企業ランキング上位!ブリヂストンの取り組み事例
自転車や自動車のイメージでお馴染みの「ブリヂストン」
タイヤ関係の事業ということで知られていますよね。
本日は「ブリヂストンが取り組んでいるSDGs」について紹介します。
・ブリヂストンについて
・ブリヂストンも取り組んでいるSDGsとは一体なにか
・ブリヂストンが取り組んでいるSDGsの事例
を詳しく解説!ぜひ最後までご覧ください。
◆ブリヂストンってどんなことをしているの?
それでは、まず「ブリヂストン」がどのような企業なのかについて確認をしていきましょう。
社名《株式会社ブリヂストン》
設立:1931年3月1日
事業内容など:コア事業(タイヤ事業)、成長事業(ソリューション事業)、多角化事業
資本金:1,263億5,400万円(2020年12月31日)
従業員数:14,858名
連結従業員数:138,036名
(参考:株式会社ブリヂストン 会社概要 より)
ブリヂストンは、多くの方も知っての通り自動車や自転車、飛行機などのタイヤをメインに取り扱っている企業です。
ほかにも、自動車関連のパーツや工業用資材関連用品、スポーツ用品、自転車及び関連用品などさまざまな用品も扱っているのが特徴です。
日本では「ブリヂストンのタイヤ」「ブリヂストンの自転車」といったように一部のものだけが有名になっていますが、実際にはその他にもさまざまな用品を取り扱っています。
◆ブリヂストンや企業が取り組んでいるSDGsってなに?
ここでは、ブリヂストンが取り組むSDGsの事例をさらに深く理解するために、SDGsについておさらいをしていきましょう。
◇ 私たちの身の回りに潜んでいる地球温暖化の影響◇
昨今「カーボンニュートラル化」といわれるように、世界各国でCO2の削減をしようといった取り組みが目立っています。
CO2は、地球温暖化が深刻化する原因になる温室効果ガスが濃くなるため、これ以上増やしてはいけないといわれているのが特徴です。
地球温暖化がこれ以上悪化してしまうと、
・異常気象
・生態系の変化
・伝染病が増える
・食料の確保が難しくなる
といった問題があります。
私たちの生活を今後も持続可能なものへとするためには、カーボンニュートラル化をはじめ「サスティナブル」な行動や生活を心がけなければいけません。
そのためには、私たち一人ひとりはもちろん、多くの企業も積極的にサスティナブルな活動に取り組んでいかなければいけません。
参考サイト|温暖化とは?地球温暖化の原因と予測
◇17個の目標が設置されているSDGs◇
先ほど解説した「地球温暖化」をはじめ、いま私たちは今後の生活を持続可能なものにするために生活や考え方の見直しをしなければいけません。
国連では、2015年の国連サミットで世界共通の持続可能な開発目標「SDGs」を採択しました。
SDGs(エス・ディー・ジーズ)は、Sustainable Development Goals(サスティナブル ディベロップメント ゴールズ)の略称。
日本では「持続可能な開発目標」といった意味で使用されている。
翌年2016年から2030年までという15年間で、国連に加盟している国すべてがSDGsで設置された17個の目標を達成できるように取り組もうと決まりました。
SDGsでは、環境や社会など世界各国で問題視されていることについて17この目標を設置しています。
国連に加盟している国では、日本も含めてSDGsの目標が達成できるように努力をしなければいけません。
ではここで、SDGsの目標の内容について目を通してみましょう。
《SDGsの目標》
テーマ 『誰も置き去りにしない世界』を目指して
目標1 「貧困をなくそう」
あらゆる場所で、あらゆる形態の貧困に終止符を打つ
目標2 「飢餓をゼロに」
飢餓に終止符を打ち、食料の安定確保と栄養状態の改善を達成するとともに、持続可能な農業を推進する
目標3 「すべての人に健康と福祉を」
あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する
目標4 「質の高い教育をみんなに 」
すべての人々への包摂的かつ公正な質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する
目標5 「ジェンダー平等を実現しよう」
ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児のエンパワーメントを図る
目標6 「安全な水とトイレを世界中に」
すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する
目標7 「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」
すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する
目標8 「働きがいも経済成長も」
包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する
目標9 「産業と技術革新の基盤をつくろう」
強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る
目標10 「人や国の不平等をなくそう」
各国内及び各国間の不平等を是正する
目標11 「住み続けられるまちづくりを」
包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する
目標12 「つくる責任 つかう責任」
持続可能な生産消費形態を確保する
目標13 「気候変動に具体的な対策を」
気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる
目標14 「海の豊かさを守ろう」
持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する
目標15 「陸の豊かさも守ろう」
陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する
目標16 「平和と公正をすべての人に」
持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する
目標17 「パートナーシップで目標を達成しよう」
持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する
SDGsの目標に目を通すと「本当に自分達の将来のことと関係があるのか」といったような疑問を浮かべる方も多いハズです。
たしかに、SDGsの目標は抽象的なイメージになってしまいがちで「難しいからわからない」といわれることが多いです。
しかし、多くの企業では自社の強みを活かしてSDGsの目標達成のために取り組んでいます。
そこでブリヂストンではSDGsの目標達成のためにどのように取り組んでいるかを確認して、実際にSDGsを身近なものとして考えてみましょう。
SDGsについてさらに深く知りたい!という方はこちらのサイトがおすすめです。
◆ブリヂストンはどのようにSDGsに取り組んでいるの?
それでは実際に、ブリヂストンがSDGsについてどのように取り組んでいるのかについて目を向けてみましょう。
◇ブリヂストンは自社でサスティナビリティの指針を決めている◇
まず前提として、ブリヂストンではSDGsやサスティナビリティに対する方針が決められています。
「Our Way to Serve」を通じて、当社グループは、世界中の多様なメンバー、グローバルなネットワーク、業界でのリーダーシップ、積み重ねてきたイノベーション、といった自社の強みや特性を活かしながら、人々がより快適に移動し、生活し、働き、そして楽しむことに貢献していくために、「モビリティ」「一人ひとりの生活」「環境」の3つの重点領域で社会価値と顧客価値を創出していきます。また、責任ある企業として欠かせない経営の基本となる6つの基盤領域「コンプライアンス・公正な競争」「BCP(事業継続計画)・リスクマネジメント」「人権・労働慣行」「労働安全・衛生」「調達」「品質・お客様価値」で先進的な活動を進めています。
(引用:ブリヂストン サスティナビリティに向けた考え方 Our Way to Serve より)
ブリヂストンでは「Our Way to Serve」という指針を定義して、SDGsの目標とブリヂストンの指針である「Our Way to Serve」の領域を絡めて、自社でどのように取り組みをしていくのか、ということを発表しています。
「Our Way to Serve」には大きく分けて3つの分野が設置されています。
「モビリティ」「一人ひとりの生活」「環境」です。
モビリティの領域ではバスの乗降時のバリアフリー化に対して取り組んでいたり、一人ひとりの生活では教育や農村部の女性たちへの健康診断活動に取り組んでいます。
これらはそれぞれ、SDGsの目標とも関係があるため、自社の「Our Way to Serve」について取り組むことで結果としてSDGsの目標の達成にもつながるという一石二鳥な取り組みです。
では、さらに深く掘り下げてブリヂストンの取り組み事例について目を向けてみましょう。
参考|ブリヂストンによる経営計画とOur Way to Serveに基づくSDGsへの貢献
持続可能な開発目標(SDGs)について開示している事例
Our Way to Serve
◇自社の強みを活かしたタイヤでのサスティナブル活動◇
ランフラットテクノロジー採用タイヤは、空気圧がゼロになっても所定のスピードで一定距離を走行できるものです※1。
※1 実車試験またはISO基準に基づいた室内試験条件で、空気圧0kPa時に「80km/hで80km」まで走行が可能
(引用:モビリティ ランフラットテクノロジー採用タイヤ より)
ランフラットテクノロジー採用のタイヤを使用することで、急なパンクなどにも対応して安全な場所で停車できたり、二次災害を避けられます。
また、ランフラットテクノロジー採用のタイヤにしておくことで、応急処置用のタイヤが不要になるため、省資源化にも貢献できるのが特徴です。
ランフラットテクノロジー採用のタイヤは、すべての人が安全に暮らせる社会を目指すため、限りある資源を大切にしながら廃棄物を減らすという持続可能な社会を目指すためには必要なものの一つです。
ブリヂストンでは、自社の強みであるタイヤを持続可能なものにして提供することでSDGsの目標達成に取り組んでいます。
◇子どもたちへの自転車安全教育◇
タイヤを取り扱うということは、自転車や自動車といった乗り物を提供しているということにつながります。
ブリヂストンでは、自社で自転車も提供しているため子どもたちに安心安全な自転車の乗り方について教育する場を提供しているのが特徴です。
自転車のマナーは自動車と一緒ですが、子どもたちは教習所に通ってルールを学ぶことはできません。
そこで自転車を取り扱っているブリヂストンが、自ら自転車の安全教育をすることで子どもたちは自転車の乗り方についてしっかりと学ぶことができます。
ブリヂストンは、子どもたちに自転車の乗り方や交通安全などについて教えることで、SDGsの目標4「質の高い教育をみんなに 」に貢献しています。
◇ブリヂストンは環境宣言をしている◇
ブリヂストンでは、環境宣言というものをしています。
未来の子どもたちが安心して暮らしていけるようにという願いを込めて「自然と共生する」「資源を大切に使う」「CO2を減らす」といった3つの柱がたてられています。
CO2を減らす取り組みには、タイヤの転がり抵抗の低減を目指して、車のCO2の排出量を減らすといったように、自社ならではの取り組みがあるのが特徴です。
環境に対してしっかりと宣言をして、具体的な取り組みをしていくことでSDGsに貢献しているのがブリヂストンのサスティナブルな活動をしています。
参考|ブリヂストンの環境宣言
◆ブリヂストンのSDGsへの取り組みまとめ
いかがでしたか?
それでは今回の内容のおさらいです。
「ブリヂストンのSDGsの取り組みについて」
・ブリヂストンってどんな会社?
・SDGsについて
・ブリヂストンのSDGsへの考え方
・ブリヂストンのSDGsへの取り組み
について解説しました。
ブリヂストンでは、自社の強みを活かしながら「安全」を基準にしたサスティナブルな取り組みが多いということが特徴でした。
《参考サイト》
・ブリヂストンのサステナビリティに向けた考え方
・持続可能な社会の実現を目指して
・Our Way to Serve SDGs
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?