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【講演後記】『とくしま上板熱中小学校』の生徒さん達が激熱だった

みなさま、こんにちは。
株式会社シーフードレガシー 代表取締役CEO 花岡和佳男です。

前回の投稿では世界のムーブメントとして、メキシコのサステナブルシーフードイベントについて綴りました。現在「日本のムーブメント・オーケストレーションに学びたい」と世界の各地から多くの講演依頼をいただき、昨年は月に一度のペースで海外出張へ行っていました。しかし、私の講演は海外ばかりでなく、日本国内でもパートナーやクライアント企業での勉強会、シンポジウムでの登壇なども多くあります。

今回は、先日のメキシコ渡航直前の2024年2月10日にご招待を受けて訪れた『とくしま上板熱中(かみいたねっちゅう)小学校での、ボランティア講演について記したいと思います。


『とくしま上板熱中小学校』について

熱中小学校』(ねっちゅうしょうがっこう)とは、「もう一度7歳の目で世界を」を合言葉に、320人以上の各界のボランティア先生と1,000人を超える生徒たちとが集う、大人の学び舎。国内に19校と海外に1校あり、地域に根差した新たな学びとその実践を各地で進めていらっしゃいます。プロジェクト開始が2015年と言うことなので、シーフードレガシーと同い年。私にとっては、今回の登壇は、6校目の熱中小学校となりました。

『とくしま上板熱中小学校』は、藍染めの原料となる藍すくもや、高級和菓子などに使われる阿波和三盆糖の産地である、徳島県上板町に拠点を構えます。教室には、熱のこもった事務局の皆さんと、多くの熱心な生徒の皆さんがいらっしゃいました。講演後には藍染め体験や徳島観光ガイドもしていただき、お土産には阿波和三盆までいただきました。

とくしま上板熱中小学校での藍染体験。お気に入りの飛魚Tシャツが最高にかっこよく染め上がりました!

講演:持続する豊かな海を目指して ~ サステナブルシーフードの普及

今回の講演タイトルは「持続する豊かな海を目指して ~ サステナブルシーフードの普及」。まずは、私のサステナブルシーフードに取り組むようになった背景や、シーフードレガシーの設立理由を、ダイビングやエビの粗放養殖事業、国際環境NGOなどの経験を交えてお話しました。

次に、世界の海の自然・社会・経済を脅かしている3つの問題についてお伝えしました。

1. 過剰漁業・・・獲りすぎのため海から魚がいなくなっていっている現状
2. IUU漁業・・・違法・無報告・無規制に獲られた魚も日本で食卓に並んでしまっている現状
3. 人権侵害・・・人身売買や強制労働に関与する魚も日本では食卓に並んでしまっている現状

また、世界有数の水産市場国である日本がグローバル・サプライチェーンに果たすべき責任について言及し、その責任を果たすためのシーフードレガシーの事業や活動を紹介しました。

そして、シーフード・ビジネスをネイチャー・ボジティブ*産業にするために、日本が持つ可能性や、それを活かせる機会の大きさについてもお話しました。むしろ、この日本の可能性や多くの機会を活かすことが日本の水産業に残された唯一の生存戦略であることを強調しました。
(ネイチャーポジティブ:自然を回復軌道に乗せるため、生物多様性の損失を止め、反転させること)

そして、最後にシーフードレガシーのパーパスである「designing seafood sustainability, together」を分かち合いました。私たちが掲げるビジョン「日本の水産業の持続的な成長産業化を通じて、海に関わるすべての人が笑顔と活気に包まれ、未来に希望の明かりが灯る世界」についても触れ、今回の講演を締めくくりました。

シーフードレガシーの創立背景もお話させていただきました。

生徒の皆さんの反応が激熱だった

参加された約40名の生徒の皆さんは、私の話を大きく頷きながら熱心に聞いてくださいました。いただいた熱いコメントの一部を紹介したいと思います。大きな力で背中を押していただきました。

「現在活動されていることを増々継続して進めてほしいと思いました」
「サステナブルシーフードの大切さを再認識した」
「シーフードレガシーの行っている事がこれからも続いていき、自然を大事に環境を守ることを意識して私たちは生活していきたいと考えました」
「世界の環境のために行動を起こしている花岡先生には、拍手を送りたいです」
「みんなが自分事にしていくという先生の言葉。とても大切なことだと思い、私も微力ながら自分事にしていきたいと思います」
「お話が幅広く、そして深く、非常に興味深かったです」
「シーフードレガシーの活動を始めて知りました。将来の為にとても大切な活動をされていると思います。私たちもそういう事を知る必要があると思います」
「魚に関する日本の立場。世界での立場。次回も講演を希望します。大変良かったです」

徳島県上板町及び近辺にお住まいの約40名の方々に参加いただきました。

まとめ

日本の水産業の持続的成長産業化を通じ、海に関わるすべての人が笑顔と活気に包まれ、未来に希望の明かりが灯る世界

このシーフードレガシーが掲げるビジョンでは、私達は、日本のシーフード・ビジネスが、世界のネイチャーポジティブの実現や国際食料安全保障問題の解決に貢献し、国際社会の中で持続的に繁栄していく姿の実現を目指しています。

このビジョンは、シーフードレガシーだけで実現できるものではありません。このビジョンとそこへのロードマップを多くの皆様と共有し、スクラムをさらに強化して、前進を続けていきたいと思っています。

この先も各地での登壇などの機会で、さらに多くの皆様とお会いさせていただくことを、楽しみにしています。

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