見出し画像

企業ランキング上位!ワコールの取り組み事例

女性用ランジェリーを取り扱っている企業として有名な「ワコール」
サイズ展開が豊富という特徴もあり、多くの方から愛用されているワコールですが、実は独自のSDGsへの取り組みを行なっているのはご存知でしょうか?

そこで、本日は「ワコールのSDGsの取り組み」についてピックアップ!
・ワコールについて
・SDGsとはなにか
・ワコールが取り組んでいるSDGsへの活動事例
について解説をしていくので、ぜひ最後までチェックしていってくださいね♪

◆ワコールはランジェリー以外に何を扱っている企業?

画像1

それではワコールについて詳しくみていきましょう!

社名《株式会社ワコール》
設立:2005年10月1日
資本金:5,000百万円
従業員数:4,803名
事業内容:インナーウェア(主に婦人のファンデーション、ランジェリー、ナイトウェア及びリトルインナー)、アウターウェア、スポーツウェア、その他の繊維製品および関連製品の製造、棚卸販売および一部製品の消費者への直接販売
(引用:株式会社ワコール 会社概要 より)

ワコールはインナーウェアの他にも、アウターやスポーツウェアなども取り扱っています。

女性に寄り添ったウェアを取り扱っていることから、女性のそばで支えてくれる企業のイメージがありますが、実際には男女どちらにも関わった製品を製造し、提供しているのが特徴の企業です。

◆衣類をムダにしないこと|SDGs

画像2

ここでは、ワコールの取り扱う衣類関係とSDGsとの関係性について少し考えていきましょう。

◇アパレル業界全体のエシカルファッションの流れ◇
最近、ファッション業界では「エシカルファッション」「サスティナブルファッション」といったキーワードが注目されています。

《CHECK!!》
「エシカル(ethical)」とは、倫理的なといった意味を持つ形容詞。
「サスティナブル(sustainable)」とは、持続可能なといった意味を持つ形容詞。

エシカルやサスティナブルと聞くと、日本人はどうしても身構えてしまいがちですが、簡潔にまとめるとどちらも「将来性のある」といった意味を指します。

詳しく解説すると、エシカルとは倫理的といった意味がありますがよく「モラル」といった意味で使用されます。
ここでいうエシカルのモラルとは、社会・環境・人に配慮するということです。

サスティナブルの場合は読んで字の如くですが、将来も使い続けられるような持続可能なものを指す場合によく使われます。

まとめると、エシカルファッションとは、社会・環境・人に配慮されたファッションのこと。サスティナブルファッションとは、持続可能なファッションのことを指します。

どちらにも共通していえることは、エシカルファッションやサスティナブルファッションを選択することで、現在問題視されている被害を軽減し、持続可能な社会へつながるということです。

《CHECK!!》
エシカルファッションとは、社会・環境・人に配慮されたファッションのこと。
サスティナブルファッションとは、持続可能なファッションのこと

エシカルやサスティナブルファッションについて知りたいという方はこちらがおすすめです。

◇私たちには「つかう責任」企業には「つくる責任」があるSDGs◇

アパレル業界全体で、エシカルファッションが注目されているのには理由があります。

それが「SDGs」です。

《CHECK!!》
SDGs(エス・ディー・ジーズ)は、Sustainable Development Goals(サスティナブル ディベロップメント ゴールズ)の略称
日本では「持続可能な開発目標」といった意味で使用されている。

SDGsは「世界共通の目標」で、国連に加盟している国すべてが主体的にSDGsで設置された目標を達成するために努めなければいけません。

しっかりと期間も定められており、採択された翌年の2016年〜2030年という15年間で、SDGsの目標17個を達成できるように日本も、諸外国も行動を起こしています。

アパレル業界では、このSDGsの目標を達成するために「エシカルファッション」や「サスティナブルファッション」といったものが中申されるようになりました。

では、ここでSDGsの目標に目を通してみましょう。

《SDGsの目標》
テーマ 『誰も置き去りにしない世界』を目指して
目標1 「貧困をなくそう
あらゆる場所で、あらゆる形態の貧困に終止符を打つ

目標2 「飢餓をゼロに
飢餓に終止符を打ち、食料の安定確保と栄養状態の改善を達成するとともに、持続可能な農業を推進する

目標3 「
すべての人に健康と福祉を
あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する

目標4 「質の高い教育をみんなに 
すべての人々への包摂的かつ公正な質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する

目標5 「ジェンダー平等を実現しよう
ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児のエンパワーメントを図る

目標6 「安全な水とトイレを世界中に」 
すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する

目標7 「エネルギーをみんなに そしてクリーンに
すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する

目標8 「働きがいも経済成長も
包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する

目標9 「産業と技術革新の基盤をつくろう
強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る

目標10 「人や国の不平等をなくそう
各国内及び各国間の不平等を是正する

目標11 「住み続けられるまちづくりを
包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する

目標12 「つくる責任 つかう責任
持続可能な生産消費形態を確保する

目標13 「気候変動に具体的な対策を
気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる

目標14 「海の豊かさを守ろう
持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する

目標15 「陸の豊かさも守ろう
陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する

目標16 「平和と公正をすべての人に
持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する

目標17 「パートナーシップで目標を達成しよう
持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する

SDGsの目標はいくつも種類があるため、どれがアパレル業界に深く関わりがあるのかイマイチわからないという方のために、特にアパレル業界が注目している「目標12 つくつ責任 つかう責任」について掘り下げていきましょう。

◇アパレル企業とSDGsの関係性

まずは、SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」のターゲットを確認してみましょう。

SDGs目標12「つくる責任 つかう責任」ターゲット一覧

12-1:開発途上国の開発状況や能力を勘定しつつ、持続可能な小人生産に関する計画から10年計画枠組み(10YFP)を実施し、先進国主導の下、全ての国々が対策を講じる。

12-2:2030年までに天然資源の持続可能な管理及び効率的な利用を達成する。

12-3:2030年までに小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食料の廃棄を半減させ、収穫後損失などの生産・サプライチェーンにおける食品ロスを減少させる。

12-4:2020年までに、合意された国際的な枠組みに従い、製品ライフサイクルを通じ、環境上適正な化学物質や全ての廃棄物の管理を実現し、人の健康や環境への悪影響を最小化するため、化学物質や廃棄物の大気、水、土壌への放出を大幅に削減する。

12-5:2030年までに、廃棄物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減する。

12-6:特に大企業や多国籍企業などの企業に対し、持続可能な取り組みを導入し、持続可能性に関する情報を定期報告に盛り込むよう奨励する。

12-7:国内の政策や優先事項に従って持続可能な公共調達の慣行を促進する。

12-8:2030年までに、人々があらゆる場所において、持続可能な開発及び自然と調和したライフスタイルに関する情報と意識を持つようにする。

12-a:開発途上国に対し、より持続可能な消費・生産形態の促進のための科学的・技術的能力の強化を支援する。

12-b:雇用創出、地方の文化振興・産品販促につながる持続可能な観光業に対して持続可能な開発がもたらす影響を測定する手法を開発・導入する。

12-c:開発途上国の特別なニーズや状況を十分考慮し、貧困層やコミュニティを保護する形で開発に関する悪影響を最小限に留めつつ、税制改正や、有害な補助金が存在する場合はその影響を考慮してその段階的廃止などを通じ、各国の状況に応じて、市場のひずみを除去することで、浪費的な消費を奨励する、化石燃料に対する非効率な補助金を合理化する。

(引用:グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン 目標12 持続可能な消費と生産のパターンを確保する ターゲット より)

「目を通してみても難しい言葉で書かれていてわからない…」という方も中にはいらっしゃるハズ。

わかりやすくまとめると、昨今のアパレル業界のような大量生産・大量消費で廃棄を多くするのではなく、企業はつくる責任を持って廃棄の量を減らしましょうといった内容が書かれています。

消費者である私たちに対しても同様に、まだ着れる衣類を簡単に捨ててしまうのではなくリサイクルできるような環境循環への意識や責任を持って使用するようにしましょう、といったことがまとめられているのが特徴です。

このようにSDGsではアパレル業界の問題に対して定義し、問題を改善するような目標も設置されています。

SDGsの目標達成のために、今回ピックアップした「ワコール」も取り組んでいます。
つぎに、ワコールがどのようにSDGsの目標達成のために取り組みをしているのかについて考えていきましょう。

◆ワコールはどのようにSDGsに取り組んでいるの?

それでは実際に、ワコールのSDGsへの取り組みについてひとつずつチェックしていきましょう!

◇女性の気持ちとSDGsの目標達成を考えた「ブラリサイクル」◇

画像3

使い古したランジェリーを捨てる際に、可燃ゴミで出しにくいといった考える方も多いのではないでしょうか。

見えないような袋に入れたりしても不安になる方も少なくありません。

そこでワコールでは「ブラリサイクル」のキャンペーンを実施!
全国750店舗で、ワコールの製品だけではないブラジャーを回収してリサイクルしようというキャンペーンです。

女性の「ブラは捨てにくい」といった思いを汲み取りながら、しっかりとSDGsの目標達成にも貢献しているのはワコールならではの取り組みです。

参考|「捨てにくい」なら環境保全へつなげよう「ワコール ブラリサイクル」キャンペーン
「ワコール ブラリサイクル」

◇乳がんで手術をした方へ向き合った取り組み◇
ランジェリーを取り扱う企業だからこそ、女性に多い癌の「乳がん」に向き合った取り組みをしています。

たとえば、乳がんで胸を摘出してしまった方も安心してつけられるインナーを提供していたり、乳がん検診のサポートをしたり、ピンクリボン・チャリティに寄付をしています。

女性に寄り添う企業というイメージのとおり、ランジェリーでも、健康でも女性をサポートしているのが特徴です。

◇サスティナブルに取り組むNPO法人との協働◇
ワコールは「NPO法人 DEAR ME」と協働し、自社の女性の美しくありたいという願いを叶える製品を開発提供するとともに、時代に合わせてサスティナブル活動を推進しています。

参考|“サステナブル”をテーマに、未来世代とのエンゲージメント活動をスタート 

◇環境配慮型の商品を開発・提供◇

画像4

ワコールは2021年9月に「Nature Couture(ナチュレクチュール)」といったサスティナブルな商品を開発・提供しました。

人にも環境にもやさしいインナーウェアで、廃棄材料を少なく抑えることでSDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」に貢献しています。

◆ワコールのSDGsへの取り組みまとめ

画像5


いかがでしたか?

今回は「ワコールのSDGsの取り組み」をピックアップして、
・ワコールってどんな会社?
・SDGsってなに?
・ワコールのSDGsへの考え方
・ワコールのSDGsへの取り組み
以上の4つのポイントにわけて解説しました。

ワコールは、女性用のインナーを取り扱っていることから女性に寄り添いながら、アパレル企業としての責任あるSDGsへの目標達成に取り組んでいることがわかりました。

今後も、ワコールがどのようにSDGsの目標達成に向けて取り組むのかは注目していきたいですね。

《参考サイト》
消費者と地球にやさしい事業活動の推進
サステナビリティ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?