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ミルクティーの革命

 私事ではございますが、この度、

私好みのミルティーと出会うことができました。

かなり重大なことなので、この場を借りてでも皆様に報告したかったのです。ありがとうございます。


 自称紅茶派代表な私の趣味はもちろん紅茶集め。食器棚の1番上にはお気に入りの茶葉を並べて、1日に1回は自分で煎れて飲んでいるし、来客の際には、その時期特に気に入っているものや珍しいものを出すのが決まり。いわずもがな、パティスリーでお品書きに紅茶がズラーっと並んでいると高揚してしまう。ケーキと一緒に紅茶がなくては話にならない。イギリスの百貨店で紅茶コーナーに立ち寄った時は、目をぎらつかせつつスキップ気味で店内を歩き回りました。

 そんな私にも苦手な紅茶はありまして、茶葉のかほりがかき消されるほど甘いものは避けてしまいます。というのも紅茶はストレートでいただくのが1番美味しいという主観を持っているので、暑い夏の日に飲むアイスティーにレモンのスライスを受かべる以外は特に何も加えたくないのです。あくまでも私の好みですけどね。そんなわけで、ミルクティーはどうも苦手。茶葉そのものの美味しさがミルクとお砂糖の甘ったるさにかき消されてしまっているものが多くて、なぜこの世の人々はこんなにもミルクティが好きなのか不思議でたまらなかった。

 しかしついに出会ったのです、私好みのミルクティーと。ミルクティーの概念を覆されたといっても過言ではないかもしれない。私の紅茶人生における革命です。

そのミルクティは、Alfred Tea Roomのもの。青山と新宿に最近できたタピオカティー屋さんです。初めて入った時はストロベリーミルクティーをオーダーしたのだけど、所謂『いちごみるく』な、あま〜いドリンクを期待していたら、飲んでびっくり、苺風味のお紅茶のかほりがお口の中にふわ〜っと。茶葉の旨みが引き立たされているものでした。紅茶派代表、感動。 何度か通ってみたけれど、どれも牛乳の優しさが茶葉そのもののかほりを引き立ててくれて、うっとりするようなお味。私のストライクゾーンをクリーンヒットしてくるのです。

「もしかしてこれはミルクティー克服なるのでは?」と思い、店頭で購入できる茶葉を持ち帰って家で自分で作ってみることにしました。どんより曇った低気圧が苦しい午前中、『紅茶の美味しい飲み方』のインストラクションを読みながらいつもより注意深く茶葉を蒸して、牛乳を投入。飲んでみると、思った通りめちゃくちゃ美味しい。空と一緒に曇っていた心がキリッと晴れてしまうほど美味しい。それはもう、家事がはかどってしまうほど。今朝もミルクティーを飲んだ後に洗濯機をい2回まわして床を拭きあげてしまった。みなさん聞いてください、これは革命です。ちなみに午後の授業の予習はまだ終わってません。

 どうやらミルクティーは、天気が崩れている日に飲むとさらに美味しいらしい。新事実の発見。



 昨晩いつもより早く寝たにもかかわらず、今朝は遅く起きてしまった。外は細かい雨が降っていたので、とりあえずといった感じでジャズを流して部屋の雰囲気を明るくして、ミルクティーを淹れながらトーストにレモンカードを塗った。人生の豊かさをそのまま再現しちゃったような時間。正面に大好きな人がいてくれたら完璧なのだけど、それはまだまだ遠い未来のこと。日常の暮らしを豊かにする工夫なんて、忙しい日々を過ごしていたらいつの間にか忘れちゃうのだから、たまにはミルクティーに角砂糖をひとつふたつみっつ。かほり豊かなミルクティーは少々甘くてもいいかもしれない。

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