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企業ランキング上位!TOTOのSDGsの取り組み事例

衛生陶器を中心に取り扱う企業としても有名な「TOTO」
自宅で使用しているトイレもTOTOだという方も多いのではないでしょうか?
日本独自の水栓でウォシュレット付きトイレは、世界各国でも驚かれています。

そんなTOTOが今世界から注目されているのはご存知ですか?

そこで本日は、「TOTOのSDGsの取り組み」についてピックアップ!
・TOTOはどんな企業なのか
・SDGsとはなにか?
・TOTOが取り組んでいるSDGsへの活動事例
についてご紹介いたします。

ぜひ、最後までご覧ください☆

◆TOTOってどんなことをしているの?

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それではまず、TOTOがどのような企業なのかということについてチェックしていきましょう。

社名《TOTO株式会社》
創立:1917年5月15日
資本金:355億7,900万円
事業内容:住宅設備機器の製造・販売
営業品目:
<住宅設備機器>
衛生陶器(大便器、小便器、洗面器、手洗器など)
システムトイレ
腰掛便器用シート(ウォシュレットなど)
水まわりアクセサリーなど
浴槽
ユニットバスルーム
水栓金具(各種給水栓、排水金具など)
システムキッチン、洗面化粧台
マーブライトカウンター
浴室換気暖房乾燥機
福祉機器
環境建材(タイル、建材など)など
<新領域事業商品>
セラミック(ファインセラミックスなど)
<新領域事業商品>
セラミック(ファインセラミックスなど)

(引用:TOTO 会社情報 TOTOについて 企業概要 より)

みなさんもご存じ通り、TOTOはトイレなどの衛生用品の製造・販売を中心に扱っている企業です。

ほかにも浴槽やユニットバスルームなど、私たちの暮らしをより良いものにしてくれる生活用品を多く製造・販売しています。

しかし、すべてに目を通すとどれも「水」に関わりのある製品が多いというのに気付くのではないでしょうか?

まずは、TOTOの取り扱っている製品が「水」に関わるものが多いということを覚えておいてくださいね♪

◆日本のさまざまな企業が取り組むSDGsとは?

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では、TOTOがどのような企業なのかという点について把握できたところでSDGsの問題とTOTOがどのように関わりがあるのかについて考えていきましょう。

◇日本では当たり前の「水」◇

日本では蛇口をひねればすぐに安全な水が出てきます。
そのため、学校や公園でも清潔なトイレや水栓が確保されているため衛生的に水を利用できることについては十分理解をされている方が多いはずです。

しかし、残念なことに世界に目を向けてみると日本のように蛇口から捻った水を飲料水として利用できることは稀です。
世界の人口の約1/3の人々は、安全なな飲水は使えないといわれています。

さらに、安全に管理されたトイレを使用できない人は世界の人口の半分以上…

私たちが当たり前のように使う「水」は、実は世界では当たり前のことではないんです。

◇SDGsは世界共通の目標◇

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生きていくためには欠かせない「水」

そんな水を「衛生的」に利用できるような環境を世界中で配備するために、SDGsでは「水に関する目標」が設置されています。

SDGs(エス・ディー・ジーズ)は、Sustainable Development Goals(サスティナブル ディベロップメント ゴールズ)の略称
日本では「持続可能な開発目標」といった意味で使用されている。

SDGsは2015年の国連サミットで採択された、世界共通の目標です。
翌年2016年から2030年までという15年の期間の中で、あらゆる分野から設置された17個の目標を国連に加盟している国すべてが取り組まなければいけません。

《SDGsの目標》
テーマ 『誰も置き去りにしない世界』を目指して
目標1 「貧困をなくそう
あらゆる場所で、あらゆる形態の貧困に終止符を打つ

目標2 「飢餓をゼロに
飢餓に終止符を打ち、食料の安定確保と栄養状態の改善を達成するとともに、持続可能な農業を推進する

目標3 「
すべての人に健康と福祉を
あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する

目標4 「質の高い教育をみんなに 
すべての人々への包摂的かつ公正な質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する

目標5 「ジェンダー平等を実現しよう
ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児のエンパワーメントを図る

目標6 「安全な水とトイレを世界中に」 
すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する

目標7 「エネルギーをみんなに そしてクリーンに
すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する

目標8 「働きがいも経済成長も
包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する

目標9 「産業と技術革新の基盤をつくろう
強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る

目標10 「人や国の不平等をなくそう
各国内及び各国間の不平等を是正する

目標11 「住み続けられるまちづくりを
包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する

目標12 「つくる責任 つかう責任
持続可能な生産消費形態を確保する

目標13 「気候変動に具体的な対策を
気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる

目標14 「海の豊かさを守ろう
持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する

目標15 「陸の豊かさも守ろう
陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する

目標16 「平和と公正をすべての人に
持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する

目標17 「パートナーシップで目標を達成しよう
持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する

目標に目を通すとわかるように、目標6 「安全な水とトイレを世界中にといった目標が設置されています。

衛生的に処理されていない水は、子供の健康被害に大きな影響を与えるだけではなく、コレラや赤痢などの感染症を引き起こす原因に…

そういった世界中の「水」に関する問題に対して、SDGsで目標を設置し水に大きく関わりのある企業TOTOではSDGsにも積極的に取り組んでいるんですよ。

SDGsについてもっと詳しく知りたい!という方はこちらのサイトも参考にしてみてくださいね♪

◆TOTOはどのようにSDGsに取り組んでいるの?

それでは実際にTOTOがどのようにSDGsに対して考えて、取り組んでいるのかについて確認をしていきましょう。

◇TOTOのSDGsに対する考え方とは?◇

TOTOでは、まず水まわりの環境に対する考え方に対して公式ホームページで以下のように語っています。

水と地球の、あしたのために。

私たちTOTOグループは、水まわりから環境に貢献するために、「グローバル環境ビジョン」を掲げ、節水や省エネなどさまざまな取り組みを続けています。環境にやさしいものづくりを行い、きれいで快適な暮らしを世界に届け、人とのつながりを大切に活動してまいります。水と地球の、あしたのために。これからも、持続可能な社会を目指して、TOTOグループ全員の力で、実現していきます。

グローバルで取り組む3つのテーマ
「きれいと快適」「環境」「人とのつながり」

(引用:TOTOグローバル環境ビジョン より)

日本だけではなく、世界中でも衛生的で環境に配慮した水を提供したいと考えているTOTO

この考えを軸に置いて、TOTOでは世界でも注目されるようなSDGsの取り組みをしています。

それでは実際に、どのような取り組みをしているのか事例を通じてチェックしていきましょう!

◇水資源を守るために世界も注目するTOTOの節水技術◇

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戦後の水不足問題をきっかけに、節水ができるトイレを長年に渡り研究開発製造販売をしていたTOTOは、今ではSDGsの目標にも達成できるとして注目されています。

日本でも一般的なトイレを使用して1回に流す水の量は、大洗浄で6〜8リットルも水を使用しているのに対して、TOTOの最新型のトイレは大洗浄で3.8リットル!

従来の水洗トイレの使用する水の量から大幅に節水されているのが目で見てわかりますよね。

従来とは異なる独自の節水技術開発をすることで、海外からも注目されているんです。

海外では日本以上にトイレでの水の使用量が厳しく制限されているため、日本の衛生的なトイレやTOTOの節水技術はSDGsの目標達成のためにも大きく貢献しているんですよ。

◇ユニバーサルデザインのパブリックトイレ◇

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自分の性別を生まれ持ったものとは異なるものとして考えている方を「トランスジェンダー」といいます。

そういったセクシャルマイノリティに関わる方は、駅などのパブリックスペースのトイレを使用する際に男女どちらのトイレを使用すればいいのか困ってしまうといった方も少なくありません。

TOTOではそういったセクシャルマイノリティの方でも安心してトイレを使用できるように、男女共用のものを用意していたりします。

また、オストメイトや車椅子など身体的に通常のトイレを使用することが難しい方に向けてユニバーサルデザインのパブリックトイレも設置することで、誰でも安心して安全に使えるトイレを提供しているのがTOTOのSDGsの取り組みの一つです。

◇世界中の水に関する環境活動を支援
TOTOが「水」に関わる事業というのは、何度も繰り返し確認をしてきたのでもう十分理解していると思います。

そんなTOTOでは、きれいな水や自然を守る活動の一環として「TOTO水環境基金」を設立。
一時的な物資や支援だkではなく、継続して活動を続ける団体を助成することで、世界中に安全な水を届けるといった目標に貢献をしています。

◇商品製造から使用するまでCO2の削減に取り組む◇

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トイレなどは1年や2年周期で壊れるものではなく、10年や20年といった長い年月のサイクルで交換をするといった方がほとんど。

そのため、商品を長く使いづけるからこそ環境によい製品にするために商品の製造から使用するまでCO2の削減に努めているのもTOTOのSDGsの取り組みの一つです。

たとえば、給湯などのお湯を使用する際に消費するガスやエネルギーの消費量を削減できる製品を開発することで、CO2の削減をしたり、工場で製品を製造する際にも太陽光発電などを導入することでCO2の排出量削減に取り組んでいるんですよ♪

◆TOTOのSDGsへの取り組みまとめ

いかがでしたか?

それでは今回の内容のおさらいです。
「TOTOのSDGsの取り組みについて」
・TOTOってどんな会社?
・SDGsってなに?
・TOTOのSDGsへの考え方
・TOTOのSDGsへの取り組み
以上の4つのポイントにわけてご紹介いたしました。

TOTOは自社ホームページでもとてもわかりやすくSDGsにまとめているだけあって、他企業よりも本格的にSDGsに取り組んでいるのがわかります。

また、水と関わりのある製品を中心に日本だけではなく独自開発した技術を世界各国で製品を販売することで節水につながるようにして、安全な水やトイレの提供に多く貢献しているのが特徴です。

TOTOのように「水」や「トイレ」を専門的にSDGsに取り組んでいるところは国内ではあまりないため、他の企業でも参考にできるところは取り入れていってもらいたいですね。

今回ご紹介したほかにもnoteではさまざまな企業のSDGsへの取り組みを発信中!
こちらもあわせて参考にしてみてくださいね♪

今回ご紹介した企業の他にもどのような企業がどのような取り組みを行なっているか気になる方はこちらのサイトも参考にしてみてくださいね。

《参考サイト》
水と地球の、あしたのために。
【SDGs】会社の取り組み~日本のお家芸で世界に貢献!TOTO
SDGsの目標:6安全な水とトイレを世界中に
輸送燃料削減の取り組み グリーン物流を推進
SDGs 世界が注目 TOTOの節水技術
SDGs(持続可能な開発目標)はどう実践されている? 学生が企業・団体に訪問取材!「TOTO株式会社」編

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