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【vol.21】SDGs事例1000本ノック!?《化粧品で世界が変わる!?》

今回ご紹介する事例は、”みんでみらいを”というブランドを展開されている「フロムファーイースト株式会社」さんという企業です。

ここのビジネスモデルを(誤解をおそれずに)とてもシンプルにしてご紹介させていただくと、

カンボジアの広大な土地に植林をする
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木の葉っぱなどから化粧品の原材料を採取する
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原料を加工して化粧品にして売り出す
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化粧品が売れる
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原料が必要になるのでまた植林をする

このようなサイクルでビジネスを回しておられます。


皆さんお気付きだと思いますが、このビジネスモデルだと、

化粧品が売れれば売れるほど、カンボジアへの植林が増える!

ということになります。

植林は洪水被害の抑制にも役立ちます。そして、途上国の農村部にとっては森林を伐採して売るより育てた方が収入は増えて、貧困解決にもつながります。

しかも、この化粧品は玄米を精白して白米にする過程で残る「米ぬか」を成分としているため、肌に負担がなく、排水溝に流しても環境に負荷がかからないという特徴も持っています。


例えば、本業とは別に”CSR”(企業の社会的責任)の一環として売上の一部を開発途上国に寄付して、そのお金で植林を行う。こういった事例は大企業を中心に今までにもたくさん見られたと思います。

しかし、このやり方だと基本的には「余裕資金を寄付する」ことになるので、もし売上が下がってきた場合、植林を継続できなくなる可能性があります。

これに対して、フロムファーイーストさんの取り組みは、”本業として”行っているため、自社の売上の増加と開発途上国への支援を自然な流れで両立できるという仕組みになっています。


私は実際に同社の阪口社長のご講演を聞いたり書籍を読んだりしましたが、

◆店頭販売でこの化粧品をつくっている背景やストーリーを話すと、たくさんの人が共感して買ってくださる。
(現場で急に女性の応援販売員が増えることもあるとか。。。)

◆人は商品を見てモノを買っていない。人は人を見て商品を買っている。要は「あなたから買いたい」と思われる人間になれているかどうか。
(モノに溢れた世の中で消費者の目は肥えている。その中で差をつけるにはどれだけ自分自身が商品のことを愛しているか?自分の体験から、心から、魂から生み出される言語でプレゼンできるか?が勝負)

◆結局のところ、熱意を持って行動することこそが一番の成功法則であり、その熱意と行動こそが周囲の人の賛同と協力を引き寄せてくれる。すべては自分から始まる。世界は自分一人から変えられる。そんな可能性があるのは、僕だけではない。一人ひとりが持っているということを忘れないでほしい。

こういったフレーズが特に心に響きました。

化粧品だけでなく、洗顔料、ボディウォッシュなどの製品もあるので。。。実は男の僕も使っているという、共感者、そしてファンの一人です(笑)

【みんなでみらいを WEBサイト】
https://www.minnademiraio.net/


もちろん、SDGsには様々な目標があるので、取り組むのに開発途上国を支援することは絶対必須ではないでしょう。

しかし、このように”世界に貢献しながら自社の利益も上げる”というビジネスは与えるインパクトが大きく、「誰ひとり取り残さない」というSDGsの理念を体現されていて素晴らしいな~と思います。

ビジネスを発展させればさせるほど、世界を変えていける

今後もこういった事例(もちろん、簡単なことではないですが)がたくさん出てきたら、2030年のSDGsの達成に大きく近付くのでは、と感じた今回の事例でした☆


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