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部下の人々がすごい良い製品を作っていたので、ショールームに納品した

https://www.itoki.jp/products/table/silta/


なんせこれまで1社しか経験したことがないので、一般論は知らないのだが、私が所属している会社だけでいうと、モノづくり関連の人が「現場」というのは工場内の製造現場のことを指している。翻って販売関連の人の「現場」は客先の納入現場のことを指すことが多いと思う。これまでの動画は製造現場の様子だったが今回は納入現場が主役だ。納入現場で行われることは、ほぼ運ぶことと組み立てることに集約されるが、商品開発のヒトビトは、つい工場から出荷するところまでで思考を終えてしまいがちであるが、搬入・組立にあたるヒトビトの話にも注意深く耳を傾けないといけない。


部下の人が盛岡の木材市場で木材を運んでいるトラックを指差しながら、縦に積む長さじゃなく横に詰める長さにするのが大事だって教わったんですよ、と強調していた。一般的にオフィスで使われるいわゆるモジュールは建築との整合性が高いので900の倍数とか300の倍数とかが多いと新入社員の時に習った。今多くのオフィスビルは昔と違って天井高もたっぷりしている。そんな中で使われるビッグテーブルを開発する話なので、ついダイナミックなサイズ感を目指してしまうし、シルタのように継ぐにしても継ぎ目が少ない方がいいと普通は思う。
そこで、木材流通の現場を知らないままだと丸太は2,400mmとかのものを調達してしまいがちだ。なんの違和感もない。ところが、トラックの荷台の短手方向に詰める長さは2,000mm程度らしく、それ以上だと長手方向に積むことになり、積載数が減るらしい。そうすると一回の輸送量の歩留まりが悪くなり、他の木材と同時に運ぶ効率性も失われかねない。ご想像の通り最後はコストに転嫁され、天板の継ぎ手の少なさで合理性を出すはずが輸送効率をとんでもなく下げ、なぜこのサイズでオーダーされたのか誰もわからないまま、あるいは、誰も疑問に思わないまま経済的不合理がまかり通ってしまう。誤謬だ。

今回の旅では実物を見て学ぶことが多かったが、この寸法の話は秀逸だった。モジュールは大事。そして原材料から納入まで通しで考えることが大事。

動画はついに帰ってきた東京編をシーズン3として完結する。シーズンと言っても全2本で、要はあと一本出したら終わりだ。この最後の2本に随分時間がかかってしまった。本部長系Youtuberを名乗るも初老の日曜クリエイターなので怠惰な更新だ。他人には「仕事と趣味の狭間にこそおもろいコンテンツが産まれるんですよ。」、と強弁しているが、所詮は自己満足でマイペースの域を出そうにない。そこのところはぜひ割り引いてみて欲しい。

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動画の内容:

いよいよファイナルシーズンとなる東京編。岩手で伐採された木材は中部地方への加工の旅を経て大都会東京日本橋へ納入される。これまでの工夫が結実する搬入・組立工程。あの時のあの話がここで活きてくるのか!モノづくりの長い旅、ついに完結編へ!

00:00 これまでの源流の旅
00:20 納入
00:29 エコじゃん
00:43 搬入
01:14 市場のあの話が脈々と
02:07 組立
02:23 梱包材を組立に活用
03:10 完成!
03:41 もう一台も完成!
04:03 旅行記

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