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歴史とテクノロジーの連なりからみる お祭り


SPACEFOOD SPHEREより

この資料を作るきっかけとなったお祭りである 青森のねぶた も、西暦おおよそ750年ごろに新技術である神と蝋燭が一般市民にいきわたるようになったことで、灯篭でお祭りをやってみようというイノベーティブなアイディアと実行力によって生まれた。
実際にねぶたを見て、夜に映えるその美しさに息をのむほどであったが、きっと当時の人たちも灯篭の美しさに心を揺さぶられ、1200年後である今までupdateし続けながら引き継がれてきたのだと思う。

2023年 青森市の佞武多(ねぶた) Photo by Seany41
2023年 五所川原市の立佞武多(たちねぶた) Photo by Seany41

昔は蝋燭の明かりで灯篭から始まったが、それが電球になり、今では鮮やかなLEDを使って点灯している。夜に見るねぶたの明かりはいままで見たことがないほど美しく鮮やかなものであった。

花火も実は比較的最近生まれたものであり、新しいテクノロジーを取り入れたお祭りの歴史の中では最新のお祭りなのである。1500年中旬ごろに日本に入ってきた火薬を半世紀後に徳川家康が花火として打ち上げたらどうかといって打ち上げたのが走りだという。

※加筆 23/8/17
改めて詳しく調べたところ、正確には日本を平定したのち火薬の武器利用への緊急性がなくなったため、徳川家康が中国人によって打ち上げられた花火を見たことがきっかけで将軍や大名の間で花火が流行したようです。
火薬自体は紀元前に中国で錬丹術師によって偶然発明され、現在のような花火は十四世紀後半にイタリアのフィレンツェで始まったようです。それが中国にわたり、さらに日本にわたってきて、平定後の家康の目に留まった、とのこと。

新しいテクノロジーを取り入れた祭りのupdateは今なお進んでいる。

祭りからはすこし脱線してしまうが、仏教でもそのupdateが起きている。

日本だけでなく、世界に目を向けるとより多様な祭りの形やその発祥、国々での文化形成の紡ぎを見ることができる。
この記事では日本のみに絞ったが、各国のお祭り歴史の連なりや、文化・テクノロジーが各国でどのように繋がりあっていたか、で切り取ってみてみるのも面白そうだ。


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