要なプロセスとして認識でき、乗り越えていくことができる。チームメイトの文句ばかり言うている人は一度自分を見直してみると良い。

ぼちぼちまとめておくと、目標達成に必要な技術をチームでしっかり共有し、その習得プロセスをしっかり設定して、練習によりそれを満たしていくことが大切。また、技術関連の各項目に対し、なぜそれが大切なのかというのを何階層も掘り下げて考えていく。あとは…そんな道を歩んでいると、若いみなさんにおいては、しっかり成長していかれることだと思います🙆‍♂️

具体的な練習方法等はここでは伝えないけど、それでも上記のことを意識して、チームのベースをしっかりしたものにしていけば、あとはみなさんが謙虚さと強かさを持ち合わせて努力していけば、良い未来が待っているかもしれません。

また、何か質問等があればお気軽にコメント欄にでもください。では、今夏もみなさんのステージに幸あれです!

sddc  ヨウ

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