『NASU本 前田高志のデザイン』制作の裏側 第4回 タケウチ マキ
オンラインサロン・前田デザイン室で日夜制作が進められてきた『NASU本 前田高志のデザイン』、通称「NASU本(ナスボン)」。このnoteは、その制作に携わったクリエイターたちの活動の記録を、前田デザイン室公式noteのマガジンに集約していく形で公開する連載企画です。
第4回目を担当する、タケウチ マキです。
ふだんはテレビ媒体で広告営業の仕事をしています。
前田デザイン室には、2018年の11月にアンバサダー枠で入りました。
「永遠の童心」というコンセプトや「おもろ!たのし!いいな!」というキャッチコピー、そして『マエボン』のやりきっている感じに惹かれ、クリエイトできていないストレスを発散したいと思ったからです。
◼︎プロジェクト初参加
そんな私が初めて参加したプロジェクトが、この「NASU本」制作でした。
オンラインサロンに入る理由は人それぞれだと思いますが、私はとにかく制作に携わりたいと思っていました。しかし、何からはじめれば良いのかわからず、情報をチェックしていたときに、たまたま見つけたのが「NASU本」の制作発表会だったのです。
当日、前田高志室長のNASU本への意気込みや思いを受け、気づけば制作者募集に名乗りをあげていました。ライティングやデザインをする自信はなかったので、本業の映像やwebの制作で経験値のある校正というポジションを選びました。
◼︎最悪の読者になれ
NASU本の記事制作にあたり、メンバーには取材の動画が共有されていました。はじめは、すべての動画に目を通すつもりでしたが、最初の動画を見始めてすぐに気づきました。
(前田デザイン室に入ってから、私は何もしていない。ライターやデザイナーを担当するメンバー以上に、NASU本を理解するなんて無理だ。)
私は動画を見ることをすっぱりとあきらめ、”最初で最悪の読者” として一発目の原稿があがってくるのをじっと待つことにしました。
◼︎伝わるかどうか
NASU本には17個の節があり、複数のライターが担当しました。
普通に考えれば、ひとりの著者のアウトプットを複数のライターが作成し、同じテイストで一冊の本として仕上げるのは困難なことのように思えます。
実際に相当ハードな編集やライティングだったはずです。
でも、そのことにより、むしろフラットに文章として伝わりやすいかどうかを見ることができました。また ”最悪の読者” として入稿時までライターと文章は結びつけずに、伝えたいことを余すことなく伝えられる表現かどうかを意識し、校正作業を進めました。
◼︎NASU本が築く信頼感
前田デザイン室でプロジェクトを進めるのは初めてでしたし、それぞれのメンバーがどのようなすすめ方をするのかも手探りの状態でした。校正の範疇を超えた疑問点や提案をしてしまっている自覚もありました。
しかし、NASU本の原稿を何度も読み重ねるうちに、この内容に共感したメンバーなら全てを任せられる、という感覚が芽生えました。本書のなかでも書かれている、
”何のためにやっているのか”
を共有していることこそが、信頼感を築いているように感じたのです。
◼︎まず、受け止めてから背負い投げ
まずは、伝わっているかどうか少しでも気になったところを徹底的に洗い出し、浜田編集長の判断に委ねました。返ってくるのは、はじめに目を通したものとも、読者としての意見を提案したものとも違う次元の、さらに ”何のために” が明確になった文章でした。限られたスケジュールの中、まず提案を受け止めてくださった、そしてライターの皆さんには感謝しかありません。 ”背負い投げ”については、NASU本で詳しく書かれていますので、ご興味のある方はぜひお手に取っていただけたらと思います。
できあがったNASU本は、アート本としてもビジネス書としても、手を動かしながら毎日読みたくなる本に仕上がったのではないでしょうか。
◼︎まとめ:NASU本制作での気づき
・魅力的な企画には人を巻き込む力がある
・悪者だからできる役割もある
・強いメッセージの共有が信頼感が生むことがある
・NASU本の内容が制作過程でさっそく役立った
NASU本の校正を通じて、あらためて文章やデザインと向き合うきっかけができた、そんな気がします。
デザインにもビジネスにもつながる上に ”飾れる”NASU本。クラウドファンディング期間もあとわずかです。リワードも追加されましたので、ぜひチェックしてみてください。
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※このプロジェクトは、2019-02-25に募集を開始し、268人の支援により3,023,850円の資金を集め、2019-04-24に募集を終了しました。
【『NASU本 前田高志のデザイン』完成&クラウドファンディング終了、ご支援へのお礼】
【 NASU本の取り扱い店舗はこちら】
【イベント開催決定】
●4月30日NASU本発売日、BOOK LAB TOKYO様にて●
著者、クリエイティブディレクターの前田高志さん、編集長の浜田綾さん、アートディレクターの青木佳苗さんが登壇。
オンラインサロンで本を作るために工夫したこと。編集、デザインについて語ります。
オンラインサロン、編集、デザイン、コミュニティ、出版にご興味のあるかたはぜひご参加ください。NASU本ももちろん販売しております。
ご予約はこちらのページから。
●5月2日青山ブックセンター本店様にて●
著者、クリエイティブディレクターの前田高志さん、青山ブックセンター本店の山下店長の対談。モデレーターはNASU本編集長の浜田綾さん。
オンラインサロン出版のパイオニアである前田デザイン室。また出版事業を開始した青山ブックセンター。出版社ではない出版、今までになかった本を作るという点で共通項の多い両者の代表が語る貴重な機会となりそうです。
ご予約はこちらのページから。
【前田デザイン室 クラウドファンディングサイト】
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