「高い女」に見えるようにしてーとお願いして髪を切ってもらったら、前下がりボブになった。 夫に浮気されてる事が発覚して、別居してすぐに友だちに切ってもらったときの話。 当時は、今まで普通に接してくれてたはずの周りの男の人たちが、急にねっとりとした目つきになって、兄みたいに思っていた人から誘われたりして、びっくりしたのを覚えている。 男の人のその嗅覚が恐かった。この女弱ってるぞ、と見くびられる様になったんだなと思った。 なので、自衛のためのボブだった。 あれから数年経つ
一人暮らしはもうこの先何十年もしないだろうな、子どもが独立して夫に先立たれた後とか、すっかり年老いた後だろうなと思ってたのに32歳にしてまたひとり暮らしを始めようとしている。 自分の年に驚く。まだ32なのか。自分と同じ状況の人がまわりにいたら、「まだ若いしぜんぜんやり直しきくよ！諦めんな！」って言うだろうけど、なんかもう今はとにかく疲れている。このまま再婚せずに独りで年老いたりしたら、すべてのことを恨みながら生きていきそうだなと思う。 子どもをもてず、夫はおらず、でも楽し
あのまるまるとした腹を突けば赤い血が溢れてくるはずである。 奴は身体が重いのか、動きが鈍い。よたよたと翔ぶ姿は滑稽で、無性に腹がたってくる。 何故、自制できないのか分からない。今も血を吸われた男は奴のすぐ側にいる。頭を掻きむしってる男が奴の位置に気付けば、一瞬で潰されるだろう。 男は痒さからか苛立っているように見える。自制し、俊敏に逃げられる分しか吸わなければすぐに安全な場所へ移動ができたのに、何故、欲望のままに血を得たのか私には理解できない。 奴が私に気付いた。はに
籍を入れたばかりの夫と、奈良井宿に行った。 その前の週は朝まで記事を書くことが多く、安すぎる報酬に憤りを感じながらもなんとか終わらせて土曜日はほぼ寝て過ごした。 岐阜まで続く中山道はトラックが多く、両脇はラーメン屋やコインランドリーが続き、広い駐車場には休憩する男たちが眠っていた。 その中でもひときわ大きな駐車場を持つ、コンビニやゲームセンター、定食屋が同じ敷地内にある、さびれた道の駅のような場所に車を停め、ラーメン屋に入った。 店内にいる客はやはりほとんどがトラックの
あるカメムシの種類のおはなし。 だったりする事があるそうです。 まさおがともみと交尾したほうが早そうですが、自分の精子を受精に使う機会を、少しでも増やすよう、このような形をとってるのでは？とのこと。 こうやって考えると、人間の同性愛も、より強い遺伝子情報を、後の世に残すための方法を模索している最中であって、いつかこのカメムシの様な事も進化の過程で起こるのでは？とワクワクします。 昆虫の世界っておもしろいなあ！！ この本に載ってました。オススメです。
